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残したい物語  作者: min
4/13

1-2.遭難者 (1)


 気が付くと、真っ暗闇の中で一人で佇んでいた。

 上下左右もあいまいで、自分一人では、どうすればいいのか全く解らなかった。

 

 すると暗闇の中にポッと光が現われた。

 光がだんだん近づいてくる。するとそれは少年のようだと気が付いた。

 サンドベージュの肌に美しい金の髪、真っ青な明るい宙色の瞳。

 彼は手を差し伸べ自分に近づいてくる。

 近づくにつれ、その少年の額に痣か刺青のような法印が刻まれているのを見た。

 

 あぁ、この手を取るべきだ。だけど私は怖い。きっとこの人は大きな力を持っている。

 だから「私」が手を取っていいのか…とても不安になる。

 

 彼は辛抱強く、手を差し伸べたまま優し気な笑みを浮かべて待っている。

 やがて、私も意を決して手を取ろうと腕を伸ばした。


 二人の指先が触れ、

 

 そのとたん、彼は砂になって暗闇に溶けた。


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