6話 捨て猫
ううむ
人間の村にやってきたはいいがどうやって飼い主を探すか
あっ
そういえば萃香から貰った紙を足につけときゃなきゃ
この紙には「この子は捨て猫です、可愛がってやってください。あと名前は白花です」
と書いてあった
まぁこの方が飼われやすいからいいんだろうけど
しばらく辺りをうろうろしていると12歳ぐらいの子供に声を掛けられた
「君は野良猫なのかな?ちょっと頭撫でさせてー」
一応野良かな?
まぁ頭撫でられて減るもんは無いので
取り敢えずにゃーと鳴いとく
喋ったら色々とマズイしね
頭を差し出す
「ありがとー!じゃ撫でるね」
もふもふ
少年が自分の頭を撫でる
なんていうかちょっと気持ちいい
思わずにゃんにゃんと鳴く
「もふもふしてて気持ちいね」
「おーい!健太ー!」
誰かが健太という人を読んでいる
この少年のことかな?
健太っていうんだ
「あっ!春樹じゃないか!」
「よー、そこの猫はペット?」
「ううん。違うよこの子は偶々見つけただけ」
「へーそうなんだ、ちょっと俺にも触らせてよ」
「撫でれても全然平気だったし触って大丈夫じゃない?」
「おーじゃ触る」
もふもふ
ちょっとごつい手で頭を撫でられる
「あれ?こいつ、足に紙が巻いてあるぞ 」
「あっ本当だ、気づかなかった」
自分の足に巻いてある紙をぺりぺりと取る
「なんか書いあるぞ?俺、字読めないから健太が読んで」
「分かった」
「なんか、この子捨て猫みたいだよ?名前は白花だって」
「捨て猫かー俺が飼ってやりたいが親がうるせーしな、健太のとこはどうなの?」
「僕のとこは多分大丈夫だと思うよ」
おっ健太が自分を拾ってくれるのか
「良かったなー白花ちゃんよー健太が拾ってくれるってよ!」
「僕なんかで良かったのか分からないけと白花ちゃん、よろしくね!」
「にゃー!」
「おっ返事したな、時々遊びに行くから俺にも触らせてよな?」
「春樹ならいくらでも触らせてあげるよ!」
とゆーわけで健太君に抱きしめられながは健太宅に連行されました
「さっ着いたよ!ここが白花の家だよ‼︎」
おー思ってたよりデカイ
家が裕福なのかな?
「ただいまー!お母さん!この猫飼っていい?村の入り口近くで拾ったんだ」
「あらあら可愛らしい猫ね」
「そうでしょ?飼っていいー?」
「健太がちゃんとお世話するならいいわよ」
「ありがと!頑張ってお世話するね」
健太よ自分のお世話は大変だぞ?
「あとね、この子白花って名前なんだ!」
「あら可愛らしい名前ね、メス猫なのかな?」
「そうだよ!」
そうです元男のメス猫です
飼われたからしばらく人化はできないなー
それから健太のお母さんや健太が自分をもふもふ撫でてた
「そろそろお父さんが帰って来る時間ね、ご飯の支度しなきゃ」
どんな仕事してるんだろう
〜30分後〜
「ただいまー今日も役所で色々あって疲れたよ」
「「おかえりなさい」」
役所の仕事してるんだね
だから金持ちなのか
「おや、そこの白い猫はどうしたんだ?」
「あっこの子はね白花って名前なんだ!捨て猫だったから拾ってきた‼︎」
「おー健太は優しいな、頑張って世話しような」
「うん‼︎」
父様にも認められたようだ
「それじゃご飯にしましょうか」
「お腹すいたー」
うん、ご飯は質素でいい感じ正に平安時代ののご飯って感じ
自分も腹が減ってるのでにゃーとおねだりする
「白花にはこの鮎あげるよ」
鮎か生前に食べたが結構美味かった
むしゃむしゃ
うん。めちゃくちゃ美味い
この後1時間ぐらいみんなでご飯を楽しんだとさ
「ふぁ〜眠くなってきちゃった」
まだ7時ぐらいだけどここでは寝る時間なのかな?
「白花も一緒に寝よ〜」
健太が眠そうに聞いてくる
「にゃー」
「じゃここに入ってー」
ぼふっ
健太の布団の中に突入した
なんかあったかくて気持ちいい
「おやすみ、白花」
「にゃん」
こうして健太宅初の日を終えたのだ