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おにぎりの中味

作者: Karyu

いままでの中でちょっとだけ頑張って書けたw


キーワード:塩辛・為に・ぽっと

ジャンル:物理系SF・ローファンタジー


「ありがとうございましたー!」


 一人の少年が日本中どこでも見ることのできる緑がトレードマークのコンビニから出てくる。


 その手に握られるは薄いビニールの袋。そしてその中に入っているのは三つの新発売の塩辛おにぎり。


「ふんふ~ん♪」


 少年の耳元ではうるさく音漏れる今はやりのポップ歌曲が流れている。


 いつになく平和な日常。それがこの都心にはある。


 大きな事件といっても十数年前に地下鉄で毒ガスをばらまいた宗教団体逮捕があり、百数の死者と行方不明者を出したというのが記憶に新しいだろう。しかしそのあとに旧政府と言われた保守派の党が敗れ、日本という国は新たなる政権の下、嫌な記憶を塗り消すようにして前へと進んできた。


 そしてここに一人、迎えられた学生の休日を堪能する人間が一人。


 少年の名は蒼華(そうか)蒼華海瑠(かいる)


 地元の公立校に通う高校二年生。しかし彼には裏があった。裏の世界で生きる人間、それが蒼華海瑠。


 ピリリリリリリ


 ノリノリで口笛を鳴らす海瑠の邪魔をするかのようにズボンで鳴り、振動する携帯電話。


「はい?」


 ぱかっと右手の親指で携帯を開いて耳元へと運ぶ海瑠。


「海瑠、仕事だ! 任務だ! ミッションだーーー!!」


 熱い咆哮が携帯越しから伝わり、鼓膜を刺激する。


 咄嗟に携帯を耳元から離す海瑠は嫌そうな表情を浮かべながらも応答する。


「隊長、わかりましたから……そんなに熱くならないでください」

「いいからさっさと来い!」

「はーい」


 パコっと携帯を閉じた海瑠は早速辺りを見回す。


 今のやりとりは決しておふざけなどではなく、列記とした事実。


「お、あったあった」


 海瑠は道端にある何ら変哲もないマンホールの上で立ち止まる。


 道端に跪いて、マンホールの小さな穴に指を突っ込んだ海瑠はそのままマンホールのふたを引っこ抜く。


 ガコっ!


 という重たい音とアスファルトとマンホールが擦れ、重なる音が響く。


 通行人のいくつかが怪訝な表情で海瑠のことを見つめている。


「よいしょっと」


 そして海瑠はそのまま自分で開けた穴の中へと飛び込む。


 かなりの高さがあることは言うまでもない。そして、あまりの突拍子な彼の行動に驚きを隠せない通行人の幾人かがマンホールの穴から下を覗き込む。


「っと」


 下水道へと難無く飛び降りた海瑠は、昼にも関わらず真っ暗な用水路を慣れた足取りで歩く。


「ふんふ~ん♪」


 未だに耳元で流れるリズムと共に鼻歌を鳴らす海瑠。


 短くして、いくつかの角を曲がり海瑠は一つの入り口へとたどり着く。まるで下水道の中のトンネルのように、そこだけは用水路の壁に不自然にも開けられた穴のような入り口がある。


 そして奥へと続く道の両端にある柔らかい蛍光灯のラインがすーっと伸びている。


 海瑠が歩くたびに鳴っていた水の音も、ここまでくれば全く聞こえなくなっていた。

「こんちゃ~」

「おそおい!」


 厳重な扉を抜けてそこにいたのは海瑠に先ほど電話をかけてきた先輩こと葛城(かつらぎ)大秋(たいしゅう)


「まあまあ」

「お前、年上に対するものの言い方がなってないんじゃないのか?」

「そんなことないですよ~。ねぇ、(あね)さん?」

「そうそう~。大秋ちゃんは厳しすぎんのよ~」

(みず)()、貴様もだ!!」


 海瑠が姉さんと呼ぶのは水城咲(さき)


 ここ海瑠が所属するのは政府直轄行政機関の一つである防衛省、その中の独立組織。


 この国を脅かす存在を闇で葬る。それが俗称Mで呼ばれている組織である。


「ええい、いいからとっとと行くぞ!」


 大秋が声を大にして叫ぶ。


 三人がいる部屋は下水道の中に設けられているとは思えない程清潔でさっぱりとした空間。しかし部屋を埋め尽くす機材は重厚そうなものばかり。大き目の三つのロッカーと通信機、コンピューターに簡易テーブル。椅子に座りながら咲はお菓子を頬張り、大秋はいらいらと先ほどから海瑠が来るのを待っていた。


「今日もまた旧政府の尻拭いですか?」

「ぐっ……そう言われると身も蓋もないが、その通りだ。またも、研究施設だ」

「はぁ~。お偉いさんってのは自由気ままよね~」


 言ってしまえば、このMと呼ばれる組織は政府が過去に犯した過ちを国民の知らない所で処理するのがほとんどの任務なのである。


 そして嘆かわしいかな、この地区を担当しているのはたったの三人。そう、この三人だけなのだ。


「というか、おかしい話じゃないですか? なんで政府の尻拭いをするのが任務で、それが防衛省直轄になるんですか? 前々から思ってましたけど」


 海瑠が業務用の服装へと着替えながら、大秋に尋ねる。


「自衛隊みたいなもんだと思えば問題無い。それに国の過ちで国民が危険にさらされるのを未然に防がなきゃならんのは国の義務だ」


 大秋は元自衛隊に所属していた為、規律などにも厳しいのだがこの職に転入(左遷)されて数年……この二人のマイペースぶりに懐柔させられてしまっていた。


「私思うんですけど、ここってそんなに実験に適してたんですか? 結構人里離れた所でこそこそやってた方が効率良いじゃないですか。人的被害も抑えられるしー」


 咲がスナック棒にチョコがコーティングされている某有名菓子を口でポキポキ言わせながら粗食する。


「確かにな。だがその理由は自分もよく知らされてはいない」


 咲の指摘したポイントに大秋も眉を寄せる。


「とにかく、今回は活動停止したと思われていた医薬品開発実験室B2から化物が出たという噂があってな」


 大秋はコンピューターのレポートに目を通しながらそう読み上げる。


「噂……? まさか都市伝説程度の情報じゃないでしょうね?」


 最後に袖を通した海瑠が大秋に怪訝そうな視線を向ける。


「いや、実際に下水道を修理していた連中が二人殺されている。前にニュースでやっていただろう? 作業員がマンホールへと落ちて死んだ事故の話」

「ああ、あれね~。最初見たときはバカじゃないって思ったけどー」

「なるほど、そういうことですか。まともな仕事ってことですね」


 ケタケタ笑う咲に海瑠は納得のいったしぐさをする。


「それじゃ早速いくぞ」


 大秋がロッカーの中から拳銃を取り出しては海瑠と咲へと放り渡す。


 手慣れた動作で銃を受け取り、制服のベルトに設けられたホルスターへと差し込む二人。


「それじゃ、行きますか~」

「水城、お前は少し緊張感を持ってくれ」

「何言ってるんですか!」


 ガタン! と椅子から勢い良く立ち上がる咲は声を大にして宣言する。


「緊張なんかしてたら、手がガクブルで標準合わなくて敵にやられちゃいますよ!」


 ポキ! と最後に、振り下ろすようにチョコ菓子を口元で折る咲。


「姉さん、説得力ないですよー」

「えー、そうかなカイルン?」

「いい加減そのニックネームもどうにかしてくださいよ」


 墓穴を掘ったかと思いながら海瑠は、そそくさと支部から出ていく。


 すぐさま陰気臭い巨大な都市下水道へと出る海瑠。そして後続に大秋と咲が出てくる。


「生体反応はあるんですか?」


 海瑠は暗視ゴーグルを被り、大秋に尋ねる。


「勿論だ。ちゃんとこの装置で……」


 懐から高性能レーザーによる探知機を取り出して目盛りを確認する大秋は口を閉ざす。


「どこなんですか、隊長~?」


 咲は欠伸をこらえながらふまじめそうに聴く。


「……後ろだ」


 ゆっくりと三人は後ろへと振り向く。


 するとそこには赤く光る瞳をぎらぎらと輝かせる二足歩行の巨大な怪物。


 荒い息遣い、見上げなければならない程の巨体、一振りで人間などいとも簡単に斬り裂くことができそうな双爪にいとも簡単に人間を噛み砕くことはできろう鋭牙。


 皮膚の色までは暗視ゴーグル越しの為に確認できない三人だが、本能で理解する。こいつは当たりだと。


「へぇ、結構な化物ですね」

「うーん、男前♪」

「まったくお前らは……。散開!」


 大秋がこれでもかというくらいの怒声を放ち、海瑠と咲は右と左……大秋を援護するような陣形へと展開する。


 奇妙な鼻息を上げながら、興奮を押し殺しつつも獲物を嬲りたいような目つきで怪物は咲を見つめる。


「あら、私ってば怪物にも魅力あるの~♪」


 咲は銃を左手に構えて銃口へと唇をあてて胸を強調するかのようなポーズをとる。


「姉さん、さすがです」


 海瑠も右手に銃を握る。


「お前らは本当に……」


 二人の態度に頭を抱えずにはいられない大秋だが、二人の腕が確かなのを知っている為黙って拳銃を握る。


「そんじゃま、行きますよー。バンバンってね♪」


 咲が即座にトリガーを引く。


「ガアアアアアアアアアア!?」


 耳をつんざくのは怪物の痛々しげな悲鳴と怒号。


 トリガーを引いたのに銃声は無く、しかし怪物の右肩からは鮮血が噴出し傷口が白く凍っている。


 三人が扱う拳銃は、実際の銃ではなく水鉄砲。高速で撃ち出される水に螺旋形の回転をかけることで表面積を増やし、瞬間的に出される水の周りに真空が生まれて即座に氷の弾丸が吐きだされるのだ。


 これは海瑠が開発したものであり、下水道内の任務においては無限ともいえる補給率と威力を誇るのであった。


 なので敵の攻撃を喰らうことなく、遠くから狙い撃ちするだけで大抵の任務をこなすことができる。


 今までもこの三人は人体実験や化学汚染による人的効果の研究の失敗作として変貌した人間だった者達を何人も葬ってきた。それもこれも、旧政府が進めていたプロジェクトの副産物である。


 怪物は雄叫びあげながら咲の華奢な体をへし折ろうと襲いかかる。しかし、


「単調な攻撃程、よけられやすいんだよ?」


 後方に一歩、体をひねるようにして左にかわす。剛腕が空を裂き、地面のコンクリートに突き刺さる爪に海瑠と大秋が連撃を繰り出して援護する。


「ギャアアアア!!」


 さらなる苦痛を喚き、今度は横薙ぎに腕を振る怪物。


 培われた反射神経で三人は攻撃をよける。


 そしてその間に怪物は三人を飛び越して下水道の奥へと逃げていく。


 たった二分にも満たない出来事なのに、三人はものの見事に任務の大半をこなしてしまう。


「あらら逃げちゃった」

「まあ、袋の中のネズミってところですね」

「しかし強烈だな、こいつは」


 毎回使用する度に高校に上がったばかりの新入りの少年には驚かせられる大秋だった。


「まあ、仕組みは幼稚園にいるときにはできてたんで。後は製造費を国が負担してくれて助かってますよ」


 それが勿論国民の税金によって賄われていることは十分に承知である。国が税金を密かに怪しげな実験費に回し、その失敗を国民の税金を使って帳消しにする……それが今のこの国の現状である。しかしそれによってこの三人がここにいるのも、また事実なのだ。


「そうだな……。しかし、ここまで科学も発達したんだな」

「あはは。化物が出てきたり、相手を凍らせる武器を使ったり、ちょっとしたファンタジーだね~」


 そうおちゃらける咲。しかし彼女の言うことは的を得ていた。魔法だの、化物だの、それはちゃんと論理的に説明できる現象となり、実際にも科学的に証明、実行できるのだ。


「人間ってのは夢を追い続ける生き物なんですよ。さっきのやつが怪物にされたとしても、人が恋しいのとおんなじように」


 海瑠は若干悲しげな表情を作るが、すぐに大秋の探知機を頼りに追跡を始める。


 駆け足で走る三人はピチャピチャと地面に跳ねられた水の上を通って行く。


 暗視ゴーグル越しでも三人は怪物が残した血痕が続いているのを確認できた……。

「ここ、ですか」

「ああ、みたいだな」

「よくもまあ、こんなのつくりましたね」


 咲がそう言うのもそのはず。


 下水道の壁と同化している扉。さっきの化物の血が付着していなければ扉の開け方もわからないほどに、難解な細工が施されていた。


「入るぞ」

「はい」

「りょうかーい」


 大秋が先陣を切り、海瑠は右手に、咲は両手に鉄砲を握る。


 がこっ! という音と共に開け放たれるドアを一気に抜けて三人はまっすぐに進んでいく。


 標的は、恐らく安息を取れる場所を探しているはず。ならば、待ち構えている可能性は皆無に等しい。


「あれ、解剖してみたいんですけど」


 戦闘をしてみて海瑠はあの怪物の体内構造に興味を注がれたのか大秋にそう呟く。


「我慢しろ」

「ちぇ」

「国家機密ものなんだぞ?」

「わかってますよ……」


 一人の科学者としては、海瑠はそういう欲求もこみあげてくるのであった。


「あ、いましたよー。バン♪」

「「あ……」」


 そして咲は眠ろうとしている体勢に入っていた怪物の頭部をお得意の射撃で一発撃ち込む。


 二人の反応も間に合わない程に、怪物はそのまま即死してしまう。


「目視しただけでいきなり攻撃を仕掛けるなとあれほど……」


 自衛隊にいた時の教訓なのか、大秋は大きなため息をつく。


「まあまあ大秋ちゃん、気にしない気にしない」


 咲はさっさと銃を納めてしまう。


「それにしても、すごい場所ですねここ……」


 海瑠は怪物などには目もくれず、この施設自体に興味を持っていかれる。


「医薬品開発実験室のはずだが? そんなにおかしい場所か?」


 大秋の言うとおり、ここは医薬品開発の為の実験室である。しかし今までも見つけられたことがなかったのだろう。培養液の入ったチューブや標本、サンプルなどはそのままに残っていた。そして怪物が生まれたであろうケースは壊され、中の液体が床に散らばっている。


「いえ、そうなんでしょうけど。今まで俺達が回った実験室というのはどういうのでしたっけ?」


 そう。海瑠が咲と共に大秋の下に任命された後、三人が任務で赴いた場所……それは、


「えーっと、人体実験、化学汚染実験、対新型ウイルス抗ワクチン実験、人工臓器実験……それとここの医薬品開発実験室だね」


 そして各場所で三人はかなり異形なものを見せられてきている。


「仮説ですけどね、先輩に姉さん。旧政府の人っていうのは、とんでもないことを考えていたかもしれませんね」


 海瑠は床にかがみ込み、倒された怪物の頭部を仕切りに観察する。


「というと?」


 若干汗ばんだ手をぎゅっと握り、大秋は海瑠に補足を促す。


「十数年前に起きた地下鉄での毒ガス事件……。あれって、本当に毒ガスだったんですか?」


 その言葉に大秋と咲は眉をひそめる。


「あれが毒ガスなんかじゃなく、新しく開発された神経系のウイルスだとしたら?」


 海瑠の推測に大秋は、


「おい、まさか!」

「はい、そのまさかかもしれませんよ? 国は新しい生物兵器を作り出し、その実験がしたかった。だから地下鉄という人が集まり、なおかつ行方不明者が出てもおかしくないような状況であの宗教団体を利用した」


 そして咲は顎に指をあてて、


「うーん、そうかも。それで旧政府はこの事実を隠ぺいする為に、今の政府に政権を明け渡した……。そう言いたいの?」


 と告げる。


「ええ。つまり、旧政府の人間が上手く根回しをした……。つまりは今の政府を裏で操っているか、裏で息の根を潜めているのかもしれない」


 海瑠はぽっと持ち運びようのライトで辺りを照らす。


「今までの実験室も、それっぽい痕跡が残ってましたしね」


 海瑠は怪物から離れる。


「一体その兵器というのが人間をこんな化物にするのか、はたまた何かの作用をもたらすのかはわからないですけど……。一つ言えることは、この下水道は国民の為につくられたものじゃないってことですね。俺達はケージに囚われた試験用マウスってところですか」


 しばらくの沈黙。そして大秋は頭を抱え出す。


「一体、国は何を考えているんだ……?」


 そんな大秋を傍観しながら咲は海瑠を睨む。


「そんなことよりも、私は君が一体誰なのか知りたいな。ねぇ、カイルン?」


 高校生とは思えない程の思考力と発想力に、咲は以前から疑問を持っていた。そして、彼の今回の推測はその範疇を遙かに凌駕している。


「俺が何者かなんて、今はどうでもいいことじゃないですか姉さん。姉さんと知り合ってからの俺が、俺ですよ」


 両手を広げて、いつもの口調で海瑠は咲に答える。


「……それもそうだねー」

「ええ、そうですよ」


 二人ともに普段の笑みを浮かべ、そして共に帰路につこうとする。


「隊長も行きましょう。任務は終わりですよ?」


 思い悩む大秋に一声かける海瑠。


「ああ、そうだな」


 そして重い足取りで二人の後へとついてくる大秋。


 防衛省直轄の組織M……。そのメンバーがどういった風に選別され、このような任務を与えられているのかは本人達もがわからないという闇に包まれている。否、一人は知っているのかもしれない……。


 この都市の成り立ちを。この都市が何の為に造られたのか。そしてこの都市で何が起ころうとしているのか……。


 巨大な都市の地下を巡る下水路の中、海瑠は咲と大秋の背中を押しながら明るい声で一言告げる。


「あ、そうだ。俺、今日新発売の塩辛おにぎり買ってきたんで、食べましょう」

「お、いいねーカイルン。わかってるー」

「すまんな……」


 人は、与えられたおにぎりで食欲という欲求を満たすのかもしれない……その中に詰まっている真実がどんなに塩辛いものだとしても、食べてみなければ味わうこともできないし、気づくことも……できないのかもしれない。


 彼ら、特に大秋は与えられた任務に欲求を満たされ、その心髄とであった時、何を思うのだろうか?


 まるでこの都市の下に蔓延る巨大な下水道のように、まるで事実と真実が複雑に入り込み大きな闇を生んでいるように、この国のトップが何を企んでいるかなどわからないのだ。


 そう、実際にそこに足を踏み入れるまでは……。


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