表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の獣のまったりライフ   作者: 葉月秋子
122/225

2 



 姫さんの身分証明は、ジョン・ラモントが持って行ったし、母上の居る村の位置もわからない。

 別れてから、ひと夏が過ぎてしまった。

 赤ちゃんは生まれたのかなぁ・・・母上は無事なのかなぁ・・・。


 姫さんの身分を現すものは、首にかけてる紋章入りの指輪だけ。

 だけどこの紋章がダーラムシアの人間に、わかるとは思われない。


 爺さんと婆さんに何かあったら、姫さんと俺は敵国で孤立しちまう。


 だから、万一の時のために、姫さんに強くなってもらわないと。


 ここはダーラムシア。村人たちの中にも、地水火風の生活魔法を使える者は結構いる。

 初めはびっくりしてた爺さん婆さんも、みんなが使っているのを見て、そんなものか、と納得した。


 だけど、姫さんの得意な魔法は・・・。


 バリッ!ドオーン!


 ・・・上位の『雷』魔法だ。


 かんしゃくもちの姫さんにぴったりの魔法だね。


 『雷の矢(サンダーアロー)』が使えるようになれば、弓矢無しでも、狩りが出来る。

 森の中で『火』を扱うのは火事が怖いから、『水の針(ウォーターニードル)』や『氷の槍(アイスジャベリン)』が使い勝手がいいんだが、低レベルのうちはこれでも大丈夫だろう。



「おて」をすると、姫さんはノアを思い出してべそをかいたけど、魔力を流しっこするのは、気に入ったみたい。

 姫さんの魔力はちっちゃいから、すぐくたびれて寝ちゃうんだけどね。

 毎晩寝床の中で、お手てを繋いで魔力を流しっこして、姫さんが寝入ると。


 俺は、狩りに出かける。

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ