25話 刀の正体
チュンチュン
朝方に小鳥のさえずりが木々から聞こえる
私は朝練があるのだと思い出しゆっくりと起き上がった
「ふぁ〜もう朝かー・・・」
だがここでうじうじしてる暇はない
もう後10分で五時になってしまう
「起きなきゃね...」
ゴソゴソと布団から抜け出し
服を着替え、博猫刀を持って寺の中庭に向かった
まだ朝方で少々空気が冷たくブルっと体が震えてしまう
あ、もう聖はもう来てる
「おはよー聖」
「おはようございます白花」
「ちょっと寒いね」
「稽古をしてれば体が温まってきますよ」
聖は朝に強いのかシャキシャキしてる
一方の私は元々ねぼすけだったのでまだぽわーとしてる
「さぁ始めますよ、まず刀を抜いてください」
「分かった。こう、かな?」
私は刀の柄を右手で握り、刀を引き抜いた後に左手を柄に添えた
刀が太陽の光を反射し、キラキラと輝いていた
「初めてにしては中々ですね。もしかしたら才能があるのかも」
「うーん、なんとなくでやったんだけどね」
「では前に切り倒すように振ってみてください」
「こうかな」
スパッと空気を切り裂くように刀を前に振りおろした
「で、できてた?」
あれ、聖が黙り込んでる
そんなに下手だったかな
驚いたような顔をしながら聖が口を開いた
「し、白花、本当に刀を扱うのは初めてなのですか?」
「もちろん今日で初めてだよ」
「おかしいですね、初めての筈なのにこんなに上手なんて。もしかして...白花、刀を振るときに何か感じましたか?」
「そういえば振ろうと思ったら勝手に手が動いて振った気がする、刀が私を導くようにかな」
「やはりそうでしたか。白花、その刀は無地連刀という主人に尽くす刀の妖怪です。」
「え!?じゃこれ生きてるの?」
「生きているというより妖力を持ってる刀ですね」
「でもなにが私が上手くできたのと関係してるの?」
「それはこの刀が白花に妖力を捧げ、剣術に特化させたのですよ」
「ならこの刀があれば私は戦えると?」
「ええ、そうですよオマケに物凄く強いです」
「すっすごい...」
私は息を呑んで刀をマジマジと見つめた
こんなすごい刀だったのか...
「でも不思議ですね、なんでこのような貴重な刀が落ちていたのでしょうか」
「私もよく分からない、でも安全なの?」
「白花自身がこの刀の主人なので主人の意志に歯向かうことはまず無いので大丈夫ですよ」
「良かったーあ、そうだこの刀の名前決まったんだ」
「そうですか、教えてくれます?」
「もちろん、博猫刀っていう名前にしたよ」
「白花らしい名ですね♪」
「そうかなーえへへ」
そして私は博猫刀に向かって口を開いた
「博猫刀、これからよろしくね!」
そのとき博猫刀が「こちらこそよろしく」と言った気がした
あまり剣術に詳しくないのでお許しを




