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東方猫白花  作者: 夢心@東方小説書いてる人
第一章 再開された命
17/45

17話 妖怪寺

side ? 人里離れた寺


「はぁ、また宝塔を無くしてナズーリンに探させているのですね。星も無くさないように気をつけたらどうです?」


「すいません、気をつけてはいるのですが...」


「では、確認していくことですね」


「分りました」


ガラッ!


突然寺の扉が勢いよく開いた


「主人!怪我人を見つけた!早く治療しないと!!」


鼠妖怪が猫耳がついた少女を背負っていた

血がポタポタと垂れている


「そうしたのですか?ナズー」


「宝塔を見つけた帰り道に倒れていたのだ、刀かなんかで刺されたみたいだ」


「これは、酷い傷ですね...聖様の法力で治療しましょう、聖様!治療を!!」


「分りました、貴女達は他の部屋へ、治療に専念します」


聖は白花の服を脱がし、傷を見た


「まだ息はかろうじてありますが、思ったより傷が酷いですね。霊力も感じられますし、陰陽師かなにかの刀で刺されたのでしょうか...」


「思ったより治療に時間がかかりそうですね」


聖は白花の容態を見ると、仏念を唱え始め、治療を始めた



3時間後



「ナズーリン、星、治療が終わりました。しばらく寝かせてればじきに目を覚ますでしょう」


「さすが、聖様ですね」


「主人、この妖怪どうする?」


「そうですね、起きたら事情を聞いてみましょう」


-----------------------------


うっうぅ...こっ、ここは?

目を覚ましたら木製の天井が見えた

確か、陰陽師に刺されて...そのあとは覚えてないや

でもあの刺され方で生きていられたのか?

いや、ありえない

だとしたらここは...


「死後の世界?」


「違うよ、ここは命蓮寺」


「ふぇ!君だれ!?」


「私はナズーリン、星の部下だよ。君を助けたのは私」


「あっ、ありがとうございました!私は白花です」


この人、鼠の妖怪なのかな?鼠の耳がついてるし

あと星って誰だ?


「おお、起きましたか」


「あっ、貴女は」


「私は寅丸星、この寺の毘沙門天の代理です」


毘沙門天ってあの七福神の一員の!?

とんでもないとこで目が覚めた


「ご紹介遅れました、私はここの寺の僧侶、聖白蓮です」


「はぁ...お寺、ですか」


「ああ、怖がらなくても大丈夫ですよ。この寺は妖怪も人間も平等だと思っていて、決して退治したりしませんから」


「よ、よかった...」


「その反応を見ると、その怪我も訳ありのようですね」


「そうです、実は...」


私は人里に住んでいたことや、陰陽師に切られたことを聖さんに話した


「なら、この命連寺に住んだらどうです?里には戻れそうにないですし」


「あ、でも」


「どこか帰るとこが?」


「無いです...」


「なら遠慮せずに、歓迎しますよ?」


「ありがとうございます!住まわせてください」


「ええ、もちろんいいですよ。ナズーリン、星、新しい同居者です。あと白花、もう二人同居人がいるのですが」


「かまいませんけど誰か?」


「雲居一輪と雲山という妖怪です、きっと仲良くなれますよ。今お使いに行ってるのでもうすぐ帰ってくると思いますが」


「それは楽しみですね!」


どうやら新しい住処はここ、命連寺のようだ

健太達にはあとで伝えにいかないと

里には戻れなさそうだしね


それにしても、聖さん美人だったなぁ

やったね!白花ちゃん!家族が増えたよ!!

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