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34話目 頭が上がらないよ...

「これならどう?」

「うーん、結構よくなったと思うよ」

「んー、むずかしい!」


 あれから付きっきりで何枚か描いていた。

 元々それっぽいのができればよかったんだけど。


「やるからにはしっかりできるようになりたい!」

「お、おう…」


 その心意気はいいけど時間はないよ?

 もしかしてこれを毎日とか…?

 あんまり考えたくはないけど。


「うーん、シルヴィ先生はどう?」

「なかなかうまくいかないわ…」

「じゃあ明日に持ち越しかなあ」

「そうね」


 はい!予想的中!

 嫌なこと考えると当たるのやめてほしいわ!


「みんなー!今日はおしまいよー!」

「帰らないとダンジョンにいけないわよー!」

「「「「「はーい!!」」」」」


 思った以上にみんな早く帰って来たけど。

 もしかして途中から描いてなかったの?


「見ろよジル!よく描けてるだろ!」

「よく描けてるけど、それここの風景じゃない…」

「おう!でもかっこいいだろ!」


 景色じゃなくて人物絵。

 剣を持ってる姿でかっこいいといえばかっこいい。

 でもここで描く必要があまりない!


「く、クロは?」

「こんな感じだよ?」

「…ギャップ」

「うるさい!」


 可愛い動物が描かれてる。

 メルヘンすぎるぞ。


「これを見てみなさいよ!」

「ちょっ!クロちゃん!」

「これは…」


 2人してメルヘン。

 それならシロも連れてってあげればよかったな。


「それより帰るよ!お昼に遅れちゃう!」


*


「聞く必要はないだろうけど、午後はダンジョンでいいんだよね?」

「「「「「もちろん!!」」」」」


 マルとまた探検したい。

 でもペイルはどうしようか。


「シロ、ペイルだけど」

「じゃあいこー!みんなはやくー!」


 話すら聞いてくれなかった…。

 シロと一緒だし大丈夫だろう。

 元の姿に戻らなければの話だけど。


*


「じゃあみんな気を付けてね。無理だと思ったらその石を地面にたたきつけること」

「「「「「はーい!」」」」」

「それじゃあ気を付けてね!」


 今回は最初から先生は待機。

 前回ははぐれて別々になっちゃったけど。

 一緒じゃなくても大丈夫だったしいけるでしょ。

 マルもいるし迷子にはならない。


「みんな、おはよう」

「マルー!」

「シロ、その子は?」

「ペイル!」

「よろしくね、ペイル」

「キャウッ!」


 入って少し行くとマルが待っててくれた。

 人間の姿になって。

 服はしっかり着ていた。

 変身魔法は便利みたいだ。


「今日は、戦いが、多くなる、かも?」

「行ってない部屋があるからかしら?」

「そう、みんな、気を付けて」


 通らなければならない道だからな。

 気を引き締めて行こう。


「でも、順番は、マルが言う」

「だ、大丈夫なの…?」

「もちろん。みんなに、キズついて、ほしくないから」


 なんて優しいボスなんだ…。

 大学生で終わっちゃったけど会社でも上の人がこんなに優しかったら…。


「ビシバシ、行くから、気を緩めないで」

「「「「「はい!」」」」」


 そうでもなかった。

 目がやる気満々でした。


「こっち、まずはこいつから」

「これならいけるな!」

「じゃあガウが一番な」

「いいぜ!」


 相手はゴブリン。

 もう何回か見たから倒せないことはないと思うけど。

 でも油断大敵。


「ゴブリンは、2人1組で、よく動く。だから、こっちも、2人」

「よしジル!いくぞ!」

「え?まあいいけど」

「ダメ!ジルはシロと!」

「じゃあ私がいくわ」

「うげっ!?」


 俺の代わりにリーシュちゃん。

 いまだにトラウマみたい。


「ほら!いくわよ!」

「うー、わかったよ!後は頼んだよ!」

「ええ!」


「おりゃあっ!!」

「雷を固め解き放て!電気玉(エレクトロボール)!」


 ガウは近距離、リーシュちゃんは魔法で。

 いいコンビだな。

 でもここまではいいぐらいだけど。


「なんでそんなにトラウマなの?」

「最初は、範囲魔法だったんだ…」

「そうそう、こんな風にね。電流(エレクトロ)

「「うぎゃああ!?」」


 いてえ!!

 シロの時よりは痛くはないけど痺れる!!

 俺たちは実験台か!?


「ジル、もうリーシュちゃん、いや、リーシュ様に逆らわないほうがいいかもしれない!」

「そうだな。勝てる気がしない…」

「影でこそこそ言うのが悪いのよ?」


 陰口っていうほどじゃあにけど。

 気に障ったのならもうやめておこう。


「じゃあ、つぎ、いこうか」

「おう!」


 それから順々にゴブリンを倒していった。

 てっきり全員にやらせるためにやったのかと思ったけど違った。

 最初の方の層はスライムとゴブリンだけ。

 自然と何回かぐるぐる回って戦った。


「次から、敵が、変わる。注意して」

「どういう敵?」

「あれ」


 狼か?

 でもけっこうでかい。

 おまけに群れで動いてる。


「ペイルよりおおきいねー!」

「え?一緒じゃ、ないの?」

「ちがうよ!」


 けっこう見た目は違うけど同じように見えるのかな?

 そうなると…。


「てっきり、きみも、同じかと」

「全然違うよ!」


 やっぱりラウくんもそうだと思ってたのか。

 なんで襲わなかったんだろう?

 俺たちと一緒だから?


「そういえばマルって戦わないよね」

「うん。強いけど、あまり、戦いたく、ない」

「見てみたーい!」

「おい…戦いたくないって言ってたのに…」

「別に、いいよ。最近、あの狼、迷惑」


 いいのかい!

 ダンジョンの中でもみんな仲がいいってわけじゃないのか。

 マルが特別なのかも。


「この間の、ごはんの、仕返し!弾丸粘液(スライムバレット)!」

「「「「キャンッ!」」」」


「マルつよーい!」

「ありがとう」

「なあジル」

「ん?どうした?」

「なんで俺たちの周りの女の子はこう強いんだ?」

「えーっと…」


 神様にドラゴンに悪魔。

 そりゃあ強いよ。

 でもそのままは言えないしなあ。


「男は女に頭が上がらない、っていうから…」

「オレ、一生囮になるのかな…?」

「その時は俺も一緒になるから…」

「そうだな、またあの電撃みたいに…」


 それは違う。

 なんであんなにやられたのか分からないけど。


「何か、考えてる、みたいだけど、みんな、つぎ行っちゃったよ?」

「「あ、はい。すぐ行きます」」


 置いていかれてた。

 女性陣みんな好戦的だな…。

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