コンビニ
凄く突然ですが。私は好きな人がいます。
名前は「オトフキ」と言うらしいです。その人はコンビニ店員で、名札を見ただけなので漢字はわかりません。
そう。私はその人にとっては、きっとただのお客様なのです。
これはそんな私の不思議な恋のお話です。
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私は五十嵐睦月。ただの高校生。
学校のテストの成績は普通。真面目に授業を受けて、休み時間はトイレに行って友達の話に相槌をするだけの....所謂地味子というのがピッタリの子である。
朝は少し早めに来て予習して、真面目にSHRを聞いて、時々騒がしくなる授業にイラつきもせす、休み時間は少し寝て、昼休みはご飯食べて本を読む。そしてその日最後のチャイムを聞き、先生の帰りのSHRが終わり、のんびりと家に帰る。そんな日常である。
私の家の向かいにあるコンビニ。そこのコンビニの店員は皆真面目に働いていて、店に入ったら元気のよい挨拶で私を迎え入れてくれる。特に用事もないのだが、学校が終わってからここへ通うのが私の日課になっていた。
「今日はめんどいなぁ。そうは思わない?むっちゃんっ」
私の事をあだ名で呼ぶ友達のさやかに私はいつものように話す。
「今日何かあった?」
「ほら、アレだよアレ。進路希望調査書。だすの超しんどくない?むっちゃんは進路決めた?」
「あっ!決めてない!どうしよう...」
「早めに決めとかないと!まーた怒られちゃうぞーっ!?」
「怒られてるのはさやかでしょー!!もーっ...」
ただの高校生というか、受験生みたいな立ち位置である。
「またね!」というさやかに「うんっ。またねっ。」と相槌を返し私は、進路という不安を抱えつつもいつものコンビニへ行く。
「(何飲もうかなぁ....やっぱり、お茶だよねっ!)」
いつも買うお茶を手にしてレジへ向かう。
レジにはオトフキさん。意識しだしたらまた胸が熱くなる。
「はい。150円頂戴いたします。」
そんなオトフキさんの声も聞こえないくらい頭の中では葛藤が起きている。その葛藤とは、オトフキさんのこともあるんだろうけど進路や、将来設計に対する不安もあったのであろう......とごまかしてしまいたい。
「(うぅ.....これからどうしようかなぁ....もうなんでもいいのに...)」
睦月の表情にはほんの少し不安が現れた。
お客様の対応をしているオトフキは
「お客さん...五十嵐さん?だっけ?進路大変そうだな。まぁ頑張れよ。俺の事五十嵐さんは誰だかわからないだろうけど、俺は応援してっから!!!元気出せよな!」
オトフキは睦月のことを知っていたのだ。
「え....?」となる睦月を余所に
「御会計は俺払っとくから、また来いよ。」
この時。睦月の恋愛感情が。
本当の形になったのかもしれない。
後からやっつけになってしまいましたが!かなり適当な作品ですww
楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!