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東方猫白花  作者: 夢心@東方小説書いてる人
第一章 再開された命
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番外編 禁足地

そう、この人里は幻想郷の一部となった。

人々は妖を恐れ妖は人々を襲う、人間から見ればなんとも迷惑で物騒な話だがこの方式が無いと妖、人間は存在ができなくなりバランスが崩れてしまう。簡単に言えば妖は人間を必要とし、人間は妖を必要とするのだ。

そしてこれらの秩序を守るために二つの結界が張られた

一つは『幻と実体の境界』

この結界は八雲紫が立案、実行した『妖怪拡張計画』において張られた結界であり私は力を貸していない

そしてこの結界は外の世界に対して幻想郷を幻の世界と位置付けることで、勢力が弱まった外の世界の妖怪を自動的に幻想郷へと呼び込む作用を持ち、日本以外の国に住む妖怪まで引き寄せるという作用まである

これについては私も共感した、幻の存在の消滅を避けられるだろう。しかしどんな妖が入ってくるか全く分からなく、暴れられることもあるので注意が必要だろう

二つ目は『博麗大結界』

この結界は幻想郷と外の世界との往来を遮断する結界である。博麗大結界とは「常識の結界」であり、外の世界と幻想郷の「常識」と「非常識」とを分け、外の世界の「常識」を幻想郷の「非常識」に、外の世界の「非常識」を幻想郷の「常識」の側に置くというものであるという。物理的なものではなく論理的な結界だが非常に強力で、妖怪でも簡単に通ることはできない。


そしてこの二つの結界の管理を任されているのは私と博麗の巫女だ

結界に異常や揺らぎがないか常に管理していなけらばならない

また結界の維持には中継地点となるものが必要で一つは江戸にもう一つは京都にある

実際はそこまで目立たせないように江戸の外れにあるのだが・・・


そしてその中継地点には人を近づけないようにちょっとした仕掛けをほどこしてある。例えば入ったらとてつもなく恐ろしい妖の幻覚をみせるものや、初歩的だが入ったら生きて出てこれないという噂を流しといた。まぁどっちみち奥に進んだら本物の妖に襲われてしまうのだが・・・

一見穴だらけの警備に見えるかもしれないが、強行突破しようとするものは私などの管理者に知らせがくるようになっている


だが、余程興味を持ったのか躊躇無く侵入した者が居た。そう誰もが敬う天下の大将軍、水戸光圀が侵入したのだ


「では私たちがこの妖が出るという藪に入って見せよう」

彼は近隣に住む村人達にそう告げズカズカと藪に入って行った

村人の中にはこの藪を恐れ懸命に彼を止めようとしたが無駄だった

妖など討伐してみせ、この村から不安を取り除くというのだ

だがほとんどの村人は彼が戻ってくることはないだろうと確信している

何故ならこの藪に侵入した者は誰一人として帰ってきていないのだ


「ほぅ、こんな小さき藪から出られないことはあるまい」

彼は慢心し、奥へと進んだ

だが、並みのほどではない気配が彼を襲った

「来たかっ!姿を現せい!」

刀を構えいつでも斬れる姿勢になった

ガサガサと周りの草から音がするが彼は動じずそのままの姿勢を保っている

そして背後から一匹の恐ろしい外見をした妖が彼に襲い掛かった

「そこかぁっ!」

彼は刀を振り妖の首を撥ねたが手応えを感じなかった

「なにっ、これは幻覚か!」

そう彼を襲っていたのは妖の幻覚だった

そう気づいた途端彼の前に白く眩しい光が溢れた

「くっ、こんどはなんじゃ・・・!」



「ん・・・?」

紫と結界を張りしばらくしやっと落ち着いた頃、私は最近見つけた趣味の落ち葉コレクションを眺めるのを止め、結界の中継地点に侵入者が居ることに気付いた

何度かあったが今回は何かが違った、私は急いで紫を呼び中継地点を覗いてみた。

やはり違和感の通りか多くの霊力を持った人間がその場で刀を構え汗を流しながら立っていた

そして私はあることに気付いた。その人間は水戸光圀だと

さ、流石に日本史とかやってたから顔見たら分かるし・・・

ってそんなのんきなこと考えてる暇は無い、彼を止めないと

この時代だと彼は重要人物だ、ここで死んでしまったら歴史が変わってしまう

紫も彼がここで死ぬのはよくないと思ったらしく私に止めに行くように言った


「くっ、こんどはなんじゃ・・・!」


すると彼の前に突然白い髪の少女が現れた

彼は驚き腰を抜かしてしまった


「この場所は貴方のような方が踏み入れる場所ではありません。貴方は徳の高い方のようなので今回に限り見逃します。」


少女がそう告げると彼はその迫力に怯え、元来た道へと死に物狂いに走って行った


「こんな感じでいいのです?紫」


「ええ、上出来よ。すっかり怯えていたわ」


「なんか複雑な気持ちです・・・」


その後この藪は水戸光圀によって禁足地として崇められた

もう侵入するものはだいぶ減ったという

だが近隣の住民からはもっと恐れられるというまるで祟り神のように崇められてしまう結末となってしまった。私はあんまり怖い神様って思われたくないんだけどなぁ・・・

遅れてすいませんでしたぁぁぁ!!!

最近忙しくて中々書けませんでした←言い訳

ストーリーは大体出来上がってるのでなるべく更新早くなるように努力します。


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