表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の獣のまったりライフ   作者: 葉月秋子
111/225


 一年生の部屋は、一階の三人部屋だった。


「皆より三か月遅れて入学だな。

 わからないことがあったら、同室の二人に何でも相談したまえ」


 部屋の中で待っていた二人の少年が立ち上がる。


 明るい茶の短髪の、将来でかくなりそうな少年が、まず一歩踏み出す。

「よろしく、ノア王子。僕はダリル・スタントン、父と兄はポルターク伯の親衛隊にいる」

 整った顔立ちのストロベリーブロンドの少年は、柔らかな物腰で言った。

「ノーラン・モードです。父は伯爵の秘書官です」


「ノアです。えーと・・・」

「姓名と身分を口に出さないのは、公の場でだけだよ。

 家名とか、派閥とか、みんな教えるから、早く覚えてくださいね。

 三か月の遅れは、厳しいです。

 南寮の一年生は、二十八名、すでに党派が出来つつありますから」

「おいおい、ノーラン、あわてるな。

 王子は異国育ちだぞ。

 そういっぺんに、詰め込まなくても」


「それでなくても、「魔無し王子」なんて、マイナスな噂が立ってるんです。

 王子には頑張っていただかないと」


 まあ、とにかく今日は、休ませろ、と言うダリルの言葉に、やっと解放されたノアは、あてがわれたベッドに倒れ込んだ。


 

 魔力を練る気力もなく、そのまま横たわる。


『「ねこさん」・・・僕、もう、全然自信ないんだけど・・・』

 

 

 

 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ