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東方猫白花  作者: 夢心@東方小説書いてる人
第一章 再開された命
21/45

20話 再会

はぁ今日もなんだか生きている気がしない

白花が居なくなったあの日から全ての事にやる気がでない

今日もお父さんとお母さんと一緒に白花の遺体を探しに行ったが見つからなかった

流石にもう無くなってるか


お墓を作ってせめてこの気分をどうにかしないと


「健太、白花は絶対に悲しんでるお前を見てうれしくはない。天国から見てる白花を笑顔にさせるようにお前も笑顔になれ」


「そうよ、健太。ずっと悲しんでたら白花も悲しむわ」


side白花


帰って来たけど早々私が死んだ話してる


これは生きてるってちゃんと言わなければ


私は玄関に向かった


健太達の目の前に立って口を開いた


「みなさん、私はまだ天国から見てないよ?」


あれ、みんな目が点になってる

なんかやらかしたかな私


そしてみんなの目から涙がこぼれ始めた


「「「白花ぁぁぁ」」」


バフッ


みんなが私に勢いよく抱きついてきた

そして私は静かに言った


「―――――ただいま」


---------------------


この後みんな信じられないような顔していた

お父さんは声を殺して泣いていた


みんなが落ち着くまで抱きしめていた


落ち着いたころに私への質問攻めがあった


「白花、なんで生きのびれたの?」


健太が口を開いてみんなが一番気になってるであろう質問をした


「話すと長くなるけど話すね、刺された時はもう瀕死で林に捨てられたんだ。でもその時運がいいことに命連寺というお寺の人が通りかかって助けてくれたんだ。そのおかげで今は生きられてる、だから今は命連寺でお世話になってるんだ」


「それは、本当によかった」


「白花が死んでたらもう生きていく気がしなかったもの」


「でもお寺が妖怪をかくまうのは変じゃないかしら?」


「普通そうだと思うけど命連寺は妖怪も人間も平等って考えをしてるから大丈夫なんだ。実際お寺に妖怪もいたし」


「へー珍しいね」


「面白いお寺ね」


まぁそんなお寺あるとは私も思わなかった

本当に運が良かったんだね


「でね、ここに住むのはもう無理なんだ。陰陽師に見つかったらどんなことになるか分らないし、もうみんなに迷惑は掛けられない」


「迷惑だなんて、そんなことないわ。でも陰陽師は厄介だわね」


「そうだね...」


「だからしばらく命連寺でお世話になることにしたの、いつかどこかいい場所で一人暮らしするよ」


「もう白花に会えないの?」


健太が涙目で聞いてきた


「そ、そんなことないよ!また会いに来るからさ!」


「良かったーもう会えないなんて絶対嫌だもん」


私も会えないなんて嫌だしね


「あ、もうそろそろ行かなきゃ長居すると夜になっちゃうしね。また今度ね!!」


「あ、白花!」


私は猫化し急いで縁側から家を出て走りぬいた


あの場にずっといたら帰れなくなりそうだし、なにより涙が止まらなくなりそうだよ


私は赤い夕陽が見える薄暗い林の中を走った

瞳から水滴が溢れながら



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