説明書は読み込んでからプレイを開始するタイプです。
白い天井、小さく白い手、視界の隅には金色の髪が見え隠れしている。
「ふふふ、、、」
無事にログインが完了したことに私は無意識に笑みが零れる。
「こいつは二足歩行の生物だから起き上がるには、、、」
自分が選んだアバターの特徴を思い出しながら少しずつ体を動かしていく
ここで改めて改めて私のアバターの説明をしよう!!
見た目は金髪金眼、背はやや小ぶりの154CM、胸は年の割にはある13歳の娘。
顔も可愛い系の美少女、まさに私に相応しいアバターだろう!!
ちなみに名前はメアリィ・フォン・トワイライト、父と母の名前は知らん、、
まぁ「父上」、「母上」とか呼んでおけば怪しまれないからスルーしたんだけど、、
そしてこいつが住む王国について、ここでは15歳になると貴族のガキが王立の学園に通う。
そう学園だ!!
基本RPGとかFPSとか専門にやっている私だが折角だからついでに学園ADVも楽しもうって腹だ。
15歳で学園で今が13歳なのはなぜかって?
それは、、、私はもともと肉体を持たない種族だからだ、いくら廃人ゲーマーの私でもここは私が創ったゲームではない以上チュートリアルで操作方法を確認する必要があると考えた。
私は万全の準備をしてゲームに臨むタイプなのだ。
「お嬢様、朝食の準備が整いました」
アバターの具合を確かめていたところにドアの向こうから声を掛けられた。
この家の使用人だろう。
「わかりました。すぐに行きます」
「かしこまりました。」という返事とともに足音が遠ざかっていく。
(ふふふ、使用人Aめ中身が入れ替わったことに全く気付いていないな。)
さて着替えは確か、、、
三日三晩の設定読み込み(覗き)のかいあって服をきるのもこのアバターの口調も問題なくこなせる。
ゲームとはいえロールプレイングである以上その人物になりきることがゲームを楽しむ必須条件!!
やるからには本気で臨むそれが私だ!!
そのあとは食事を済まし、午前はこの国の歴史やら算術やらの勉学をそつなく(適当に聞き流しながら)こなしていった。
貴族の学校だ。ある程度は知識がついていることを前提に進められるので家庭教師のもの勉学に励む必要があるのはわかるが歴史も算術も下調べの時にだいたいは頭に入れてある。正直暇だ。
午後からは剣の稽古というしそこまでは精々怪しまれないようにそつなくこなすさ。
(こういう時にスキップ機能があればなぁ)
主人公の種族には明確な性別はありません。
女の子を選んだのは主人公の趣味ですね。