2話 親離れ
「うーんそうだね。君は白い毛が綺麗で可愛いから...白花なんてどうよ」
しろかかぁ...うん
いいんじゃね?
転生みたいなことになった後の名は白花に決定!
「白花っていいね!ありがとう‼︎」
「おやおやそんなに気に入ったかい」
「しかし変だわねぇ白花だけが言葉を話せるなんて、他の兄弟は普通の猫よ?」
そういえば横にいる猫たちはずっとみゃーみゃー言ってる
てかママが話せるってことは...
さては妖怪か?
「白花が私の血を一番受け継いだのかね。だとしたら白花は猫妖怪よ」
やっぱりそうなのか...
まさか来世が猫妖怪になるとは思わなかったな
てかさっき娘とか言ってたよな、まさか...
下半身を見る
オス猫が持ってる英雄の証が無かった
メス猫ですにゃん♡
「白花」
「なに?」
「白花はもう親離れしなさい」
へっ?
まだ産まれてからものの数十分ですよ?
「えっ?他の兄弟もそうなの?」
「違うわよ、あの子達は普通の猫だからもう少しここにいるわ」
「そうなんだ...」
「まだ居たらダメ?」
産まれていきなり野放しは怖い
しかも見知らぬ森で
「ダメよ」
即答であった。
「さぁ頑張って生き抜いて頂戴」
「え?」
ピカッ
うわぁ!いきなり場所が変わった
これはママの妖怪の力とかそうゆうのなのか?
とりあえず地面に座り込む
ん?自分のふさふさ感が感じられないぞ?
恐る恐る自分の体を見てみる
人間だった
いぇーい
ってそんなこと言ってる場合ではない
人間の姿に慣れたのが凄く嬉しかった
あのままずっと猫だったら嫌だしね
てゆうか全裸だ
ママがなんで人化させたのかは分からないが
とりあえず全裸だ
女の子のあんなとこやこんなとこが丸見えだ
オマケに髪は真っ白で長い
まるで痴女ではないか
とっとりあえず何か隠すものを探さなければ
俺は森の中を歩きだす
ぽよんぽよんと胸が揺れる
なんとも不思議な感じ
「うーん...葉っぱしか隠すものはないか...」
とりあえずその辺の葉っぱで即席でスカートのようなものを作る
ズボンが欲しいけどそんな難しいのは作れない
胸はどうするか
てきとうに葉っぱを巻き付けるか...
かれこれ3時間ぐらい掛かってようやく大事なとこが隠せた。
自分のを見るとドキドキしてしまった
まぁ生前は健全な男子高校生だったからな...
ん?何かいるぞ?
豚みたいな顔した男の妖怪らしきものが居た
とりあえず誰でもいいので人がいるとこを教えてもらおう
「あのーすいませんが人がいるとこを教えてくれますか?」
「あぁ?人だと?」
ちょっとこの妖怪ヤバイ奴かも
「分からないなら大丈夫です。ではサヨナラー」
うむ、離れることにしよう
「ちょっとまてや」
っ⁉︎
こいつ、俺の服を掴んできやがった
「いい体してるじゃねぇか」
「やっやめてください!」
バサッ
服を脱がされた
ヤバイ
何されるか分ったもんじゃない
怖くて言葉がでない
「へっへっへ、可愛がってやるからよ」
マッママ!助けてー!