65話目 ランダ王国
「みんなおはよー!しっかり荷物は持ってきた?」
「「「「「持ってきた!!」」」」」
「じゃあ行こうか!」
次の日、さっそくランダ王国へ目指すことになった。
国王に呼ばれたみたいだけど、何があるんだろう?
「昨日言った通りお昼までには着くと思うからね」
「こうしてみんなで出かけるのは最初の時以来だね」
「懐かしいねー!」
あの時はまだ何も起きていなかったな。
でも今もその時と変わらず楽しい。
「あの時はシロが勝手にあっちいったりこっちいったりしてたっけ」
「今はしないもん!」
「はいはい、でも周りをきょろきょろしながら歩くのは危ないよ」
「はーい!」
「ペイルも勝手に行っちゃだめだよ?」
「わかった!」
今回は二人とも素直だ。
シロはペイルの前だからというわけか、しっかりいう事を聞いてくれた。
「ああ!あれ!」
「ほんとだ!教えてもらった葉っぱだ!」
「葉っぱ?」
「うん!薬草になる葉っぱだよ!」
「シロちゃんとペイルくんよく知っているね!これは冒険者だと主流の薬草だよ」
周りを注意欲見てみるとちょくちょく生えている。
「これを頑張ってこういう風に潰すと」
少しずつだが水滴が出てきた。
「これが薬草になるの?」
「そうだよ!少し飲んでみる?」
「「飲んでみるー!」」
「俺はいいや」
なんか嫌な予感がする。
シロとペイルは興味津々だけどね。
「「にがー……」」
「まあ薬草だからね!でも一滴でも飲めば少しずつだけど回復していくよ!」
良薬は口に苦し。
まさにその通りだな。
「このままだと間に合わないわよ」
「ごめんごめん、じゃあみんな行こうか!」
また歩き始めた。
道はずっと続いており、みんなでずっと話をしていた。
夏休みは何をしたのか。
頑張って強くなったのか。
新しい魔法は覚えたのか。
いろいろと話をしていた。
歩き始めて数時間、ランダ王国に到着した。
「ここがランダ王国!なつかしいわ!」
「ユリ先生は来たことあるの?」
「私が小さい頃は憧れていたからね!」
「何かがあったの?」
「たくさんのお店があるのよ!頑張ってためたお金でよく買いに来たよ」
「私も何回か連れていかれたわ」
こっちでいう東京みたいなところか。
建物は西洋の懐かしい建物が並んでいる。
たしかにいろいろとお店が並んでいるな。
「せんせー、それで何をするの?」
「今日はなんとあの大きなお城に招待されているのよ!」
「「「「「おーー!!」」」」」
みんなは知らないだろうけど、俺たちは国王に招待された。
一体何が待っているんだろうか。
「ゴールはもう少し!頑張ろうね!」
また歩き始めた。
できれば休みたかったなあ。
城に着くと先生は門番の人と話し、少し待機となった。
「何があるのー?」
「それはお楽しみ!もう少し待てば分かるわ!」
「えー!教えてよー!!」
本当に何があるのか。
俺も早く知りたい。
少し待つと門が開き始めた。
中には大人が3人に子供が1人いた。
子供がいる?
「皆さん初めまして。私はサラヴィリア・アレフ・アーク。ランダ王国の王様だ」
「私はカラリ、サラヴィリアの妻です。ほら、メンディも」
「メンディ・アレフ・アーク。よろしく」
もう1人いるけど、見た目からして近衛兵かな。
それにしてもメンディっていう子、俺たちと同じぐらいじゃないか。
でも学校にはいないけど。
ここで教えてもらっているとか?
「今回は中でも君たちの話を詳しく聞かせてもらった」
「よく学校を守りました。多少ですがお礼を用意してあります。中へどうぞ」
「私たちって」
「何もしてないよねー」
「まあまあ!せっかくだしオレたちもいこうぜ!シャルちゃん、ネルちゃん」
みんなはお城の中へと入っていった。
なんだ、学校を守ったお礼だったのか。
てっきり軍への勧誘とかかと。
「ねえねえ」
「ん?メンディちゃんだっけ」
「うん、こっち来て」
「えっ、ちょっと」
腕を引っ張られるとそのまま別のところへ連れて行かれた。
「どこに行くつもりなの?」
「いきたいところがあるの。ついて来て」
「ついて来てって……。引っ張られているんだけど」
そのまま連れて行かれた。
城の外、というわけではなく城の中。
特別な通り道から入っていった。
みんなとははぐれてしまったものの、城の中なら大丈夫でしょ。
「これ持ってみて」
「なにこれ?水晶?」
「いいから、早く」
よくわからないけど、とりあえず水晶を持ってみた。
水晶は徐々に輝き始め、やがて黄色い色へとなった。
「やっぱり、合ってた」
「合ってた?どういうこと?」
「何か自覚はないの?」
「自覚も何も、その何かが分からないと何も分からないよ」
「そう、ならはっきり言うよ」
一息ついてから話し出した。
「君は勇者になれる。それもすごいほど強い勇者に」




