表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Real world  作者: red star
2/4

1.始まり

とりあえず2話!

俺にしては早い更新…w

目を開ける。

重厚な木の扉が自動で開いていくのが分かる。

扉の向こうから光が差し込み、期待を胸に前へと進んだ。


そこは予想した通り、石造りの四角い小部屋の中だった。


目の前には鏡があり、その隣にあるゲーム画面でよくみたウィンドウには『=realへようこそ』と書いてある。


鏡に映る自分はいつもの私服でも、着ていた寝巻きでもなく、くすんだ銀色の軽鎧。


手にはやはりくすんでいる銀色のガントレット、頭には何も付けておらず、足にも同じようなグリーヴが付けられていた。


不思議な事にちゃんと防具をつけているのに重さは感じなかった。

これが科学の進歩か……。


飾りっ気のないピアノだけのBGMが耳を打つ。

和音すらない単音のピアノだけのBGM。


例えて言うなら右手だけでメロディだけを引いたようなもの。

その素朴で味気ないBGMに心を惹かれるのだ。


そしてウィンドウをタッチするとメッセージが進み、『自身の容姿を設定してください』と出る。


そして自分の容姿の設定なのだが、正直変えなくていい。


正直自分で言うのもなんだが、これでも少しは名も顔も知られているので、今更隠した所で何?という話なのだ。


だから名前もリメイク前と変えずに星見月ほしみづきのままにする。


外見と名前は全く変えずに、次に選ぶのは自分の属性だ。


属性は全部で6属性。

火、水、土、風、光、闇とポピュラーな6属性


この属性が影響するのは攻撃をする事で溜まるエレメントゲージを満タンまで溜めて解放する事でなれるエレメンタルモード時に付与される属性の種類なのだが、ここは重要なところだ。


6属性の中から主属性、付与属性、現象属性を一つずつ選ぶ。


主属性はその名の通りに攻撃力にプラスされる属性だ。


付与属性はその主属性に特殊効果を付ける属性。


現象属性は属性に応じて攻撃モーションに追加されるエフェクトと特殊効果だ。


すべてを同じ属性にするのも良し、すべて別々にするのも良し。

まあ、結局これもリメイク前と同じ属性でやるのだが。


あと、この段階での楽しみ方があり、選んだ属性を全てを複合した属性名が属性選択の最終確認時に出るのだが、その属性名のかっこよさで決めるのもアリだ。


例えば全ての属性を火にすると属性名は『紅蓮の業火』になる。


そして紅蓮の業火だと、エレメンタルモード時には『全ての武器にその武器の攻撃力の半分の火属性が追加され、コンボ数と比例してダメージ量が上がって行き、確率で与ダメージと同じ分の炎での追い打ちダメージが入る』


という効果になる。


かっこいい属性名を挙げていくなら、主属性から順番に水、闇、風で『蒼黒の暴風』


闇、闇、光で『宵闇の極光』


光、光、火で『神威の業火』


などなど多種多様な属性があり、プレイスタイルでも選択するものが違うから被ることは余り無いだろう。

ちなみに俺は主属性は風、付与属性は火、現象属性は光

属性名は『翠炎の極光』だ。

まあ、これでもガチ勢の端くれなので名前ではなく効果で選んだ。

この属性の効果は…後の楽しみだ。


そして次に所属する国の選択だ。

3つの国があり、その中で一つを選択する。

これが自分のストーリーの要であり、ゲームの流れの中で自分がどういう立場になるのかを決めるもの。


まあ、裏切り者として国から常に追っ手を派遣され続けるリスクを伴うが国は移動する事が出来る。


その追っ手を逆に利用するのも手の一つなのだが。


一つ目はラウド帝国。

このゲームの舞台である世界、スヴェルニアの中で一番大きい国だ。

掲げる信念は『ただ前へ進め』


外との争いは少ないが、一部地域はモンスターに支配されている所もあり、国の心臓部から数キロ離れると無法地帯も多い国。


戦争が少ないため軍略戦及び対軍戦、それに伴うPvPは少ないが、モンスター達の討伐が多くあり、ゾーンシステムへの慣れとレベル上げ、武器集めには最適な国だ。


二つ目はアインス王国。

スヴェルニアの中で一番の小国。

掲げる信念は『我らが誇りは侵されず』


外との戦争は絶えないが、逆にモンスターとの共存が出来ていて治安も良い。


ここでは戦争が多いため、軍略戦、対軍戦、それに伴うPvPは多いが、モンスターとの戦闘はほとんど無い。


武器の切り替え、技の使い方、判断力などリアルプレイヤースキルを上げるには最適な国だ。


3つ目はヴァニス連合国。

たくさんの国が集まって出来たので、様々な文化や風習などがある。

掲げる信念は『守るためならば厭うな』


外との戦争もモンスターとの戦闘も両方それなりにあり、治安も決して悪くはないので環境としては凄くありがたい国なのだが、行動範囲が極端に制限されるのが欠点だ。


連合した全ての国はそれぞれヴァニスの地域でありながら一つの国だという意識があるため、裏切りがしづらいのだ。


ヴァニス連合国に参加した国は全部で13カ国。


つまり、国を移動すると13カ国から一気に追っ手を出されてしまうので、モンスターの討伐中に何十人単位で自分の3レベ下の敵が来るという状況に陥り、追っ手で死ぬなんて事もなくは無い。


まあ、何を選ぶのかはリメイク前からのフレンドと打ち合わせしてるので、ラウド帝国を選ぶ。


いつもだったらアインスを選んでたんだが。


ウィンドウには『チュートリアルを受けますか?』と書いてある。

受ける必要が無いので飛ばすと最後の選択肢が出てくる。


『あなたの信念を登録してください』


やっぱりこの選択肢もあったか…リメイク前はPvPの際にお互いのプレイヤーの横に吹き出しが出てきて、ここで登録した信念を言うのだ。

恐らくVRMMOとなった=realではお互いに登録した信念を言ってから戦うのだろう。

恥ずかしさはあるものの、信念などと言われればこれしかない。


「我が刃は守るべき者の為に」


そう言うと、ウィンドウには『信念を登録しました』と出る。

鏡が大きな音を立てて割れ、その向こうに黒い空と白い大地が見える。

そして、ウィンドウには俺がこのゲームに引き込まれていった理由である言葉が現れる。


『信念を持つ者よ。押し通すなら揺るがずに、退くのなら柳の如く。その道を他に示せ、その意味を天に知らしめ、その力を大地に轟かせ。其の道は其が決める。我が道を征く覚悟があるのなら、ただ前へ進め』


最後の一文字が見えると、俺は最初と同じような期待を胸に前へと進んだ。

最後の文がカッコ良く見えた貴方は中二病()


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ