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ミチシルベ  作者: IRIS
4/6

初めての大会

最後までお楽しみ下さい☆





「暑い……」


夏休みの部活は地獄だ。


市原里帆は自宅に戻るとクーラーのガンガンにきいた部屋に入りソファーに倒れこんだ。


あたしは家近いからいいけど、みんな大変だろうなー。


里帆の家は学校から10分ほどで着くのだが、他のみんなは30分近くかかる。


明日も部活か…。いつの間にか里帆は眠りについてしまった。



ーー翌日ーー


「ちょっとみんな集合してー!」


と顧問の武藤 未來奈[むとう みきな]通称ミッキーナが声をかけた。


「実は来月の第一土曜日に大会があるの。それで2年生はもちろんでるけど

今回1年生のチームもエントリーさせてみようと思って!」


「えっ!」

私たち1年生は驚きの声をあげた。

「でも8人いるから全員出られるわけじゃないの。この間の部内リーグの

上位を出そうと思ってるんだけど、いいわね?」


「はいっ」


こうして部内リーグ6位だった私はギリギリ大会に出られることになった。

大会に出場するのは私の他に彩菜、いろは、由紗、郁愛、智華の計6人。

翌日からは先輩に大会に向けて新しい技を色々教えてもらった。

恐らくすぐ負けてしまうだろう、とわかっていても私は初試合が待ち遠しかった。




ーー大会当日ーー


私が待ち合わせ場所に着くと既に私以外の1年生は揃っていた。


「おはよー」


と話しかけてきたいろはの目にはクマが…。


「もしかして寝れなかった系?」


「イエス」


と言ういろはの隣では彩菜がお腹を抑えてうずくまっている。


「大丈夫⁇」


「うん…あたし緊張すると胃にくる派なんだよね。でも薬持ってきたから平気だよ」


とVサインをした。


その後電車に乗り隣町の上松市へ向かった。



会場に着くと既に幾つかの学校集まっていた。


「みんな大変~!」


とミッキーナが駆け寄ってきた。


「1年生ダブルスってやったことないよね?今回ダブルス一組ださなきゃいけないんだけど…

もう時間ないからやりたい人、手挙げて!」


ダブルスかぁ。やってみようかな?


「はい」


「市原!やってくれる?」


「あたしもやりたい!」


と手をあげたのは郁愛だった。


「じゃエントリーしとくわね」


とミッキーナは走ってった。


「よろしくね郁愛」


「こちらこそ」


「でもさあ…」

といろはが口を開いた。


「そんなに身長差あって平気なの?」


私もそれは思っていた。


私の身長は165cmに対し郁愛は148cm。

17cmもの身長差。


「まあこの試合最初から勝てると思ってないからいいよ」

とみんな和解した。



「気をつけ、礼!」

彩菜の声で試合が始まった。

一番は智華。だが相手が2年生のチームだったため、あっさり負けてしまった。

二番は彩菜。さすが部内リーグ1位だ。1、2セットを取られるも後半巻き返してフルセットの末

2年を相手に見事勝利した。

そして、とうとう私の番がきた。

シングルスとは少し違うダブルスのルールにとまどってしまい1セット目はボロ負け。

たが、2セット目はネットにかかったりなどのセコいプレーが続き3セット目と連取した。

しかし4セット目は気が緩んでしまい取られてしまった。

こうしてフルセットに持ち込まれた。

相手のサーブミスが続き最後は私のスマッシュで決まった。

見事勝利を手にした。

この後の由紗、いろはは負けてしまったため、チームでは勝利出来なったが

私は改めて卓球の楽しさを実感した。




読んで頂きありがとうございました★




登場人物プロフ↓



市原里帆

10月7日生まれ O型

冷静で大人っぽい あだ名→いっちー




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