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ゼロ 扉の物語  作者: AAA
5/11

お願いとお返し

枠をけした後、アレクは言う。


「お願いですか。」

「まぁ今回はそう難しくはないよ。僕も手伝うしね。」


今回はってことは、次回もあるのかなぁ。ゼロは質問してみることにした。


「今回はってことは、次回もあるんですか。」

「多分くることになると思うよ。この年からここに来てるんだから。」

「僕が来るのってはやいんですか。」

「前回来たのは、身長も大きく声も低くて成人だったからね。」

「ちなみにその人はなんかここに来たんですか。」

「とりあえず30回は超えてたと思うけど。」

「30ですか。」


いったい何をしたらそんなにここに来ることになるんだろう。想像もつかなかった。


「さて、今回のお願いなんだけど…」


アレクはそういうと一人の男性の絵を出す。


「彼がやるべきだったことを君がやって欲しいんだ。」

「彼は何をやりたかったのですか。」

「竜殺しだね、ちょっとまってね画像出すから。」


そういってアレクは画像をだす。


「ひぃ」


思わず悲鳴をあげてしまう。目の前に出てきたのは大きくて、強そうで、怖く、赤い生物であった。


「これが竜だね、硬い鱗、何でも切り裂けるような爪…そして何より。」


アレクは僕を指をさすと赤い生物は僕に向かって口から火を吐いた。


「うわぁ」


大声をだした、しかし火は消えない。目の前に火が迫ってくる。怖い怖い怖い。ふとこの部屋に入る前に聞こえていた爆発音を思い出す。あぁ、僕を逃がしてくれたじいちゃんもこんな恐怖を味わっていたのか。そう考えると。不意に恐怖が薄れた。僕のせいでこんなことになったのだから、ここで燃やされても仕方がない。そう思い、火を受け入れることにした。目の前に火が迫る。僕は恐怖で目を瞑った。しかし僕に当たっても火の熱さを感じない。ふと目を開けるとオレンジの世界が目の前に広がっていた。熱くもなく冷たくもない。ただ風が通るような感覚。その光景はしばらくは続いた。


「どう、驚いた。」

「………」

「おーい、…やりすぎちゃったかな。」


しばらく呆然としている僕に、アレクは近づいて声をかける。


「おーい、聞こえてる。おーい。」

「うわ。」

「やっと気づいた。驚かせてすぎちゃったかな。」


そういうとアレクは元の位置に戻っていった。


「さて、今回君にお願いするのは。この竜なんだけど。」

「無理です。」

「まぁまぁ、そういわずに。」


アレクはゼロをなだめる。


「でもあんなの勝てる気が。」

「話を最後まで聞きなさい。…ふぅ」


アレクはまた四角い枠を出した。


「まず最初にね、お願いの内容を話すよ。ちゃんと聞いてね。」


四角い枠にまた何かが映し出される。今回は文字のみなので何が書いてあるかわからない。


「さてこれが今回の、お願いなんだけどなにか質問はある。」

「まず何が書いてあるかわからないんだけど。」

「え…、あぁ翻訳の魔法とかないのか。」

「魔法…。」


魔法…その言葉を聞くと。体が重くなる。


「まぁ、でられないし先にお返しをあげるか。」

「え…」


そういうと、ゼロの体が光だす。同時に頭が痛くなる。大量の言葉が聞こえ、大量の文字が見える。気持ち悪い。膝をつく。気持ち悪くて立てない。いまだに声と文字が消えない。


…どのくらいたったのか。やっと光が包まれていない状態に戻った。


「…、あっ終わった。」


本の閉じてアレクが話しかける。


「いったいなんだったの今のは。」

「それよりもお願いの内容は読める。」

「そんなの読めるわけが…」


四角い枠に目をやると、先ほど読めなかった文字が読めるようになってる。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お願い

アレク(男性)をハッピーエンドにして。


今回は力を貸すよ。(助っ人、スキル提供)

目的はアレク(男性)のハッピーエンドだから竜自体は

どうでもいいよ。

アレクは赤い竜のせいで人生がめちゃくちゃだよ。


お返しは、魔法と特別な技能、君がこの世界で生きた一部をあげるよ。

以上頑張ってね。                     アレク

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ハッピーエンドっていやそれよりも。


「お返しの魔法って…」

「今あげたでしょ、魔法。」

「じゃあさっきの光が。」

「いやそれはおまけだね、本質はこれ。」


そういうとアレクは本をだした。


「これって…、本。」


疑問を投げかける。


「そう…本。君も出せるでしょ。」

「だしかたがわからないよ。」

「本をイメージすれば多分でてくるよ。」


アレクのいわれたとおり、本をイメージするがでてきそうにない。


「でてこないよ。」

「うーん、面倒だなぁ。」


アレクは近づいてくる。


「とりあえず、設定を考えるか。」

「設定。」


なんの設定だかさっぱりわからない。


「じゃあとりあえず、自分がふっと言える単語かしぐさってなにかある。」

「うーん特にないかな。」

「じゃあブックでいいや、どこかで本の意味らしい。」

「へぇ。」

「それじゃあブック言ってみて。」

「ブック。」


言ったがでてはこない。


「もっと本をイメージして。」

「本のイメージって何。」

「表紙とか外観のイメージだね。」


表紙か、そういえば入ったときの門が表紙みたいに見えたな。


「イメージできた。できたならブックて唱えてみて。」

「ブック。」


そう唱えると本が出てきた。白く入ってきた扉の模様が描かれている本。


「出た…」

「それが、僕があげた魔法だよ。今は意味がないけどね。」

「意味が…ない。」

「そう。その魔法は君が生きてきた内容を。書き込んである。自叙伝っていうのかなそういう本なんだ。で魔法を使うとその時の自分になれるんだ。」

「それってほとんど意味ないんじゃ。」

「普通はね、でも君は違う。」


アレクの周辺に色々な絵が出てくる。


「君は僕に会いに来るたびに、僕は君にいろんな世界に行ってもらう。本来は少しをあげたりお返しをあげるだけど、本を持ってる君は。」

「元の世界に戻ったときにその人物になってその力を利用できると。」

「まぁ、色々とお願いするから色んな人ができると思うよ。」

「じゃあ今回のお願いで。」

「竜を倒せる人物はできるんじゃないかな、その力があれば多分何とかなるでしょ。」


確かに、竜を倒せる力があるなら何とかなるかもしれない。


「やりたくなった。じゃあ簡単に説明するよ。」


お願いの内容が消され、違う内容に変わっていく。


「今回はアレクっていう人物をハッピーエンドにして欲しいっていういつものお願いだね。」

「いつものなの。」

「いつものだね、僕のお願いのほとんどは誰かのハッピーエンドにして欲しいさ。」

「どうしたらいいの。」

「はっきり言ってしまえば、今回はアレクは関わらなくていい。」


アレクをハッピーエンドにしなくちゃいけないのに。アレクにたいして動かなくていい。どうゆうことなんだろう。


「まぁ、単純に言うと今回は僕のミスなんだ。」


アレクはため息をつく。


「今回、君がいく世界はね僕が神様として崇められているんだ。そこで僕はお願いをされててね、これがやっかいなんだ。」

「何をお願いされたの。」

「国の未来永劫の繁栄。」

「それってできることなの。」


そんなことができるなら、神様を称えているだけでいいきなきがしてしまう。


「うーんできるけど、それすると昔のようになるから対価を払ってもらうことにしたんだ。」

「前にやったことあるんだ。」

「まぁ色々あったからねぇ。」


アレクは思いにふけってる。いったいなにがあったんだろう。そんなことを考えていると。アレクが話し始める。


「まぁそんなわけで、対価で生物をだしたんだけど。」

「対価の話が抜けてるんだけど。」

「あ…、ごめん。僕は永劫の繁栄だから、永劫に繁栄させられる環境を作ったんだよ。」

「それが…生物。」

「そう、竜やら魔王みたいな強力な力を持つ生物を100年単位で送るんだ。」

「それで繁栄するの。」

「強力な生物は死んでも色々と残すのさ、濃縮って覚えているでしょ。」

「食べると力をもらえる奴だよね。」

「そう、それは別に食べなくてもいいんだよ。正確には生物じゃなくてもいいんだよ。」


四角い枠が生き物が死んで、大地に流れている絵が出てくる。


「こんな感じで、食べなくても。そこにおいておけばいずれは土になり、大地に力が入り国全体の地面が良くなるんだよ。」

「それってなにか意味があるんですか。」

「大地に力が入るってことは、大地を通して育つ作物にも力がつくってことさ。それを食べるれば。」

「その人も強くなる…と。でも食べられなくなるってことはないんですか。」


たしか強すぎると耐え切れなくてだめなはずだ。


「大地全体にいくからね分散されるんだ。そこまで大きくはならないよ。他にも色々と用意してるし。」

「他の要素って何。」

「まず、十年前に信託としてどんな生物が来るか教えます。また倒せる可能性がある人物も教えます。今回はアレクっていう人物だね。」

「倒せる人物ってどうゆうこと。」

「君にもあげるけどね。」


そういってまた僕の体は光った。


「あれ、今度はなんともない。」

「今回は知識を流してないからね。本を見て。」


本を見てみると。なにか書いてある。オウター聞いたこともない言葉だ。



「それは作り手の能力っていってね、自分が作り手となることにより、他との干渉を受けなくする能力なんだ。」

「干渉をなくす。」

「簡単に言うと、君の行動は未来予知とか、因果改変といった内容には受け付けなくなって、洗脳とか狂気といった。精神干渉にも受け付けなくなるね。まぁ君の行動は誰にも読めないし邪魔できないってことを覚えておけばいいよ。」


そういい終わるとまた体が光りだす。


「次は…ロキ。」

「終わらせられる者っていう能力だね。この能力を持ってると終わらせる力を使える。今回ならば十年後に竜を倒せるようにできる。この二つで他の干渉をさせずに竜を倒せるようになった。ただし動かなければこの能力は発動しない。竜を倒そうと思わなければこの能力は発動しない。またいつ終わらせられるから、」

「これがあるのに、アレクは竜に負けたの。」


考えても、アレクに負ける要素はないと思う。


「いや勝ったよアレクは竜に。」

「勝ったのにハッピーエンドじゃないんですか。」

「強すぎる竜を倒したら、周囲から恐れられてね。結果弾圧されて周囲を恨みながら死んでいったよ。」

「恐れ…ですか。」

「そう、竜を倒せる強さを持ったアレクに周囲は感謝ではなく恐怖を覚えたんだよ。いつこの力が自分を襲うのか…てね。なので君を召喚して、君が倒すことにより、アレクを平和に暮らせるようにするのさ。」

「それがお願いですか。」

「まぁ気楽に考えていいよ。努力すれば絶対に勝てるんだから。」



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