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「で、そなたたちが野盗を退治したと?
十人もいたと言うのは、真か?」
「十三人だ」
「ほう、それは・・・凄いな。証拠は?」
「墓はあそこだ。ギルドに報告するために、持ち物は取ってある」
「冒険者か!凄腕なのだな。
名を伺っても?」
「・・・レス、だ」
「その背の大剣・・・」
間の悪い事に、遠くからカイトが声をかけてしまった。
「どこすか、レスリーさん!馬の手入れが済んだってケインさんが・・・」
声を聞いた兵が、ざわめく。
「冒険者、レスリー?ハートレス・リーか?」
「フィアレス・リーとキラー・ケインだ!」
(うわーーーーー・・・・)
ばれちまったじゃないか・・・カイトの奴め・・・