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Real world  作者: red star
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プロローグ

VRMMO初挑戦となるred sterです。

まあ、プロローグなんで、ふーんってくらいに見てくれれば嬉しいですw

今朝、あるゲームソフトが発売された。

それは=realという名の異色のゲームだ。


特徴としては、戦闘中に自分の持っている武器の中から武器を好きなだけ取り替えて戦えること。


豊富な武器、技と魔法の種類。

そしてこのゲームの最大の特徴であるゾーンシステムだ。


敵モンスターの足元にある色の付いた円が出て、自分に与える影響で色分けがされている。


そしてゾーンの色によって自分にも効果が付与される。

もちろん敵モンスターの行動や攻撃によってゾーンの状況は刻々と変化していくのでゾーンを上手く使うのがこのゲームの一番賢いやり方だ。

……まあ、ロマン勢と言われるプレイヤー達はその限りでは無いが。


話は少し逸れたが、このゾーンシステムが面白いと好評で、ついにVRMMOになってリメイクされたのだ。


ストーリーは同じのようで、特に追加された仕様もないとか。

モンスターと武器は増えたようだが、他に増えたものはないらしい。


そして実は俺こと星野充月ほしのみつきは熱狂的な=realのファンである。


続編かシリーズ化を今か今かと待っていた時にVRMMOリメイクの話を聞いたのだ。

情報の更新をチェックする為に一日ごとに公式サイトにアクセスしたのは俺だけじゃないはずだ。


そして今、開封の時が来た。


「この為だけにわざわざクソ高い『ヴィジョン』を買ったんだ!」


そう言って取り出すのはVRMMOをプレイする上で欠かせないVR接続機器。


お値段は9万8000円也。

これで値下げされてたって言うんだから驚きだ。


「面白いのは当然として、前作は越えて欲しいなぁ〜」


そんなことを言いながら、手に入れた嬉しさとこれからの期待で隠しきれないこの頬の緩み。


「なにゲームでニヤニヤしてるんだか…兄貴ぃ!夕飯はどうするんだ?」


違う、違うのだよ綾花。

俺はただのゲームでこんなニヤニヤはしない。

=realがVRMMOとしてリメイクされたからこそのこのニヤニヤ!

あともう一つ…


「綾花!お兄ちゃんって呼べって言ってるだろ!」


「却下!なんでそんなことしなきゃいけないのさ!」


そんなことは前から言ってるだろう?

そう!


「萌えるからだよ」


「どうしようもねぇなこのバカ兄貴は」


そんなことは前から分かってただろう?

とにかく俺は=realで忙しいんだ!


「あと飯はあとで食うから用意しといてくれ」


「あいよ。分かった」


そう言って帰っていく綾花だが、少し怒ってるのか?

まあ夕飯の事に関してはあとで謝っとくか。


そんな事を考えながらインストールされた=realの世界に静かに沈んでいった。







「全くあのバカ兄貴は…」


そう言って小さいポニーテールにまとめられた黒髪を揺らしながら一人でテレビを見ながら夕飯を食べる。

しかしその表情はどこか浮かない。


「ゲームもわかるけど、一人さみしく食事をする妹の気持ちを考えろっての…」


そして少し落ち込んだように顔を俯かせて


「…バーカ」


と囁くような小さい声で兄に控えめな反撃をした。

はぁ…アマテラスを進めずに俺はなにをやってるのか…w


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