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第一話:疲弊の朝と小さな声

その日は予定をあえて空けていた。

最近、大友は仕事に“何か”を感じていた。


大手向けシステム導入のコンサルタント。

年収も職位も悪くない。だが――


「まず“通す”ことが優先なので、仕様はあとでいいですよね?」


そんな言葉を繰り返し聞く日々。

意思が置いてきぼりにされていくような感覚。


駅前を抜け、ふと目にした喫茶店「珈琲と編集室」。

その瞬間、胸に走った違和感。


「この店、潰れる」


未来を見た気がした。

何か言わずにはいられなかった。


「突然すみません。経営、もしかして少し苦戦されてますか?」


店主の女性が、目を見開いた。


「はい、実は……」


大友は、紙ナプキンに簡単な経営メモを書き出した。

そして心の奥で、ひとつの天秤が揺れ始めていた。



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