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うとうとしながらノアと魔力をつなげてゆっくりと流していたら。
古い大きな塊でつっかえた。
押しても引いても動かない。
えーい、ほどけろっ!
面倒になった俺は(寝ぼけてたんじゃないぞっ!うん、たぶん)
ちょっと強く魔力を流しすぎた。
ドン!
ノアが悲鳴をあげて倒れた。
姫さんと教師がびっくりして飛び上る。
わおっ!ごめん、ごめん、ノア!
そのまま寝台に運ばれたノアは、二日間意識がなくて。
病室に入れてもらえない俺はハラハラしっぱなし。
戸口でくんくん鳴いて、医者たちに追い払われちまった。
でも、次の朝、目が覚めたんで、姫さんと二人で見舞いに行ったら。
姫さんはノアの顔をじーっと見て言った。
「ノア、おめめ、きれー」
ノアの黒い目が、澄んだ紫に変わっていたんだ。




