登場人物 (※ネタバレ含む)
◆アンジェリア・ドレスラー=サンセットサファイア男爵令嬢
貴族学院一年。深紅の髪を肩ぐらいの長さで切りそろえている。
アンドレアは母方の従姉妹。名前と顔が似ている。一人っ子。
母親は現サンセットサファイア子爵(アンドレアの父)の妹で、子爵令嬢の身分だった。現在は母が一代限りの男爵の爵位を持っており、娘であるアンジェリアは男爵令嬢という事になっている。
父親は隣国出身であり、ドレスラーというのは父方の家名。
貴族としての教育は受けているが、本人は自分の将来については貴族でもいいし平民でもいいと思っており、たいして執着していない。
性格的にやや抜けている。最初にベラに叩かれた時も情報から従姉妹と間違われたと気が付かなかったし、ベラの発言も細かくアンドレアに伝えなかった(特にハワードという名前)ので、アンドレアたちが探すのに手間取ったりしていた。
◆アンドレア・サンセットサファイア子爵令嬢
貴族学院一年。深いオレンジの長髪をいつも綺麗に編み上げている。
アンジェリアは父方の従姉妹。名前と顔が似ている。姉が一人いる。
父親はサンセットサファイア子爵(領地持ち、爵位を子供に譲渡可能)。
家の跡継ぎは姉の予定のため、本人は家の利になる結婚をしたいと考えている。両親仲が悪い訳ではないのだが、結婚や恋に夢を見ていない現実主義者。
従姉妹であるアンジェリアを実妹ぐらいに思っていて可愛がっている。
出てこなかったが、実家であるサンセットサファイア子爵家は特産品である葡萄を活用したワインが有名。
◆キャリー・マクドナルド
貴族学院一年。平民。バリーとは双子。茶髪。
父親の代から平民で、祖父(存命)は一代限りの男爵。この祖父の後ろ盾を得て貴族学院に通っている。
バリーがアンジェリアに恋心を抱いているのは知っているが、特に助けもしないし邪魔もしない。同時に双子なのでなんのためらいもなく駄目だしなどをすごくしている。
◆バリー・マクドナルド
貴族学院一年。平民。キャリーとは双子。茶髪。
父親の代から平民で、祖父(存命)は一代限りの男爵。この祖父の後ろ盾を得て貴族学院に通っている。
アンジェリアに対して恋心を抱いているが、身分は違うし、相手から完全に意識されていないし……とモダモダしている。そこをキャリーに尻を叩かれたり、逆に突き放されたりしている。卒業前には努力してアンジェリアに告白するはず。
◆ベラ・グリーントパーズ男爵令嬢
貴族学院一年。薄い緑の髪を右側で縦ロールにしている。
父親は一代限りの爵位を得てギリギリ貴族の身分を保っている男爵。母はベラ同様、爵位持ちと結婚しなければ平民になるようなギリギリ身分の令嬢だった。
貴族学院に入学後、格が違う貴族令嬢たちを見て勉学などの自助努力を諦めて、良い男を捕まえて養ってもらう事を選んだが、残念ながら男を見る目はあまりなかった。
事の次第が親にバレた後はしこたま叱られたが、両親はベラを見捨てる事はせずサンセットサファイア両家に頭を下げて慰謝料を払うと約束しているのを見て、改心する。
ハワードに遊びだったと言われたのがトラウマになり、結婚はせずに職業婦人となる事を目指すようになったとか。
◆ハワード・ピンクサファイア子爵令息
貴族学院二年。ピンクの髪。一人っ子。
ピンクサファイア子爵家(領地持ち、子供に爵位譲渡可能)の跡取り息子。やや甘やかされつつ育てられている。
元々女癖が悪く、ベラを含めて最大時は8人の女性と関係を持っていた。だが親からアンドレアとの婚約話が持ち上がった時に、ちゃんと身ぎれいにしておけと念押しされた結果、雑に関係のあった女性たちを捨てた。
アンジェリアが巡り巡ってベラに襲われた一件に関しては直接罪を問われる事はなかったが、噂は周り、親からもとても叱られる。その後本人が完全に忘れたころに、捨てた令嬢に刺される事になったとか。