表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/155

26話 大樹の墓場の遺跡 その2

「よし………今松明に火をつけるからな…………と、よし!」


 開いた扉付近。そこでジャンクさんが事前に準備していた松明に火をつけ、暗い遺跡内を明るく照らした。


 ぼうぼうと燃える松明の光が遺跡内を照らし、その内部を露にする。


 光に灯された扉の先を見ると、石壁に石畳の一本道の通路で、特にこれといって見栄えするようなものはなかった。


 そんな遺跡内部を私はキョロキョロと見回した。


「うわぁ………これが遺跡か………凄く埃っぽい」


「遺跡に入っての第一声がそれって、どうなんだよ………」


 口元を押さえる私に対し、ジャンクさんが呆れたように溜息をつく。


「いや、だって埃っぽいんだもん。マスク持ってくればよかった………」


「いや、古い遺跡なんだから、埃やなんかは当たり前だろうが?もっとこう………『凄い!』とか『歴史的浪漫を感じる!』みたいな感想があるだろう?」


「ザッドハーク。マスクの代わりになるようなものない?」


「ヘルムのバイザーでも下ろしておれ。そのヘルムには空調魔法も掛かっている故に埃も入るまい」


「何気に優秀な装備だなぁ」


「いや、聞けよ?!どんだけ埃を気にしてんだよ?!浪漫を感じろよ!!」


 私がヘルムのバイザーを下ろしていたら、横からジャンクさんが泣きそうな顔で叫んできた。


 遺跡の浪漫に同意して欲しいようだけど、やっぱりこういう所で男の子と女の子の差が出るなー。


 確かに遺跡探索にドキドキはするけど、そんな騒いだりする程でもないしな………… 。


 ふりだけでも付き合うか。


「浪漫…………感じてますよ?ムズムズと」


「それは埃だ。どんだけ敏感なんだよ………」


 ヤレヤレとジャンクさんが呆れたように項垂れているが、仕方がないでしょうが。ムズムズするんだし。


 一度バイザーを上げて鼻をかんでいると、横からザッドハークが前へと一歩進み出た。


「戯れも良いが早々に先に進もうぞ。いつまでも入口に留まるは冒険のしがいがないというもの。探索し、宝を求めることこそ冒険よ」


「ザッドハーク………お前ならわかってくれると思ったぜ…………」


 ザッドハークはソワソワとした様子で遺跡の奥を見つめながら言い放ち、ジャンクさんは感激したように目頭を押さえている。


 あー………そう言えば、ザッドハークって称号に『冒険に憧れる……』ってあったなぁ。


 やっぱり、こういった探検にはワクワクするタイプなんだなぁ。やっぱり、男の子だねぇ。


 そう微笑ましくザッドハークを見ていれば、もう我慢できなくなったのか、遺跡の奥に向かって歩きだした。


 それを見て、目を擦っていたジャンクさんが慌てたように叫ぶ。


「お、おい!ザッドハークよ!そんな勝手に先行すんなよ!?だいたい、松明もないのに暗い中を闇雲に進もうとすんなよ!」


「案ずるな。我にとってこの程度の闇は昼となんら変わらぬ。この先の奥までハッキリと見えておるわ」


「どんな目をしてんだよ?!てか、罠とかもあるかもしれねぇし、もっと慎重に前に進もうぜ?」


「笑止。我が歩みを低俗な罠如きで止められると『ガゴン』ォォォォォォ………………」


 ザッドハークがフンッと鼻息を鳴らして自身満々に通路を進む途中。その姿が通路から忽然と消えた。


 比喩とかではなく、何かの作動する音と共に、フッと消えたのだ。


 突然の自体に私とジャンクさんは互いに唖然としていたが、直ぐにどちらともなく我を取り戻した。


「ザ、ザッドハーク?!」


「お、おい!何が…………?!」


 私達が慌ててザッドハークがいた場所に近付くと、そこには約二メートル程の穴………所謂、落とし穴があった。


「ちょ?!こ、これって?」


「ちっ!落とし穴か!!クソッ!だから言ったんだ!何が笑止だよ!!言ったそばから罠にはまるなんて、お約束かよ!?」


 ジャンクさんが舌打ちしながら穴を覗きこんだので、私も恐る恐ると覗いてみる。


 覗き込んだ先の穴は暗くて底が全く見えず、まるで地獄の底まで続いているようだ。


「そ、底が……見えない………ジャ、ジャンクさん!どうしよう?!」


「クソッ!まだ下が針地獄だったり、油の池だったら安否が確認できるんだが、底なしかよ……。厄介だな……これじゃあ、生きてるかも分からねぇ………。だが、この深さじゃあ………」


 睨むように穴を見ながら、歯を食い縛り言いよどむジャンクさん。


 だが、何を言いたいのかは理解できた。


 恐らくは、この深さ………いや、高さの穴から落ちたならば、下になんの仕掛けもなくとも、助かりはしないだろう。


 底は見えないからただの推測だが、結構な高さのビルの屋上から落ちたようなものだ。純粋な落下の衝撃で、体は弾け、破裂してしまうだろう。


 要は、命は無いということだ。


 その事実を受け、私は膝から崩れ落ちた。


「そ、そんな…………」


 まさか、あのザッドハークが………。


 殺しても、死にそうにないあのザッドハークがこんな事で………。


 底の見えない穴を覗いていると、これまでのザッドハークとの思い出が走馬灯のように駆け巡る。







 威圧感丸出しの出会い。


 王様達を洗脳する非常識。


 いちいち勘に触る物言い。


 センスの無い装備選び。


 ことあるごとのセクハラ発言。


 無駄に周囲を焼き尽くす暴力。


 妙な依頼ばかり受けるセンスの無さ。


 巨乳を贔屓する差別思想。


 魔族や魔物に罪を被せる理不尽。


 そんな様々な思い出が…………。












「ろくな思い出がないよぉ………」



 落とし穴の縁で四つん這いになり、心の底から嘆きの声を上げる。


 思い出せば思い出すほどに、ろくな思い出が浮かばない。


 寧ろ思い出すと怒りが再燃するものまである。


 なんか無性にザッドハークを殴りたくなってくる。


 何故か頭の中でザッドハークのイメージがわき上がり、更にサムズアップして親指を立てている。


 取り敢えず、そのイメージのザッドハークを殴って気分を紛らわす。


「嬢ちゃん………気持ちは察するぜ」


 ジャンクさんが私の肩に手を置き、慰めの言葉をかけてくる。


 ザッドハークのことで、私が意気消沈していると思ったのだろう。


 でも、ごめんなさい。多分、察することはできてないと思う。


 だって今の私の心を占めているのは、悲しみじゃなくて怒りなんだから。


『……………………ぃ』


「…………んっ?」


 あれ?今、何か聞こえたような?


 ザッドハークとの暗い思い出に浸っていたら、何か声のようなものが聞こえてきたような………?


 空耳かと思いながらも、手で耳を覆って澄まして聞いてみると…………。


『………ぅ……………ぃ………』


 やっぱ何か聞こえた?!


 絶対声みたなのが聞こえた?!


「ジャ、ジャンクさん!?今、声みたなのが聞こえたんだけど?!」


「声?」


 私の隣で沈痛な表情で項垂れていたジャンクさんに声のことを話すと、怪訝な表情をしながらも、耳を傾けると…………。


『…ゅ………ぅ…………ぃ………』


「聞こえた?!聞こえたぞ!!」


「でしょ!!」


 ジャンクさんにも聞こえたらしく、興奮したように目を見開いている。


 私も私で、声が幻聴とかではないことに興奮しながらも安心する。


 最近は私にしか聞こえない声とかもあるからね。剣とか。


 しかし、最も興奮したのは、その謎の声…………それが聞こえてきた先が私達の前にある、『穴の底』から聞こえてきたのだ。


 となると…………。


 私とジャンクさんは穴に身を乗り出すような姿勢となり、少しでも音を拾おうと耳を澄ます。


 この穴から声が聞こえてくるなど、その声の主は決まっている。


 十中八九ザッドハークだ。


 落下をしても、無事に生きていたのだろう。


 やはりというか流石はザッドハークである。殺しても死にそうにない男だ。


 私は嬉しさ半分、憎さ半分な複雑な気持ちとなりながらも、恐らくは私達に呼び掛けている声を聞き取ろうと耳を凝らす。


 そのお蔭か、穴の底からの声が段々と鮮明に聞こえてきた。








『貧乳カオリィィィ!!』










「ぶっ殺すぞ!?」


 穴の底からディスってくるザッドハークに、穴へと向かって渾身の殺意を込めて叫ぶ。


 あの野郎!?人が心配してたというのに、何を乙女のデリケートな身体的事情をディスってやがるんだ!?


 ギリギリと歯を食い縛り、穴の底へと乗り込もうと足を踏み出したが、ジャンクさんに背後から羽交い締めにされて止められた。


「じょ、嬢ちゃん!?気持ちは分かるが落ち着いてくれ!!ここで嬢ちゃんまで落ちたら、事態が更に厄介になる。ここはグッと堪えて、後で脛なり何なりを蹴ってくれ!!今は素直にザッドハークの無事を祈ろうぜ?」


「無事を祈る?祈っていましたよ、それは。何せ、この手で止めをさせるんだからなぁぁぁ!!あの野郎、人が気にしてることに踏入りやがって!!ギルティだ!デスペナルティだぁぁ!!」


「お、落ち着け!!マジで落ち着いてくれ!!そうだ飴をやるから?なっ?それに、俺は貧乳はいいと思うぞ?あのツルペタ感が………」


「あんたのは、ただの胸囲未発達主義(ロリコン)を、こじらせてるだけだろがい!!」


 ジャンクさんの罪深い性癖にツッコミを入れながら、ジタバタと穴の縁付近で暴れていると、下から更にザッドハークの声が聞こえてきた。


『ムッ?!聞こえたようだな!返事がないから聞こえておらんと思ったぞ!』


 結構な声で叫んでいるのか、先程よりも鮮明に声が聞こえる。


 それに対し、私はジャンクさんに羽交い締めにされたまま穴に向かって叫ぶ。


「ハッキリ聞こえたわよ!!上がってきたら覚悟しろよ!!その脛をへし折ってやるからなぁぁぁ!!」


 怒りを込めた乙女の叫びが穴の中に木霊し、暫しの間を置いて返事が返ってきた。


『あんだって?』


「爺かぁぁ?!」


 何を耳の遠い爺みたいな返事をしてるんだ奴は?!結構な声で叫んだのに、聞こえていないのか?


 それとも、単純にザッドハークの声が私よりデカイだけで、私の声が小さくて穴の底まで届いてないのか?


 となると、もっと大きな声で叫ばなきゃならないのか………。


 と、そこで横からジャンクさんが私と同じくらいの声量で穴に向けて叫んだ。


「オイ!ザッドハーク、無事か?!怪我とかは大丈夫なのか?!」


『ウム!問題は無い!!』


「さっきの声、絶対聞こえてたよなぁ?!」


 おかしいだろ!?なんで同じくらいの声量のジャンクさんの声が聞こえて、私のが聞こえないんだよ?!


 絶対に故意に無視してんだろうがい?!


 頭から湯気がでるくらいに憤っていたが、ジャンクさんから『どうどう!今は状況確認が先だ!』と、馬のように宥められ、一先ずは状況確認をする為に黙ることにする。


 ただし、会った時には覚悟しろよ。


 私が一先ず落ち着いた事を確認すると、ジャンクさんは穴へと近付いて中を覗き込む。


「オイ、ザッドハーク!下はどうなってるんだ?!安全なのか?!」


『ウム!辺りに骨が大量に散らばり、妙にデカイ百足や蜘蛛がおる。後は、骨の竜が目の前に立ちはだかっているが、一先ず安全と言えよう!!』


「お前の安全の基準はおかしいからなぁぁ!?」


 どうやら下には地獄が広がっているらしい。


 狂暴な魔物やボス的な奴が下にいて、ここで落ちた者を餌にしているのだろう。


 普通の人間ならば、落ちた衝撃で死亡。生きてたとして魔物によって殺されるという、えぐい仕掛けだったようだ。


 だが、今回は落ちた者が悪かったようだ。


『ウム。まぁ、汝らなら些か危険……ムッ?暫し待て……シャオラァァァァァ!!』


 ゴガァァァァァァン。


『ガァァァァァァァア?!』


 下からザッドハークの雄叫びと、何かの破壊音。そして、何らかの生物の断末魔のようなものが聞こえた。


 恐らくと言うか、絶対にそういうことなのだろう。


 さしもの地獄のような場所にいる魔物達も、本当の地獄からきたような暗黒殲滅騎士のザッドハークには敵わないようだ。


 こうやって考えている間にも、穴からは断続的に破壊音と魔物達の悲痛な断末魔が聞こえてくる。


 下では今、ザッドハークにより一方的な虐殺が行われているのだろう。


 暫く黙ってジャンクさんと一緒に穴を見ていたが、やがて音が止み、穴は元の静寂につつまれた。


『フム。見た目程の手応えのない輩であったな。すまぬな。何やら骨竜がじゃれてきたので相手をしてやった。取り敢えず、焼き尽くしてやった故に動かぬだろう』


 焼き尽くしたのに、動かないも糞もないだろう。


 多分、純粋に灰になってるから。


  ドラゴンも、思わぬ展開で火葬されたことだろう。


 私が微妙な表情で穴を見つつ、横をチラリと見れば、ジャンクさんも微妙な表情をしながら、ぶつぶつと呟いていた。


「いや………骨の竜って、多分邪悪骨竜(スケルタリードラゴン)だろう?危険度Aを越える、狂暴な魔物だろう?それを焼き尽くたって………いや、あいつならやりかねないが……」


 どうやら下にいたのは、かなりヤバイ奴だったようだ。


 この場合、下に落ちたのが私じゃなくてザッドハークだったことを喜び安堵すればいいのかな?それとも、勇者として強敵と戦えないことを悔しがり、嘆くべきか……………。


 ……………………前者だね。


 大抵の小説だったら、ダンジョン内で主人公が予期せぬアクシデントで仲間からはぐれて、想像もしない強敵と戦い、辛くも勝利して強力なアイテムや能力を得たりするけども、私には無理だわ。


 最近、やっとゴブリンやギロギロウルフを狩れるようになったばかりなのにドラゴンはないわ。


  昨日将棋を始めたばかりの奴が、名人に挑むようなもんだな。


 申し訳ないけど、ザッドハークの犠牲になった邪悪骨竜(スケルタリードラゴン)には心から冥福を祈っておこう。


 南無南無。


 穴に向かって合掌をしていると、心の整理がついたのか、ジャンクさんが下にいるザッドハークへと語りかけた。


「ザッドハークよ!下がお前にとっては安全なのは分かったが………どうだ?上には上がれそうか?」


『フム。上がれぬこともないが………間違いなく遺跡が崩落するな?』


「どんな上がりかたをする気だよ?!」


 ジャンクさんが穴に向かってツッコミを入れる。


 オッサンが穴に向かって叫ぶなど、外から見れば何ともシュールな光景だなぁ。


 しかし、本当にどんな上がり方をする気なのだろうか?見たい気もするけど、遺跡が崩落するとか冗談ではない。


 でも、そうなるとザッドハークが上がれないということになるよね?


 うーん………どうすれば?


 ジャンクさんも同じことを考えているようで、顎に手をやりながら真剣に解決策を考えているようだ。


 流石に崩落させるような脱出方法には賛同しないよね。


 うん。私も何か方法を考えないと………。


 ザッドハークを何とか戻す方法を考えようとした時、下から当の本人から声が聞こえてきた。


『カオリにジャンクよ!ここから登るのは困難故に断念する。だが、今いる場所を見た所、出入口があることから、どうやら階下の部屋のひとつのようだ。なれば、どこかで通路は繋がっておる。となれば、そちらから下に降りてくれば、いずれは合流できるであろう。故に、下で探索しつつ、先に待ち受けておるわ』


 ザッドハークからの提案にジャンクさんと目を見合わせる。


 本来であればパーティーがバラバラとなり、誰かが単独行動になるなど危険以外の何物でもない。


 落ちた仲間がいるならば、あらゆる手段を講じて合流するのが最善である。


 だから、ザッドハークの提案など、良識ある冒険者ならば、直ぐに却下するような提案である。


 だが、今。下に落ちたのは明らかにチートというか、バグっぽい存在のザッドハークだ。


 あれであれば、単独で行動しても大丈夫だろう。


 寧ろ、その方が私達の安全だというもの。


 だって、ザッドハークの広範囲攻撃に巻き込まれることはないから。


 あいつ、平気で私達ごとゴブリンを焼き払ったりするからね。


 私は装備のおかげで大丈夫だったけど、ジャンクさんは二~三度は尻を燃やされてるから。この三週間程で、ズボンを五回も買い換えていたからね。


 収入に対し、出費が釣り合わないって嘆いてたよ。


 そんな訳で、ジャンクさんは穴に向かって叫んだ。


「了解した!危険な提案だが、それが最善だな!それじゃあ、俺達も直ぐに下へと降りるから、お前はそこら辺で待っていてくれ!!」


 ザッドハークの提案を了承することをジャンクさんが穴に向けて叫ぶと、下から『あい、分かった』と返事がすると、後は何も聞こえてなくなってしまった。


 どうやら、下でザッドハークが移動を開始したらしい。


 下から声が聞こえないことを確認すると、私達も行動を開始した。


 ジャンクさんが松明を手にし、私の方に視線を向ける。


「ということだ。そんな訳で、俺ら二人で遺跡を進むことになるが、嬢ちゃんは大丈夫かい?」


 ニヒルな笑みを称えてくるジャンクさんに、私も親指を立てて応える。


「一応は、それなりに訓練と実戦もしてきました。足を引っ張らない程度には頑張るつもりです」


 そう言うと、ジャンクさんは満足そうに笑う。そして、次の瞬間には真剣な表情になって通路の先を見据えた。


 その目は既に一流の冒険者の目付きとなっており、注意深く通路を観察していた。


「さて、仕切り直しだ。今からは最大のアタッカーがいないし、人数が少なくなった。より慎重に、より注意を払って前に進むぞ。隊列は、俺が先導をしつつ罠や敵を警戒する。嬢ちゃんは俺のカバーをしつつ、背後に注意してくれ」


「はい!!」


 ジャンクさんの言葉にしっかりと返事をし、私は盾と剣を構える。


 神経を周囲に張り巡らせ、辺りを警戒する。


 さて………今までそれなりに一緒に戦ってくれていたザッドハークがいないのだ。


 ザッドハークがいない分、私が頑張らないと!!


 剣の柄をしっかりと握りしめ、遺跡の通路を睨んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ