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48話目 ジルの修行2-1

すみません

量が増えてしまい、分けました

「おはようございまーす」

「おはようございます……」


 ん?いつもより寝むそう。

 なにかあったのかな?


「なにかあったんですか?寝むそうですけど」

「ちょっと絵を見ていたら……」

「絵?」

「いえ!なんでもないですよ?」


 絵?昨日のかな。

 うーん、やっぱりごまかしたのがよくなかったみたい。

 今度からはいやでもしっかり描いておこう。


「では早速はじめましょう。今日から魔法を交えてやりますので危険が増えます」

「うっ……わかりました」

「安心してください。死にはしませんので」

「安心していいのかな?それ」


 死なないけどそれほどいたいのならいやだな。

 ただでさえ前の段階から痛いのに。


「ではいきますよ!水の円舞(バブル・ダンス)!」

「それって俺の魔法!!」

「そうですよ。いい魔法だと思って練習していたんです」


 俺の得意魔法が……。

 しかもそれを使った俺が負けたんだよ?

 これもう無理じゃね?


「安心してください。本気は出しません」

「今の状態だったら今までの速さでもやばいんですが」

「ならどうすればいいのか考えてみてください!」

「いたっ!!」


 いざ相手に使われると厄介だなこの魔法。

 どうしようかな。

 まったく一緒までなら分裂までいくのか?


「やっぱり分裂するか」

「ええ。しっかり再現をしましたので」


 再現するの早すぎるだろ。

 しかも詠唱なしだからな。

 俺がコントロールに手間取った時間が無駄に感じる。


「考えるのもいいですけど周りにも気をつけましょう」

「あぶなっ!」

「ん!いいですね。前の段階の成果が出ていますよ」


 本当だ。

 避けられないと思ったら避けれた。

 頭の中で「よけろ!」って思っても今まではもう遅かったことばっかり。

 でも今は前とは違い瞬時に動く。

 まさか絵を描くことばっかりだった俺がここまでできるようになるとは……。

 前の世界でやっていたらスポーツ選手になれたんじゃないのか?


「どうしました?」

「いえ!なんでもないです」

「では続きいきますよ」


 それから何回か攻撃が来るのが見えては避け、たまには当たりを繰り返す。

 ほかに見えない、死角から攻撃が来る時がある。

 それさえなければ回避率結構高いんだけどなあ。


「もうわかりましたか?」

「え?何がですか?」

「今の訓練についてです」

「魔法を交えた避ける練習ですよね?」

「そうですが、違います。続けますよ」


 昨日そう言っていたじゃん!

 何が違うのさ!

 えっと、前回は避ける訓練で今は何の訓練か?

 攻撃を避ける延長線だと思うんだけど。


「もしかして!」

「わかりましたか?」

「避けるための攻撃を見つける訓練!」

「そうですね。死角を減らす訓練です」


 だからちょくちょく死角を的確に狙って攻撃してきたのか。

 それをどうやって減らせと。

 来そうなタイミングで後ろを見るとか?

 完全に運だけど。


「いまだ!」

「どこをみているんですか?」

「いてぇ!!」


 駄目だった。

 今後ろから来ると思って後ろを振り向いたのに普通に前から来ていた。


「運に任せては訓練の意味がありません」

「そうですよね……」

「もう少し頑張ってみましょう」


 それから何回もやってみたものの、なかなかできない。

 一回も死角から来る攻撃を避けることができなかった。


「いったん休憩にし、昼食に行きましょう」

「は、はい」


 全然避けられなかったよ!

 どうすればいいんだ?

 考えながら昼食を食べているとみんなもやってきた。


「ジルどうしたのー?」

「え?なんで?」

「ずっと変なところ見てるから!」


 考え事をしているせいで壁を見ながら食事をしていた。

 一人の時ならまだしも今はみんながいる。


「ちょっとシロあっちを見ていて」

「わかった!」

「指は何本立っている?」


 シロが俺に背中を向けたあと、シロの背中に向けて手を伸ばした。


「3!!」

「って、振り返っちゃだめだろう」

「そうじゃないと見えないじゃない!!」


 そりゃそうだろうけど、この後ろを見る方法を探しているんだ。

 今はタイミングが分かっているから少し違う。


「だよね。これで後ろを見ずに当てられたらいいんだけど」

「無理だよ!目は前にしかないんだよ?」

「そりゃそうだろ……う……。あっ!」

「どうしたの!?」


 いい方法があるじゃないか!

 しかも俺はそれを見たことがある。

 なんだ、もっと早く気づけろよ俺!!


「クーリアさん!」

「は、はい。どうしましたか?」

「午後なんですけど自分だけで訓練してもいいですか?」

「いいですけど、サボったら怒りますよ?」

「そんなことしませんよ!」


 いい案を思いついた!

 ちょうど今日は俺の当番ではない。

 今はそれを試したくて今にも走って行きたいぐらい。

 というかもう走って練習できる場所へ向かっている


「前を見ながら後ろを見ればいい、だから……」


 後ろを見る魔法、第三の眼(サードアイ)を覚えればいいんだ。

 簡単に思うけど、あの時なにが起きたか分からないからどう覚えればいいのか分からない。

 試して失敗し、試して失敗する。

 そして最後に成功すれば良し。


「詠唱も分からないからなあ。地道にコツコツやっていこう。第三の眼(サードアイ)!」


 やっぱり何も起きない。

 うーんと、自分の周りを見える魔法なんだよな。

 どうすれば見えるんだろう。

 魔法を使ったときのクーリアさんの状態を思い出せばなにかのヒントになる。


「もしかして、目をあけているとだめなのか?」


 試しに目を閉じてもう一度。


第三の眼(サードアイ)。おっ!」


 見えはしないけど、目を閉じた状態でなにか光見たいなのが一瞬見えた。

 これは正解だったみたいだ。

 次は見えるようにすればいい。

 何が足りなかったんだ?


「光は見えても何も見えない……。それ以外は見えない。見えるものがないから?」


 いまいちパッとしない。

 『見えるものがない』ではない『見たいものがない』でもない。

 いや、『見たいものはある』けど『これを見たい』までは考えていなかった。


「後ろには……何もないな。水の円舞(バブル・ダンス)!」


 これで後ろに見たいものがある。

 これを目印にして。


「もう一度、第三の眼(サードアイ)!よし!!」


 はっきりとは見えず、ぼんやりはしているが俺の魔法が見える。

 この調子で繰り返していけばそのうちくっきり見えるだろう!


「よーし!!これで死角はなくなった!!」


 ……あれ?

 死角はなくなったけどもともと見えていた視界は目を閉じているせいで見えない。

 意味なかったんじゃね?


「振り出しに戻ったじゃないかよおおおお!!!」

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