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ノアが読み書きが出来ないと知って、父上がすごく怒った。
「王宮の者共は、預かった責任も取れんのか」って言って。
三つ下のマリアンと同じレベルの勉強をさせるって。
でも、一緒に遊んでて、気が付いたことがある。
ねえ、ノア。
ちゃんと目が見えてるかい?
お城の侍医は、虚弱なお子って言ってたけど、特別の病気があるとは言わなかった。
あいつ、ヤブだったけどね。
じゃ、これも肉体じゃなく、精神のほう、魔力にかかわってくることだろう。
ノアの魔力の偏り方はちょっと変なんだ。
使い方を知らないだけじゃない。
まるで誰かが、意図的に流れを変えたり、堰き止めたりしたみたいに、嫌な感じがする。
だから、うん。
やっぱり俺が、助けてやらなきゃ。
姫さんと並んで勉強するようになったので、好都合だ。
俺もノアの足元に伏せして、ゆっくり魔力を動かしていく。
何度かやってるから、体の一部に触れていれば、凝った魔力をほぐして吸い取って、こっちの魔力を流し込むのは簡単だ。多すぎる分の魔力は、そりゃ、ありがたく頂戴するさ。
ノアの負担にならないように、とーろとーろ、ゆーっくーり。
俺も一緒に勉強しろ?って、こんな初歩の初歩、やってられっかよ。
ふぁーぁ。




