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最強の獣のまったりライフ   作者: 葉月秋子
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8


 え?魔獣?


 そうかぁ。魔獣かぁ。


 そいつは・・・旨そうだ。

 森の生き物を狩って魔素を喰っても、最近物足りなくなってた俺は、にまっ、と舌なめずりをする。


「魔獣ハンター?」

「わぁ、すげえ」

 女冒険者の威容にびびってた村人たちも、息を呑んで注目する。


 もう、子供たちは大騒ぎ。


「これこれ、お客にまとわりつくんじゃない。

 すまなかったな、宿でゆっくり休んでくれ。

 ベンさんは数日商売をしていくんだろう?」


「いや、今回は明日たつ。

 修理はなしだ。買い物は早めに済ませとくれ」


 それは大変。とおかみさんたちが騒ぎ出す。


「そりゃあ急だな。じゃ、マリアンは後から追いかけるか。

 まだ葬式が済んだばかりだし、大家の狩人たちも戻ってないから」


「いや、行きたいのなら、このまま連れて行くが」


 え、そんなに急に、と皆は驚く。


「どうだねマリアン。行くなら明日だ。

 農場がだめなら、レッドレイクで知り合いに口をきいて、働き口を探してもらうが」


 ちょっと驚いた姫さんだったが、はい。行きます、と気丈にうなずいた。



 ベンの親父さん、なんだか変だな。

 護衛付きなんてのも、今回初めてだし。


 ちょっと不審に思った俺は、あわてて支度をしに小屋に戻る姫さんを追いかける前に、蚤がいるみたいに(いや、蚤なんて一匹もついてないけどさ)首筋をカリカリ掻いて、抜け毛を少し作り出し、小さな玉にして、ふっと息を吹きかけ、魔力を込めた。

 

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