表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の獣のまったりライフ   作者: 葉月秋子
160/225

17

17


 学院長ラダスターン、辞任。

 カール・フォン・ステルツ教授、バートラム講師、降格、減給。

 七学年生エリー・ラムシス、一学年生ノーラン・モード、ダリル・スタントン、謹慎三か月。

 一学年生ジャニーン・ノール退学。

 今回の不幸な事故については、全員に魔道契約による口外禁止処置を取る。


「なぜ!なぜ皆は謹慎なのに私だけが退学になるの!

 皆同じはずなのに、なぜ私だけ!」


 納得できないジャニーンが叫ぶ。


「皆同じ事をしたのに!皆同じあの・・・あの・・・ごほっ!」


 いきなり咳き込んで、喉をおさえる。

 全員が魔力を込めた契約を結んだので、ノアの事件についてしゃべることが出来なくなっているのだ。


「私だけが庶民だからなのね!皆後ろ盾のある貴族様ですものね!だから私・・・私だけが!」


 気の毒に。

 エリーは思った。

 今度のことで一番の被害にあったのはこの子だ。

 田舎町から出て来て、奨学金をもらって入学した、期待の星だったはずなのに、こんなことに巻き込まれて。

 

 泣きながら出て行こうとする、小さな肩を抱いて、耳元でそっとささやく。


「あきらめないで」

「せ、先輩!」

「話すのを禁じられただけだ。練習を止めろとは、言われていない」

「あ・・・」

「続けよう。ノアのやり方は、正しい。

 学校を離れても、諦めないで。

 先に行くから、追いついておいで」


「はい!エリー先輩!」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ