3話 恩人
ママは来ないし
男妖怪もこっちによってきた
どうしよう
今逃げないと本気で取り返しのつかないことになる
転成してすぐ犯されるなんて真っ平御免だ
「グスッうぇ〜ん...」
恐怖のあまり泣いてしまう
こんなに涙腺が弱くなってるとは...
「ほら、股開けや」
「だれだい、こんな女の子を襲おうとしてるのは」
「っ!」
なんだろう誰かが来た、目が涙で潤いでよく見えない
「お前はっ!伊吹萃香だな!なんならお前も一緒に可愛がってやる」
「ふっ...私も随分とナメられたもんだねぇ」
「取り敢えずその娘を離しな」
「嫌だね!こいつは俺の女だ‼︎」
こいつの女になった覚えなどない
「それじゃ仕方ないね、力技でやらしてもらおう」
「ッ‼︎‼︎」
ブシャーン!
男妖怪がぐちゃぐちゃになっている
俺は怖すぎてガタガタ震える
この人も俺に乱暴するのだろうか
短い猫生だったな...
「大丈夫かい?そんなに震えなくても大丈夫だよ私は君の味方さ」
段々と目が見えてきた
目の前に居たのは角が生えた女の子だった
味方だと言ってくれたからこの人は信用してもよさそうだ
「うっ...グスッ...助けてくれて...グスッ...ありがとうございます」
弱々しい声でお礼を言った
「礼なんてむずかゆいこと言わなくていいよ、あんたも妖怪だろう?少しは抵抗しないのか」
「すいません...実はまだ生まれて間もなくてまだ何も知らないんです」
なんとか息を落ち着かせ言った
「そうだったのかいなら安心しなこの伊吹萃香様に会ったなら戦闘も簡単さ!取り敢えず私の家に来ないか?服も無いようだし」
この人、初めて会ったのに凄く優しい
このままいても何もないのでついて行くことにしよう
「ありがとうございます」
「じゃあ決定だ、私の家はすぐ近くだから大丈夫だ。ちゃんとついて来いよ?」
短いのは気にしたら負けだ