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何だったんだろう、あの女は。
その夜の余興に、あの踊り手はいなかった。
ノアへの悪意はなかったようだし、使った魔力も姫さんがはじけるほど弱いものだったし。
軽いマーキングで、臭いを付けておきたかっただけみたいだ。
迷子札みたいに、どこにいるかわかるように。
ま、城に戻れば、もう会うこともないだろうし。
忘れちゃっていっかー。
しかしなぁ。
俺が「おて」とか「まて」とか、しょっちゅう躾けをしたせいか。
姫さん、魔力の回路が開いちゃってるな。
ローランディアの人たちは魔力を使わないから、意識してないだろうが。
力は弱いけど、魔素を魔力に変換してきれいに流すことが出来るようになってる。
ノアがあんなに苦労してるのに。
ノアのほうはやばいくらい多い魔力が滞って、体に負担がかかっている。
このままじゃうまく成長できないだろう。
・・・俺が魔力使うと、魔物って言われちゃいそうだし・・・
どうしたらいいかなぁ。




