ep,8 謎が少しわかるらしい(1)
「とりあえず一緒にギルドに行こう」
チロルの手を引き納屋を出ようとしたところで俺の体にとんでもない悪寒が走った。
納屋をゴブリンに囲まれた。それもとんでもない数のゴブリンに...
チロルは気づいてない、だけど感覚が上がったからこそわかる。
この子は俺より強い、気づいてないはずがない。
「ここで少し待っててくれる??」
気づいてないふりをするならこっちにも好都合だ。
経験値を独り占めできる。
「称号を変更」
納屋を出ると大体200のゴブリンがこちらに走ってきていた。
「おかしいと思ったんだよ、村だって聞いてたのにキングとエリートしかいないし。」
まぁいいや、おいしくいただこう。
一匹一匹確実に殺す。
『レベルが1上昇しました。』『スキルポイントを1獲得しました』
『レベルが1上昇しました。』『スキルポイントを1獲得しました』
『称号の効果で獲得経験値の2%を獲得』
『レベルが1上昇しました。』『スキルポイントを1獲得しました』
『レベル20になったことを確認。残骸のかけらを吸収します。』
システムウィンドウが多すぎてややこしいけど残骸のかけらってなんだ?
その瞬間体が宙に浮かび宇宙のような場所に飛ばされた。
あれは、確か首都の真ん中にあった像の人だ。何か喋ってる、、、
「このままじゃ地球にまで影響が出ちまう、ディーテ。」
「そんなことはわかっています、バカなんですか?あなたがどうこういったところでアレスギルドは止められません!それよりもあなたが死んでしまった後どう抑制するかを話し合わないといけないと思います。」
地球に?アレスギルド?どういうことだ。でもあの人はもう死んでるはず。
過去の映像か?
気が付くと俺はまたゴブリンの死体の真ん中に戻っていた。
何だあれ、、
『残骸のかけら1/5の吸収を確認。ステータスも変動完了』
現在のステータス
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ヒサメ シュンイチ
種族:人間
称号:異世界の住人 小鬼の駆逐者
Lv: 22
SKP:3
STP:60
職業:無職
HP: 290
MP:10/31
筋力:72
体力:59
速度:76
知能:50
感覚:53
スキル
《残骸のかけら》1/5
《言語習得》《失われた調合 Ⅲ》
《気配探知 Ⅰ》 《初級剣術 Ⅰ》
《縮地》《縮剣》
固有スキル
《ゴミ拾い》《他人格AI リズ》
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