8話 お風呂での事件
「ただいまー!」
健太と家に入る
「おかえりなさい、あら、その首輪どうしたの?」
「これね!雑貨屋のおばちゃんがくれたんだ!とっても素敵でしょ」
「ええ、とっても素敵ね。白花にとっても似合うわ」
おおなんか似合ってるぽいぞ
「お母さん、お風呂沸いてる?」
「ええ、亜美さんが沸かしてくれたわよ」
亜美とはここの家の使用人さんだ
村ではけっこうの家で、使用人も亜美さん以外たくさんいるらしい
「じゃ白花と一緒に入っていい?」
「この子は猫だからねー嫌がるかもしれないわよ?」
ん?自分は猫だが水は怖くないよ?
元人間だからな
「それじゃ連れっててみるよ!」
「そうね、ちゃんと洗ってあげなさいね?」
「うん!」
健太が自分を抱き抱えて風呂場に向かう
どたどたと走っている
落ちそうでちょっと怖かった
おっと風呂場についたようだ
この家も大きくて構造がよく分からない
健太が服を脱ぎ出す
え?女の子が男の裸みて問題ないかって?
問題あるわけないでしょ
あっちは人間、こっちは猫
しかも自分は元男
あんなもん見慣れてるし
だから問題無い
ガラガラ
健太が風呂場の扉を開ける
むっと湯気がいっきに寄ってくる
そこにあったのは五右衛門風呂みたいなやつだ
サイズはかなり大きく大人3人は入れそうだ
「それじゃ最初にお湯を体に流そうか」
ざぱーと健太が自分の体にお湯をかける
うーん、丁度いい温度で気持ちい
毛がペターってなってるが気にしない
「お、水嫌がらないんだね」
「それじゃ湯船に入ろうか」
健太が自分を抱き抱えて湯船にゆっくり入る
うおー
この感覚久し振りだ
じわじわくる暖かさが最高
出来れば人の姿で入りたかったな
まぁそんな贅沢は言ってられないが
「あったかいねー!」
「にゃー」
あぁなんかすごく気が抜ける
意識が朦朧としてきた
ちょっと湯船に浸かりすぎたかな?
健太に出させてもらおうかなー
でもまだちょっと入っていたい
もうちょっと入るか
が
この選択が間違っていた
「えっ⁉︎あれっ⁉︎誰⁉︎」
なんだろう健太が騒いでる
誰か来たのかな
あれ
なんか視界が高いし
手足が長い
しかも体に毛が生えてない
あ
やべ
気を抜き過ぎて猫化を解いてしまった
今の自分の姿は猫耳と猫尻尾を付けた全裸の女の子だ
てか色々とまずい気がする
湯船の中なのに自然と冷や汗をかく
「君はだれっ⁉︎」
信じてもらえるかわからないが言ってみよう
「えっあの、白花だよ...」
「え?だって白花は猫だよ?」
「違うの、本当は猫妖怪なんだこれが本来の姿。騙しててごめんね」
「ほっほんとうに?」
「そうだよ...」
「でも本来に君は白花みたいだね、雰囲気が同じだし」
「ありがとう、信じてくれて」
「あっあのさ...///」
どうしたんだろう健太が顔を真っ赤にしてうつむいてる
あとなんか必死に股間を手で押さえてる
あっ
「ごっごめんね!隠さなきゃね...」
バッと自分は後ろを向く
そりゃそうか目の前に全裸の女の子がいたら股間が反応してしまうか
「でもこの後どう説明するの...?」
「お母さんとお父さんならきっと信じてくれるよ、後このままここに住まわせてくれると思う」
「うっうん、とりあえず湯船から出よ?」
のぼせそうだしね
「あっあと、このバスタオルを体に巻いて」
あっ全裸で突っ立ってるとはマズイか
でも上半身もタオル巻くなんて初めて
まぁ当たり前か
健太はもう服を着たようだ
「お母さんに説明しにいくよ」
「うん」
とうとうバレてしまいましたね
でも白花ちゃんの裸見た健太君は相当股間がヤバかったそうです