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寂しがるどころじゃない。
「いやぁぁぁーーーっ!」
わんわん大鳴きされちまったよ。
「だめぇぇーっ!ノアはうちの子よーっ!いっちゃだめーっ!」
三日間鳴き続け、ノアも母上もベスも困り果てた。
「もっと間近になってから話してくだされば良いものを・・・」
さすがに母上が愚痴ったくらい。
鳴きやんだ姫さんは、それからずーっとふくれっ面で、ノアの服の裾をつかんだまんま。
「ごめんね、マリアン」
「や!」
「どうしようもないんだ」
「や!」
「お願いだから」
「『ダメ!』」
ぱしっ!と火花が散った。
おわっ!
やば!
姫さん、魔力をつかっちゃだめだ!
いつからこんな事、出来るようになってたんだ!
ノアもびっくりして、見上げる俺と眼を見合わせた。
やばいぞ・・・どうしよう・・・。




