9話 告白
サブタイトルの意味とは...?
「お母さんー!」
健太が母を呼ぶ
「今行くから少し待っててねー」
遠くから母の声が聞こえる
「白花はそこに隠れてて」
「分かった」
トントントンと歩く音が聞こえる
間も無く風呂場に到着するだろう
「どうしたのー?健太」
「あっお母さん、少し話したいことがあるんだ」
「いいわよ聞いてあげる、居間で聞きましょうか」
「あっここじゃないとダメなんだ」
「?そうなの?」
「そうなの!」
「分かったわ」
「あっあのね...白花の事なんだけど...」
健太が自分のことを話した
母は黙ったままずっと話を聞いていた
どうなるんだろう
殺されちゃうのかな
それとも追い出されるのかな
物陰に居るから逃げられない
健太母の返事を待とう
しばらくして健太の話も終わった
「こうゆうことなんだ」
「話は分かったわ、それじゃ白花を連れてきなさい」
「うっうん...」
健太母が真顔で健太に言った
「白花、出ておいで」
健太に呼ばれた
もう逃げられないね
自分はゆっくりと物陰から顔を出す
「あら、この可愛子ちゃんは白花ね!心配しなくていいわ!たとえ妖怪だろうと白花は家族だもの」
「え...?」
意外な展開で?が脳内から離れない
「そうだよね!白花は家族だもんね‼︎」
自分が怖くないのか、妖怪だよ?
それとも騙して寝てる時に何かするのか
自分は妖力なんて変身するぐらいしかないのに何かされても抵抗できない
「私が怖くないの..?妖怪だよ...?」
「いいえ全く怖くないわ、家族だもの。それとも私達のことを襲うつもりなの?」
「そっそんなことしないよ、健太と健太の家族はみんな好きだし...」
もちろん人としてね
「あと、ずっとそのバスタオル巻いているつもりなの?女の子なんだからちゃんとした服着なさい、私の子供の頃のを貸してあげるから」
「ありがとう」
思わずにっこりと笑う
こんなに優しいのに疑うなんておかしいよね
「居間まで行きましょ」
「「うん」」
あーやっぱ歩くたびに胸が揺れる
なんか無駄にデカイんだよな
学校の女子の前で無駄とか言ったら殺されそうだが
これってCぐらいなのかな?
まぁ付いてるのがめんどくさいことには変わらない
居間に行く途中で健太母が言う
「白花って可愛いくせに胸がおっきくて、しかも猫耳とか反則よね」
「えっ?えっ!」
「その焦ってるとこも可愛い」
「うにゃぁ...」
5分後
「ほらっこの薄い黄色の着物、私が子供の頃に着てたやつよ、サイズは白花に丁度いいと思うから来て見て」
「あっあの、下着が...」
「あらそういえば無かったわね、これでいいかしら?」
シルクのようなもので出来たパンツを渡された、これってショーツってやつなのかな?
あと胸に関しては何も無いようだ
そういえば健太が空気になってると思ってる人がいるかもしれないが流石に女の子の着替えシーンを見るわけにもいかないみたいなので別室にいる
湯船で裸のお付き合いしたのにねぇ
男に見られてもあんま恥ずかしくないのだよ、元男で見られ慣れてるから
「ほら、ぼーとしてないでこれ着るわよ」
「うっうん」
浴衣なんて初めてだ
10分後
「よしっこれで着方とか分かったようね、あと凄く似合ってるわよその辺の男なんてイチコロよ」
「そんなことないです...///」
「あらあら照れちゃって、さぁ健太にお披露目するわよ?」
「うん」
ガラガラ
「健太ー白花の着物姿よー」
「えっ!どれどれ?」
マジマジと健太が自分を見てくる
「どっどう?」
「うわぁ!すっごく似合ってるよ!可愛い‼︎」
「ありがと...///」
なんか可愛いって言われるのは最初は嫌だったけど今はなんだか嬉しい
女の子になった影響なのかな
「白花、そこに鏡があるから自分の姿を見てきなさい」
「うん」
鏡の前に立つ
「うわぁ...」
思わず見惚れてしまう程可愛い女の子が目の前にいる
綺麗な銀髪を伸ばし
大きな目を輝やし
綺麗な顔をした女の子
これが本当に自分だと思えなくなる
「本当にありがとう!健太母さん!」
「だって白花はもうペットじゃなくて私の娘だもの前から娘は欲しかったのよ!」
その瞬間健太母が抱きついてきた
「はわわ⁉︎」
「後私のことは健太母じゃなくてお母さんでいいのよ?娘なんだから」
「分かった!お母さん♪」
あっ鼻血出てる
「そのお母さんの言い方最高よ...」
ガラガラ
あっ父様が帰ってきた
なんで様つけてるかって?
なんか仕事的に偉そうじゃん
白花が可愛い過ぎて書きすぎてしまった...