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菫ノ詩集

鳥の町

作者: 堅香子 擬々

最近鳥の本ばっかり読んでました(カラスとかダチョウとかツバメとか、、、)





風のない町に鳥はいない



町には野良犬が彷徨

墓場では鈴虫が興奮し

人々の間を猫が通りすぎる



人は仕事を熱心にした

一に仕事 二に仕事 三に己で 四に家族

仕事をして仕事で終わる

そんな日々を繰り返す

家に帰らず椅子で眠る日々を繰り返す人々が暮らす町に

鳥はいない

朝の時報はいつもガセガセとした人の声だった




日は照れども 雷が落ちれど 雨が降れど 風はなかった

されどその事を嘆く人はいない

この町の住人は仕事に命を捧げてしまってるのだ



彼らにとって仕事は娯楽である

彼らは好き好んで仕事をしていた

自ずから残業を申し出た

この町の住人はきっと空が檸檬色になっても誰も気にはしないだろう

きっと風が吹いても 鳥が巣を作り出しても

気にはしないだろう


彼らは実に幸せでいた

彼らは実にエゴイストで

実に朗らかに生きて死んだ

彼らの最後は実に劇的で

彼らの最期は実に滑かだ

そんな彼らの亡骸にはささやかな風がある

彼らの魂は実に自由で鳥となって獄卒から逃げ己の欲望のままに彷徨楽しみ笑みを溢しようやく地獄へとゆく



つづかない( ̄ー ̄)

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