新・私のエッセイ~ 第212弾 ~ 「映画製作者冥利」あるいは「作者冥利」について
・・・まじめなお話です。
そんなに長いエッセイじゃありません。
映画の製作者や、小説の作者にとって、いちばんうれしいこととは、いったい何でしょうか・・・?
第一は、もちろん、
「できるだけたくさんの人に、観てもらえること、あるいは、読んでもらえること。」
多くの人に、作品を知ってもらいたい・・・それは、当然の欲求であり、さらにいえば、「渇望」という表現もできましょう。
でも、ぼく個人としましては、もちろん、上記のこともあるのですが・・・
以下のような読者が欲しい。
・・・こんな人たちに、できるだけ多く来てほしい。
究極的には、こんな方たちですね。
「一度さっと読んだだけで、ニ度と読まない、あるいは、一過性の興味本位で全体を読み流すのではなく・・・折りにふれて、何度も何度も咀嚼して、繰り返し繰り返し、一文一文、丁寧に読んで下さる読者の方」
「ぼくの作品を、心底、愛してくださり、登場人物のセリフの部分も含めて、書かれている文章そのものをじっくりと味わい・・・本当の意味で、気に入ってくださっている皆様」
「しばらく遠ざかっていても、また、ふっとあるとき、作品を思い出し、読みに来てくださる方たち」
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「アクセス解析」では、残念ながら、
その方が、「リピーター」なのかどうかは、まったく判断がつかず、わかりません。
初めて作品を読まれて、途中から、続きをお読みくださっている方かもしれませんしね。
「何度も何度も、読み返してくださる読者」。
・・・小説家としては、コレがいちばん欲しいものではないか、と。
m(_ _)m