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最強の獣のまったりライフ   作者: 葉月秋子
127/225

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 ひとつ先の村。


 国境を守る砦にくっついた、小さな貧しい村だった。

 爺さんがダーラムシアに入った場所。

 鋳掛屋の馬車が来た方向。速度。

 国境付近の、地図。


 ・・・・・・・・・。


 いけるか?


 たぶん。



 鋳掛屋が旅立った、翌日。


 爺さんは小銭を出して鎌を一本買ってた。

 婆さんはとっときの酒を、三本の縫い針と交換して、ご機嫌。

 夜明け前の狩りに出た俺は、獲物の大きな兎を戸口に置くと、姫さんにおはようのご挨拶をしてから言った。


『姫さん、俺、しばらく留守にするからね、夜に戻らなくても、心配しないで』


『ねこしやん?』


『出来るだけ早く、戻ってくるから。

 村の子供たちと喧嘩しちゃだめだよ』


 そして俺は、小屋を、村を出て、小道を走り、鋳掛屋の馬車がこの村へと曲がった、分岐点にたどり着く。馬車は昨日ここまで戻り、王都に近い街の方へと曲がっていった。


 俺はもう一度馬車の匂いを確かめ、大きく息を吸って。


 馬車が来た方角へ、走り出した。

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