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柳雪の過去  作者: ゆっきー
12/15

途中参加?

 実験は終盤へと入っていた。MIRAの方々は攻撃をし、里美さんの能力により"F-2246"に攻撃を当てれている状況。

 「ははは、まさか俺の領域内で攻撃を当てれるとはな。だが、まだ想像力が足りない。能力は工夫で全てが変わる。てめぇらの能力の見本を見せてやるよ。」

"F-2246"がそう言うと領域は消えていった。

 「領域を解除してもよかったんですかね?」

領域が消えた瞬間、紗理奈さんが能力で距離を縮める。そして蹴りを放つ…が、その攻撃は当たらなかった。"F-2246"は紗理奈さんの横に立っていた。

 「な!」

紗理奈さんが、そのことに気づいたときにはもう遅く、紗理奈さんに蹴りが入っていた。

 「次は俺だ!」

次に壮真さんが近づいて行った。

 「あんたの能力は、なんとなくわかっている。自分の身体を金属にする能力だろ?」

 「はは、まさかバレてるとはな。そうだ。俺の能力は《身体を金属にする能力》だ。だが、能力がバレても俺の火力は変わらねぇぞ。」

その瞬間、壮真さんは"F-2246"を殴った。

 「はは、能力がバレたってことは俺にコピーされることを想定してるんだろうな?」

 「な!まさか!」

そして壮真さんは"F-2246"の蹴りを顎に食らいその場で気絶してしまった。

 「さすがに鉄になった足での蹴りは耐えられなかったか。次は誰が来る?」

 「そこまでです。」

いきなり知らない声が響いた。

 「まさかここまで一方的とは思いませんでしたよ。」

 「誰だ?お前。」

 「ははは、私にお前というのは、あなたぐらいでしょうね。MIRA-3こと神沢燐弥(かみざわりんや)です。はじめましてですね"F-2246"。」

 「その呼び方はあまり好きじゃないんだが?」

 「では、柳雪と呼んだ方がいいでしょうか?」

 「それなら構わない。それより何故MIRAの3位が来たんだ?」

 「まあ、向こうの実験が面白くなくてこちらに来たってだけですよ。」

 「そうか。じゃあ何故止めた?」

 「これ以上やらせると死人が出かねないと判断したからですね。」

 「そうかい。じゃあ、俺は帰っていいのか?」

 「いいえ、あなたには向こうの実験に参加してもらいます。あなたも暇でしょう?」

 「そうだな。じゃあ、案内してくれるのか?」

 「いえ、私も仕事がありますので、私の能力で瞬間移動させますよ。」

 「そうか。じゃあ頼む。」

 「警戒心とかないんですね。」

 「そりゃそうだ。お前ら程度相手じゃないしな。何されても問題にはならない。」

 「ははは、ほんとにおもしろいですね。では、頑張ってください。」

そして、"F-2246"はその場から消えた。実験は幕を閉じた。

……

 私は今、殺し合いをしていた。運よく和希さんと聖菜さんとは合流できた。

 「そっちに敵はいたか?」

 「いいえ、こっちには誰もいません。」

 「こっちも…いません…でした…」

 「でも、見つけた人が敵対心を持っているとは限らないんじゃないですか?」

 「そうやな。だが、ここは極限状態でのサバイバルや。誰がどんな行動を起こすかもわからん。警戒して損はないってことや。」

そんな話をしてると、ガサガサと音がなった。音の鳴った方を警戒しながら見ていると。

 「あ?なんか声がすると思ったらお前らか。」

 「なんやぁ。雪先輩かいな。」

 「雪さーん。生きてたんですね。」

 「俺が死ぬわけないだろ。」

 「でも…怪我だらけ…」

 「ああ、これはさっきMIRAの奴らをちょっとボコってたからな。」

 「ははは、雪先輩ぐらいやろな、MIRAの人らをボコボコに出来るのは。」

 「MIRA…相当…強いって…和希さんが…言ってた…凄い…」

そんな話をしていると木が倒れる音が聞こえた。

 「ん?かなり近いな。」

 「そうですね。誰か戦ってるんでしょうか?」

 「そうやろな。どうします?」

 「木が次々と倒れてる感じからして、片方は逃げてるらしいな。…逃げてる側に加勢するか。」

 「なんでですか?」

 「離れるという選択肢はない。こっちから行って倒した方が楽だ。戦ってる側に加勢する気はない。戦いが終わった後に裏切られる可能性があるからな。逃げる側なら裏切っても倒せる可能性が高いからな。」

 「わかりました。じゃあ、行きましょうか。」

そして私たちは戦いが起こっている場所に向かった。

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