38話 儚い人の世
人の生とは短く儚いものである、人は死を受け入れ命を子に繋いでいく
穏やかで楽しく大切な日常でも常に人は死んでゆくのだ
白花はそのことを忘れようとしていた
だが神の身である以上人々の死を受け入れなければいけなかった
そう、大切な友人もいつか自分が死ぬ前に旅立ってしまう
そしてその時が来たのであった
「夏音、そろそろ巫女引退したらどう?」
「白花様それは私に不満というものが?」
「違う違う、夏音ももう歳だし大変なんじゃないかって」
夏音ももう40代後半でこの時代だと年寄りの部類に入る
体力的にも限界があるし彼女の体が心配だった
「いえ、私はまだまだ大丈夫です。でも次代博麗巫女は考えておく必要がありますね」
「次代、ねぇ・・・里の子の誰かにするの?」
「そうゆうことになりますね、私が見つけてきて巫女修行させます」
「そうやって巫女が受け継がれていくのね・・・私は巫女の死に耐えられるのかな・・・」
「神の身である以上そんなことで悔んでいてはいけません」
「でも悲しいよ大切な人が死んでゆくのをただ見守るだけなんて」
「いえ見守るだけではないですよ、白花様は私たちとの思い出を作ってくださいました。私たち巫女は幸せです」
そしてそれから二年、夏音は里から次代巫女を探し修行をさせ、一人前になったある日夏音はポックリと逝ってしまった
私は静かに泣いていた
人生を共に過ごしてきた大切な人が死んでとてつもなく悲しいが、夏音の言葉を忘れず静かにその時を過ごし、その後の次代巫女とは空気を一転させ明るく振る舞いまた穏やかな時を過ごした
一方神主の健太も嫁が先に逝ったあと追いかけるように病で逝ってしまった
その時も深い悲しみに浸りそうになったがなんとか死を受け入れた
神主も受け継いでいき私とは縁が深い家系となった
巫女や神主が受け継がれていくなか私はその時々を大切に過ごした
そしてこの里を守り続け、悠久の時を刻んだ
かなり短い&久しぶりの投稿ですいません
落ち着いてきたらもっとマシになると思います




