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なろうラジオ大賞4

ランドセルを絶対にプレゼントしたい姑VS絶対に自分で選びたい奥様

掲載日:2022/12/05

「あのね……ヒロト君のランドセルなんだけど。

 私の知り合いの職人にお願いしようと思うの。

 もう見積もしてもらったのよ」


 さっとパンフレットを差し出す姑のみよ子。

 テーブルを挟んで向かいに座る嫁のミクは口端をヒクヒクさせる。


「おおっと!

 いきなり先手を打ってきました!」


 実況の山口が言う。


「特注のランドセルはキツイですねぇ。

 絶対に回避したいところでしょう。

 どう反撃するか見ものです」


 解説の田中が言う。


「お義母さん、折角ですけど。

 ヒロトのランドセルはイウォーンで買うことにしました。

 色も沢山の種類があって好きなものを選べるんです」


 言葉を振り絞るように言うミク。

 援護を期待してちらりと隣にいる旦那のタイチに目を向けるが、彼は腕組みをしたまま黙っている。


「あーっと! タイチが動かない!

 ミクさんは厳しい戦いになりそうだぁ!

 援護できないのは何か理由があるのかぁ⁉」

「昔持っていたエロ本をネタに脅されたようです。

 息子の性癖なんてお見通しですからねぇ」


 みよ子は差し出した見積書をさっと開く。


「量産型よりもオーダーメイドの方がずっといいわ。

 ほら、ここを見て。

 オプションでサイドポケットを付けられるの。

 全部で20個まで増設が可能よ」

「そんなに沢山いらな――

「ああ、それと。

 防犯ブザーを取り付けるホルダーに、

 タブレット収納ケースもついてるの。

 とってもお得なのよ」


 にっこりとほほ笑むみよ子。


「完全にミクさんが押されています!

 このまま勝負が決まってしまうのかー⁉」

「なにか決め手がないと厳しいですねー」


 そこへ颯爽と現れるヒロト君!

 話し合いをしている三人に向かって笑顔でこう告げた。


「僕ね! おじいちゃんからもらったカバンで学校に行くの!」


 そう言って背中に背負った古い鞄を見せるヒロト。

 古い鞄を見て、三人は言葉を失う。


「なんてことだー!

 意外なところに伏兵が潜んでいたー!」

「おじいちゃんのナオフミさんは、

 ずっと前からこのネタを仕込んでいたようですね。

 ヒロト君の幼稚園の送り迎えを進んで引き受けたり、

 両親が忙しい時は代わりに面倒をみたり、

 少しずつ彼との関係を深めていたようです」

「策士ですねぇ!」


 こうして意外な形で幕を閉じたランドセルを巡る戦い。

 しかし戦いが終わったわけではない。


「次回は中学の学生服!

 いったいどんな戦いが待っているのか!」

「これは見逃せませんね!

 それではみなさん、ごきげんよう!」


 T R K 終わり

お読みいただきありがとうございました!

感想を頂けますと、大変うれしいです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 笑えるんだけど、実際に姑をもってると、笑えないwwwwwwww [一言] またお姑さんも暇だから、色々張り切っちゃうんですよね。世のお母様方騒然の作品だと思いますw
[良い点] うわぁ身につまされる……。 旦那ダメじゃん! 援護しないと! ……っていうか脅しに使える性癖ってどんだけ……。 あ、本は巨乳の女の子で、ミクさんはひんに(以下自主規制) おじいちゃんが…
[良い点] お金だけ出してもらって、子どもに選ばせるのが一番平和でしょうけれど、流行りものは後で後悔しそうだし、つい口を出してしまいそう。 おじいちゃんグッジョブ(≧▽≦)
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