表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の獣のまったりライフ   作者: 葉月秋子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/253


 父上たちが帰って来た。


 なんかぼろぼろに疲れ果ててるけど、何班にも分かれて、規則正しく戻ってくる。


 これが「せんりゃくてきてったい」ってものか。

 厨房の男たちが物知り顔で講釈を垂れるのを聞くと、こういうのが一番難しいらしい。

 敵に後ろを見せず、逃げ出さず、秩序を持って下がるっていうのが。


 そうだよな、うまく逃げるのって、難しいんだ。

 後ろ足や尻尾に怪我をしてる猫や犬は、けんかに負けて逃げようとしてやられてるんだ。

 負け知らずの納屋の雄猫、オレンジ・ビリーなんか、顔は傷だらけだけど、体の後ろ側にはけがひとつない。


 おっと、フランツがいる。父上は?


 あ、母上と一緒だ。


 埃だらけで、頭にほーたいっていう布を巻いてるけど、元気そうだな。


 母上が、お腹に手を当てて、何か言うと、父上がぎゅーって母上を抱きしめた。

 ベスに抱かれた姫さんが、大喜びで手を伸ばす。

 俺も飛びつきたくてうずうずするけど、よしって言われるまで。我慢、我慢。


 良かった。これからは父上が一緒だ。

 これでもう、大丈夫。


「逃げ込む領民のために、今日一日門を開いておけ。

 日没と同時に、跳ね橋を上げる。

 王都からの軍と合流するまで、この城で持ちこたえるのだ」



 

「そうか。ノアは王都へ向かったか」

 敵を迎え撃つ準備を終えて、父上が居間でくつろぐことが出来たのは、もう夜も更けてからだった。

「ひどい扱いをされていなければいいのですが」

 使者の態度が悪かったので。母上は心配げだ。

「ふむ・・・」

 父上は黙り込む。


「正式な通達はされておらぬ。

 だが、三つの砦とも、強力な魔法攻撃を受けた」


 母上がはっと息を呑む。


「ダーラムシアが、わが国に敵対したようだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ