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魔法攻撃。
「王都へ、魔法部隊を要請した。
だが知らせは届いても、こちらへ向かうには時間がかかろう」
何度援軍を頼んでも、送ってこなかった王都だ。
今度だって、助けてくれるかどうか。
母上は、お腹に手を当てて、父上を見つめたまま。
その膝には、姫さんが抱きついている。
「今ならまだ、脱出は可能だ。
マリアンと共に、王都へ向かっては、くれぬか」
「この時点で領主の妻が逃げれば、領民に不安と不信が広まりましょう」
母上は静かに言った。
「辺境の小さな城だろうと、ローランディアには臆病者はいないことを見せつけてやればよろしいのよ」
城は百人近い避難民を抱え込んだ。
武器を持てる領民たちは村を守って戦いに備え、父上と兵士たちは、巡回して警戒に当たる。
母上は避難してきた女子供を指揮して仕事を与え、食料を準備し、医療品をそろえ、男たちに指図して城壁に投石用の岩を運ばせ、煮立たせて撒くための油と鍋を用意する。
俺は・・・姫さんと一緒に、二十人近い子供と幼児の見張り。
魔力が十分にあれば、魔法攻撃なんか結界を張って防ぐことが出来るのに。
くそっ!
この小さな身体が恨めしい。




