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孤独な粒子の敗残兵団  作者: のすけ
  第2戦後から第3戦 までの日常及び経緯
70/134

第67話 『 アキヒトの誕生日(1/3) 』


「これから兵団の様子を見てくる。昼までには帰ってくるからな」


ある日の朝、突然シロが出かけると言い出した。


「分かったけど、また何か課題でも出す?」


「いや、たまには休んでおけよ。

 最近のお前、無理しすぎていたからな」


木剣での素振りもせず、しっかり休めとシロは言う。

結局、何の課題も出さずに出掛けていった。

何もすることが無くなり、1階のテーブルで本を読んでいるとティアさんから声を掛けられた。


「今から買い物に行ってきますのでお留守番お願いできます?」


「はい、良いですよ」


「回る所が多くて遅くなりますが、お昼までには戻りますので」


買い物かごを腕に提げて、ティアさんも出掛けていった。



「……ふぅ」


今、この家には僕以外に誰も居ない。

ドナ先生は今日は大学の方でゼミが有るらしく、夕方までは来ない。

アヤ姉も学業を疎かにすることもできず、今は学校のハズ。

僕の案内人の役目と本業、両立は大変だろうから改めて感謝しないといけない。


これは貴重な時間かもしれない。


ふと考えてみたら、先月頭の魔導王朝攻略から一時も身体を休める余裕なんて無かった。

魔導王朝攻略中は勿論、終わってからは王朝の関係各所に頭を下げて回った。

ボーエン王国に帰ってきてからも当然頭を下げて回った。

そして平原同盟首脳陣の人達と会談してから、兵団長を目指して特訓の始まり。


それまでの戦術特訓では、仮想空間で200近い味方兵種を操っていた。

しかし魔導王朝との戦いを経て、今の僕は800以上の統率が可能となっていた。


「足りねぇ!そんなんじゃ全然足りねぇよ!」


僕に対する要求は日増しに増えていった。

同時統率数は日を追うごとに多くなり、今では2000以上に達している。

この特訓の負荷で脳がパンクしそうだった。

文字通り脳細胞の一つまで酷使されてるような気がする。

しかし、それでもシロの求める基準には程遠いという。


そういえば、戦術特訓再開から何日経ったんだろうか…?

壁に掛けてあったカレンダーの日付を確認した。


"11月11日"


「……あっ」


今になって、今日が僕の誕生日だったのに気付いた。


そう、今の僕は14歳になっていた。


けれども、だからといって特に何か感じることは無い。

というより、誕生日には良い思い出が無かった。

今日が偶然休みだったから気付いたけれども、できれば気付かぬまま過ぎて欲しかった。



去年の13歳の誕生日。

中学に進学した時だって何もお祝いなんて無かった。

事務的に制服とカバンを買い与えられただけ。

だから誕生日の時も何も期待してなかった。


…いや、本当は少しだけ期待していた。


カレンダーの日付が近づくにつれ、父さんや母さん、姉さんの様子を時々見ていた。

何かを言ってくれるんじゃないかって。

そして誕生日の当日夜は、珍しく家族揃っての食事だった。

しかし食卓では誕生日どころか、何か話し掛けられることすら無かった。

父さんも母さんも、その頃は仕事が忙しかったからすっかり忘れていたのだろう。

姉さんも試験が近いらしく夕飯を終えると直ぐに部屋へ戻った。


その夜遅くまで、僕は部屋で1人寝ないで起きていた。

もしかしたら誕生日に気付いて誰か来てくれるんじゃないかって。

本当は父さんも母さんも、何かプレゼントを用意してくれてるんじゃないかと。

時計の針を眺めながら待っていた。


…日付が変わり、僕の誕生日は終わった。

けれども誰かが思い出してくれるかもしれない。

少し遅れたけど、お祝いしてくれるんじゃないかって微かな望みを抱いていた。


もう家族が全員寝静まって何時間経ったのだろう…

ベッドの上で膝を抱えながら、眠い目をこすりつつも待っていた。

完全に忘れ去られているのは分かっていた。

明日の朝起きた後も誰も気付かず、それからもずっと気付かないだろう。


予想通り、家族の誰も僕の誕生日を話題にすることは無かった。

僕が13歳になったのを誰も気にかけなかった。



あれ以来、友達とも誕生日の話題になるとあえて避けていた。

良い思い出じゃないし、僕の年齢が上がったところで誰かに影響するわけでもないし。

レスリーさん達にも何日か経った後でさりげなく伝えれば問題無いだろう。


「…ただいま戻りました」


そう考えているとティアさんが買い物から帰ってきた。


「お留守番させて申し訳ありませんでした」


「いえ、全然構いませんよ」


「あら…アキヒトさん、どうされたのです?」


「何がでしょうか?」


「お顔が少し沈んでいるというか…落ち込んでられるような…」


「僕はいつもと変わらないですよ。

 ただ、最近は休む暇も無かったですからね…少し疲れていたかもしれません」


「アキヒトさん…」


顔を近づけ、ほんの少しだが怒って僕を責めているように見える。


「何か有ったのでしょうか?

 私で良ければご事情を伺いますけど…」


「…本当に何でも無いんですよ、心配させてすみません。」


「そうですか…」


ティアさんに納得した様子は見えなかった。


それから暫くするとシロも兵団から帰ってきた。

短い休みが終わり、僕は昼からも厳しく戦術特訓を続けた。


「どうした!今日は気合いが入ってねぇぞ!」


「う、うん!」


集中しなければいけないのは分かっている。

けれども忘れようとすればするほど、誕生日のことが思い浮かんでしまった。


そして夕方になればアヤ姉とドナ先生がやってきた。

2人には魔導王朝攻略の時以来、シーベルさんの件で睨まれていた。

最近は少し口調が柔らかくなってきたけど、それでも話し掛けづらかった。

だから、ある意味タイミング的には丁度良かったかもしれない。

暫くは会話せず、今日という日が過去になるまで黙っていよう。


…という考えは甘かった。


「…どうしたのよ」


「え、何が?」


「何がじゃないわよ、いつもと違うじゃないの」


「違うって、何がかな?」


「全部よ」


アヤ姉は妙な所で鋭かった。

人の顔を覚えるのが得意だけど、人の顔色を見るのも得意だった。


「うん、魔導王朝に攻め込んでた時から今まで全然休む暇も無かったから…。

 少し疲れているかもしれないね」


「ふぅん…」


それっぽい理由で誤魔化したが、アヤ姉からの疑惑の視線が消えることは無かった。


「アキヒト」


「なに?」


「…まぁ、良いわ」


同じくドナ先生からも疑惑の視線が。

この2人は案内人よりも監視人の方が似合ってる気がする。

今さらだけど、僕の一挙一動が細かく見張られているのが分かった。



「邪魔するぜ」


こんな日に限って、なぜか困ったことに来客が多い。

…だが、その人なら僕は大歓迎だった。


「お久しぶりです!」


「よぉ、元気にしてたか!」


魔導王朝攻略直前で別れたきりのイスターさんだった。

あの時は強引に王朝を攻めた僕に愛想が尽きたかと思ったが、そうではなかった。

僕が魔導王朝領へ侵攻した後、レスリーさん達の警護をしてくれたらしい。

そこまで頭が回らなかったから…その辺は流石イスターさんだと思う。


「大したことは何もしちゃいねぇよ…」


「謙遜とはらしくないですね」


「いや、俺は元から謙虚だぜ?

 本当は魔導王朝でもひと仕事する予定だったが、失敗しちまった」


「そ、そうなんですか…」


「機密なんで詳しくは言えねぇがな…俺もまだまだってことだ。

 まぁ…なんにせよ、また此処に来るからよ。

 この騎士団長候補様が直々に剣を教えてやる!」


一瞬、自信を無くしたように見えたイスターさんだったが、直ぐに戻っていた。



「邪魔するぞ」


またもや来客…だけど、声を聞いた瞬間に大歓迎の人物だった。


「お久しぶりです、その後もお変わりないですか?」


「あぁ、お陰で息災だ。

 お前も元気なようで何よりだな…」


ガーベラさんとは朝都インダラで別れて以来だった。


「本当はもっと早く会いに来たかったのだが、済まないな。

 執務の方が忙しく時間がな…」


「仕方ないですよ、何より仕事が大切ですから」


「だが、これからは稽古も付けられる。

 約束通り、魔導王朝の剣技を伝授してやろう……ん?」


テーブルの片隅で腰掛けているイスターさんに気付いた。


「なんだ、貴様もいたのか」


「なんだで悪かったな」


「また性懲りもなく食事をタカりに来たのか」


「ヘッ…それはお前もだろ…」


これは僕の気の所為だろうか。

イスターさんとガーベラさんの言い合いは今まで何度も有ったが、今は違っていた。

お互いの言葉から棘が無くなっているような…。


「ティア!だから味付けが薄いぞ!

 こんなんじゃ味がしねぇぞ、味が!

 前から言ってるだろ、俺は濃厚なのが好きなんだよ!」


「文句が有るなら食うな!

 ティア、よくやった!よくぞ、この味付けを守ってくれたな!

 頭も舌も馬鹿の言葉なんぞは無視して構わん!」


「誰の舌が馬鹿だ!

 俺は香辛料の絶妙な調和を楽しめる繊細な舌を持ってるんだよ!」


「ならば香辛料の塊でも食していろ!

 胡椒と唐辛子の違いも分からんくせに繊細などと笑わせるな!」


うん、気の所為だった。


「はは…賑やかな食卓じゃないか…」


後でやってきたレスリーさんも2人には苦笑いしかなかった。

そして食事を終えると、ティアさんがコーヒーや紅茶を淹れてくれた。


そういえば…テーブルを囲んでの家族の団欒なんて何年前の出来事だろう。

まだ小学校5年生の頃は父さんとも母さんとも笑って話せていたような…。

その頃姉さんは既に学校の勉強が忙しくて、会話らしい会話が何も無かった。


もっと前の…そうだ、僕が小学校低学年の頃の姉さんは優しかった。


『秋人、口の回りが汚れてるわよ?』


『あ…うん…』


『ふふ…世話が焼けるわね…』


テーブルの隣には姉さんが座っていて、いつも僕のことを見てくれていた。

内向的で引っ込み思案な僕をいつも心配してくれていた。

そう、姉さんはいつも僕の味方だった。

どんな時でも僕の隣にいてくれて…いつも手を握っていてくれた。


最後に姉さんが僕を見てくれたのは何時だったろう…




「どうしたんだ、お前…今日は元気が無いじゃねぇか?」


「私も気になっていたが…」


イスターさんとガーベラさんにも違いが分かるらしい。


「えぇ…今まで忙しくて休む暇も有りませんでしたから…。

 少し疲れが出たかもしれないです。」


同じような言い訳をして、この場は誤魔化そう。


「そうだ、俺としたことが褒めてやるの忘れてたな」


「え…?」


「よく生きて還ってこれた!

 あの魔導王朝と戦って今も生きてるなんて奇跡だぞ?

 しかもヴリタラと戦ったなんて、デカい顔して自慢できるな。

 そうだ、俺が祝勝会開いてやるよ!」


「いえ、別に勝ったわけじゃないですから」


「生きて還ってこれたのなら勝ったも同然よ!

 勝ち戦でも死んじまったら負け戦と一緒だ!

 よし、俺がとっておきの店に連れていってやる!

 今のお前は有名だからな、女どもが放っておかねぇぞ!?」


「…イスターさん?」


横でじっと聞き耳を立てていたアヤ姉がとびきりの笑顔になっていた。

見た途端に悪寒が走る。


「アキヒトを変な遊びを教えないで頂けます…?」


「別に良いじゃねぇか、少し羽目を外すくらい」


「多少の問題じゃ有りません!

 アキヒトにお酒を飲ませるのは早いと言ってるんです!」


「固いこと言うなよ、俺なんてアキヒトの頃は…」


「一緒にしないでください!」


神聖法国の新騎士団長がアヤ姉に怒られて圧されていた。

更にガーベラさんも呆れた顔をしていた。


「酒を嗜むのを悪いと言ってるのでは無い。

 だが、今のアキヒトは13歳…まだ早かろう」


「いえ、それが…」


「どうした?確か13歳と聞き及んでいたが違ったか?」


「いえ、今の僕は14歳なんです…」


年齢のことを話に出されたら言わない訳にはいかなかった。

すると意外な表情でアヤ姉が尋ねてきた。


「え…誕生日いつだったの?」


「それは…その…今日だったんだ…」


「馬鹿!なんでもっと早く言わないのよ!」


容赦無く思い切り怒られた。


「良いんだよ、気にしなくても。別にさ、誕生日くらい…」


「なに?アキヒトの世界には誕生日を祝う習慣が無いの?」


「そんなことは…無いかな。

 僕が住んでいた国では普通に誕生日はお祝いしたりするね…」


「じゃあ、なんで言わなかったのよ!」


そこへ更にドナ先生が割って入ってきた。


「もしかして、この前怒られたから言いづらかった?

 あのラーセン商会の子の話よ…。

 そうね…振り返ってみれば、私もアヤも少し怒り過ぎたかもしれないわ。

 それが原因で黙ってたの?」


「いえ…そんなことも無いです…」


「なら、何なのよ?

 誕生日も教えてくれないなんて水臭いじゃない」


こうなったら、腹をくくって正直に言うしか無かった。


「僕…誕生日って、好きじゃないんです。

 余り良い思い出が無くて…」


「前に何か有ったの?」


「大したことじゃないんですけど…。

 家族全員…僕の誕生日を忘れてた年が有って…。

 あの時は、父さんも母さんも姉さんも…みんな忙しかったから仕方ないんですが…」


あぁ…なぜなんだろう。


「誰かに気付いて貰えるまで…ずっと部屋で起きて待っていて…」


なぜか涙が溢れて止まらない…。


「けど…どれだけ待っても…誰も気付いてくれなくて…」


もう14歳になったというのに。

大勢の人前で泣くなんて情けないのは分かっているのに…。


「ぐっ……ごめんなさい…」


一旦、溢れた涙はどうしても止まらなかった。


いや、僕は強がっていただけなんだ。

本当は父さんと母さんと姉さんに祝って貰いたかったのに…気付いて欲しかったのに…。

そんな自分を誤魔化して…嘘をついて…とても悲しかったのに…。



「…表に出ろよ」


「え…」


「今から俺が秘伝の剣技を伝授してやる!

 このパラス神聖法国の新騎士団長にして天才騎士様が直々にな!」


イスターさんが立ち上がり、家の外へ目配せした。


「喜べ、アキヒト!

 俺は生涯弟子をとるつもりは無いし、誰かに教えるつもりも無ぇ!

 お前だけに秘密の技を教えてやるんだ!

 これ以上の誕生日祝いは無いぜ!?」


「待て、馬鹿者」


同じくガーベラさんも立ち上がった。


「喜ぶが良い、アキヒト。

 今からお前にはイーバー家代々伝わる剣技を指南してやろう。

 これは父祖から受け継がれた家宝にも匹敵する。

 14歳の誕生日祝いとして悪く有るまい…!」


「テメェはお呼びじゃねぇんだよ。

 アキヒトの剣筋に変な癖を付ける真似は止せってんだ」


「何が変な癖だ!

 神聖法国の田舎剣法は黙っておれ!」


「…おふた方とも、暫くの間アキヒトさんをお願いしますね」


見るとティアさんが再び台所に立とうとしていた。


「今からケーキを焼きます。

 出来上がるまでイスター様とガーベラ様に師事されてください」


「そんな…もうこんな時間なのに…」


「今日はアキヒトさんの誕生日なんですよ?

 ケーキの一つも無いと寂しいじゃないですか…」


有無を言わせず、ティアさんは小麦粉と卵と砂糖…それっぽい材料を揃え始めた。


「悪いわね、何も用意できなくて…」


「アヤ姉には前にマフラーを貰ったから、これ以上は要らないよ」


「あんなくらいで…」


「そんな事無いよ、とっても嬉しかったから」


「…分かったわ、それじゃ来年は期待して待っていてね」


そしてドナ先生が溜息をついた。


「当たり前だけど、私も何も用意できて無いわよ」


「えぇ、それはまぁ…」


「そうだ、マフラーを貸しなさい」


「な…何を?」


「魔導王朝に勝利した記念の丸印を刺繍しといてあげる。

 それがアキヒト14歳の誕生日祝いよ」


「だから勝利したわけじゃ…」


「イスターさんの言葉通りよ。

 生きて還ってきたなら勝ったも同然じゃない?」


「いや、それは良いんですけど…」


「何よ、まだ文句有るの?」


「ドナ先生…刺繍できたんですか…?」


「私を馬鹿にしてんの!?」


その後でティアさんから裁縫道具を貸して貰ってはいたけど…。

予想通りというか、かなり苦戦していたように見えた。


「ふむ…ならば私は…」


「いえ、何も要らないですってば!」


いつも迷惑を掛けているレスリーさんから何かを頂くのは流石に気が引ける…。


「私が何もしない訳にはいかないよ。

 だが…この時間はお店なんて閉まっているしね…」


「…ッ!」


悩んでいる隣でドナ先生が裁縫道具相手に苦戦していた。


「え…!これ、どうやって…!?」


「何をしているんだい、お前は…」


見兼ねたレスリーさんが針と糸を持つと、マフラーの刺繍の手本を見せた。


「ほら、これをこうやって…ここを通すんだよ」


「お父様…刺繍なんてできたの?」


「真似事程度ならね。

 だからお前はもう少し普通の女の子らしくだね…」


「う…」


レスリーさんの手先を熱心に見ながら、見よう見まねで裁縫を進めていった。

結局、マフラーの刺繍はレスリーさんとドナ先生の合作となった。



「…決めたぜ」


この類のシロの決意は大抵ロクでもない。


「何だよ!俺からの誕生日祝いは凄いんだぞ!?」


「あ…うん、そうなんだ…」


「反応鈍すぎだろ!

 期待してくれていんだぜ…?

 アキヒトの誕生日祝いなんだ!今日は迷っていたが奮発していくぜ!」


「迷ってたって何を…」


「それは後のお楽しみだ!

 きっと喜んでくれると思うぜ!」



去年の孤独な誕生日とは全然違っていた。


これだけでも僕がこの世界にやってきた意味は有ったかもしれない。

多くの人々に祝福されるのがどれだけ幸せなのか、それが痛いくらい分かった。


果たして来年は、再来年は…その次は…。



僕は再び子供の頃を思い出していた。


そう…誕生日とは親しい人達からお祝いされる日だったのを



次回 第68話 『 ガーベラ台頭 』

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