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かみいく  作者: たけさん
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1章 プロローグ

暇なので小説書いてみようかなと初めてみました。書き方なんてわからない。ただ自分が楽しむために書いています。なのでダメ出しは細かく的確にお願いします。伸びしろしかないと思うので。


良いところがあるかは分かりませんが教えていただけると喜びはします。趣味なのでモチベに影響するかは微妙です。

1-1 あらすじ


 世界はたくさんある。二人の主人公の生活している世界は第3世界と神々には呼ばれていた。神には基本的に一つの世界が渡されその世界の調整をするのだ。より多くの種を生み、長く存続させることが神の仕事だ。そうして優秀な種を作り、より優秀な個を作るのだ。そしてその個を神として受け入れさらに世界を増やしていく。神は神を生み出すほど強い神になっていき相対的に弱くなっていく神はいずれ世界とともに消えゆく。そんな神々の事情など知らない二人の主人公が世界間の問題や神の作成に巻き込まれ、神になる物語。



1-2 二人の出会い


 今日はある学園の入試の日である。この学園は少し変わっている。入試に費用はかからず、年齢制限もない。ただ試験を合格できれば誰でも合格することが出来る。年に一回入試日が設定されている学園である。毎年多くの受験者がいる。年齢性別人種問わずたくさんの人が受けるが合格者は数百年に1人いるかどうかというレベルである。そんなバカげた学園になぜみんな受験するのか。それは入学後のメリットが大きいからだ。

 学園生活は5年間。学園の中を知るものをほとんどいないがその成功を知っているのだ。この世界では常識となっている事実である。毎年受験するものもいるがそれで簡単に合格できるものでもなくほとんどの人は人生に一度受けてみて諦めるのだ。

 こんなふざけた学園があっていのか。これは神が作った学園であり個を育てる機関でもあるのだった。


 僕はフェクタ。裕福な家庭で育ち、幼いころからありとあらゆることを習いそのすべてで優秀な成績をおさめ、周りからは天才と呼ばれていた。でも僕は自分が天才じゃないということを知っていた。天才と呼ばれるための努力をし、そんなことをしなくても僕と同じくらいの能力の人がいることを信じていたからだ。


 俺はフレク。裕福とは言えない家庭で育ち、幼い頃から両親は働きに出ており自分のことは自分でする生活を送っていた。両親は何をしてもその理由を聞いてくるだけだった。なぜそうしたのかどうしてそうしたのかと。不思議とうるさいと思ったことは無かった。両親が俺のことに興味をもって仕事の間見れないからそれを補うかのように聞いてくることを知っていたからだ。その影響もあり俺は考えることが習慣になっておりそれが好きでもあった。そのせいか周りからは天才と呼ばれていた。でも俺は天才なんかじゃない。これだけ人より考えて考えてようやくこのレベルなんだと、そんなことをしなくても俺と同じくらいの能力の人がいることを信じていたからだ。


 フェクタ・フレク「いってきまーす!」

例の学園の受験会場へ向かって歩き出していた。


フェクタとフレクは偶然にも同じ部屋の隣の席に座っていた。前にはホログラムだろうか。試験管らしき人物が立っている。他の席には年齢性別問わずたくさんの人が座っていた。この部屋だけで数万人はいるんじゃないかという広さだった。


 試験管「ただいまから試験を始めたいと思います。試験科目は言語・戦略・数・音楽・戦闘の5つとなります。一つの科目につき一問です。正答すると次の科目に進むことが出来ます。このあと席にロックされます。正答するとロックが外れるので次の部屋へ指示されるので進んでください。すべての科目を正答すると試験は合格です。ただし制限時間は開始から5時間以内となります。」

 この学園の試験は入試当日まで科目が分からない。ただその科目のすべてに合格すれば良いというのは毎年変わらないらしい。

 試験管「では始めてください。」


 言語の問題の内容はこうだった。見たこともない文字の羅列があり、そこに何が書いてあるのかを答えよとのこと。文字の羅列は解読しなければならないものの他にも、おそらく何かのストーリーなのか絵がついているものにも文字の羅列がある。おそらくこのストーリーを予測し文字の羅列の法則を探り、解答を導き出すものだとみんな考えるだろう。


 フェクタはこの世界のほとんどの言語をマスターしていたがそのどの文字とも似ておらずその派生じゃない言語だとすぐに分かった。言うなれば異世界の言語なのだと。だとすればこの言語の法則など分かるはずがないと焦っていた。似ている言語があればそこから文型や単語から予測することも簡単なのだが。


 フレクは言語は二つしか知らなかったが、この言語の成り立ちを予測し考えていた。この見たこともない言語はどのようにできたのか。形、音、色、感覚何を参考にしているのか。自分の感覚と照らし合わせて良いものなのか。世界中の人々が受けるこの試験にこの世界の言語を問題に出すはずがないと予想していたのだ。


 「ガチャ。」

 フェクタの横でロック解除音が聞こえたのだ。フレクは10分程度で問題を解き次に進んでいった。


 「ふふ。」

 フェクタは喜んでいた。横にいた彼がすぐに正答したことに驚いたのと同時にこいつと仲良くなりたいと。これが本物の天才なのかと。この時点でフェクタも世界の文字のでき方の歴史を考えていたところだ。


 戦略の問題の内容。ゲームでAIに勝てというシンプルなものだった。だがそのゲームはこちらが圧倒的に劣勢状態であり、AIは数万数億と先の手を読んでくるスーパーコンピューター並みの実力であった。互角の戦況なら勝てる人も世界に数人はいただろう。この状況で勝つにはありとあらゆる戦術戦略が必要になると思える試験であった。


 一番乗りしたフレクであったがAIの実力を確認するためにまずは初戦。全く歯が立たなかった。だがそれはフレク自身ならこうすれば対策できるという攻めしか出来なかったのも事実。相手の立場でもどうしようもない手を考えるしかないのかと思考を巡らせていた。


 フェクタにとってこの問題はそこまで難しいものには見えなかった。これまでの世界のすべての歴史を学んだフェクタにとって劣勢状態から勝つ方法パターンはそこまで多くなくその手法のすべてを応用し試していくだけなのだから。どんな戦いであっても基本の戦略戦術は変わらないのだから。


 次はフレクが驚く番だった。あとから来たフェクタが30分ほどで勝利して次に進んだのだ。ここで二人はまだ一度も話したこともない名前も知らない相手に興味を持っていた。思えばこれが最初の出会いだったのだろう。


 数の問題は大学の数学教授でも解くのに数時間はかかるくらいの難題が出ていた。音楽は見たこともない楽器を渡され、聞かされた演奏と全く同じく演奏しろというもの。戦闘は予め用意された道具の中から3つ選び装備を作り見たこともない猛獣と殺し合いをするというものだった。


 そして二人は3時間と少しの時間経てすべての問題をクリアし合格したのだった。200と20年ぶりの合格者であった。ここから5年間の生徒二人だけの学園生活が始まる。



1-3 神々の事情


 ノネ「オウフが消えました。消失したのか失踪したのか。ただどこにもおりません。」

と伝えられてから2週間が過ぎようとしていた。


 第92世界担当のオウフは神としては無能だという評価が多かった。その一番の理由は担当世界の生存種が数百万と少ないのが原因だ。オウフが消えたが世界は残っているという異常事態が発生していた。普通は担当の神が死ぬと世界も消えるはずなのだ。そしてレベルの低い世界を引き継ぎたいと思う神がいるはずもないのだ。


 キンゴ「第92世界をこのままにしておくこともできない。すぐに神にできる個はいないのか。もしくはこの世界も兼任できる神はいないのか。」

第1世界の神キンゴは現存する神の中で最も古く、一番の権力者である。そのキンゴが声をかけても名乗り出る神はいなかった。それもオウフという神の後というのが大きな理由であろうことはキンゴにもわかっていた。


 キンゴ「さてどうしたものか。」

第2、第3の神を横目で見つつそうつぶやく。


 第3の神シン「兼任であればやってもいいが1つお願いがある。」

 キンゴ「言ってみよ。」

 シン「二人ほどうちの世界の住人を転移させても良いか。」

 キンゴ「なぜだ。」

 シン「第92世界は種が少なくこのままでは個の出現は難しいと考えます。そしてうちの第3世界に面白いやつがいるので少し遊んでみたいのです。」

 キンゴ「いいだろう。」

シンはキンゴの横目を見たあとに第1の神を確認し、これは自分がやらねばならないのかと悟り声をあげた。しかし、シンにとっても悪くない話だったのも嘘ではない。第3世界にいま異常なほどスペックの高いものが現れてしまいどうしたものかと悩んでいたのも事実だったからだ。そしてこのやりとりに興味しめした神は一見いなかったが、第5の神だけは少し真剣に考えていた。それに気づいたのはキンゴとシン、それと第1の神くらいだっただろうか。


 シン「ありがとうございます。さっそく準備に取り掛かります。」

 キンゴ「第92世界は任せたぞ。兼任を長く続けさせるつもりはない。早く個の出現、神候補を各自あげるように。」

キンゴはこう言い終わると去っていった。神々も終わったのかと持ち場へ戻っていった。シンもさっそく行動に移ろうと思っていた。第5の神もそそくさと何かの準備をしに行くかのように戻っていくのを第1の神は見送ってから戻っていった。


 

1-4 異世界転移


 フェクタとフレクの学園生活は始まった。二人はこの学園生活で親友と、そしてライバルと言える関係になっていた。そして能力値も第3世界の平均からはかけ離れてしまっていた。今回はここでの学園生活については多くは語らないことにする。のちに時間があるときにサイドストーリーとして執筆することがあるかもしれない。


 学園生活が始まって2年と少しがたったある日のことだった。


 フェクタ「フレク!今日は瞬間記憶のおさらいをやるらしいぞ。」

 フレク「じゃあ今日も勝負しようぜ!」

 フェクタ「瞬間記憶の勝負は今のところ五分五分だからな。そろそろこの分野では負けないということを教えてあげるよ。」

 フレク「俺も負けないよ。」

 フェクタ「今日は何を覚えるんだろうな。」

 フレク「この前はよくわからない異世界の言語ですごく覚えにくかったんだよな。」

 フェクタ「意味の分からない文字羅列は難しいんだよね。」

瞬間記憶とは予め、1から決めた数字までのイメージを決めておきそこに覚えたいものを置き換えていくというものだ。例えば、1に家の扉、2に靴箱、3に洗面台、4にハンドソープ、5に手拭きタオルのように日常にあるものに順番を決めていく。そこに覚えるものを当てはめていくのだ。ただの数字の羅列16598419841641981329を覚える場合には1に1659がカギのドアを、2に8419足入る靴箱を、3に8416番の洗面台を、4に4198円のハンドソープを、5に1329枚の手拭きタオルをというように置き換えて一瞬で20ケタの数字を覚える方法だ。普通の人は基本の数字を100くらいまでは覚えられるのだがこの二人は数万という単位で覚えるのだ。


 フレク「今回は覚えやすいものだといいね。」

 フェクタ「なんだこれ。異世界の動物とその名前だってさ。」

 フレク「5万種だって。」

普通の日常生活で必要な単語数が3万程度に対し5万という数字の異常差は分かるだろうか。


 フレク「これなら1分前後の勝負になりそうだね。」

 フェクタ「むしろ覚えた後の確かめにどれだけ時間かかるんだよこれ。」

 フレク「確かに。大変だね。」


 学園の先生「では覚えてくださいスタート!」


 フレク「俺の勝ちだね!」

 フェクタ「たったの3秒差だろ」

 フレク「勝ちは勝ちさ」


こんな神がかった能力をつけながら学園生活を送っていたところに突如いつも見ない人らしきものが現れたのだった。


 シン「はじめまして。フェクタ、フレク。私はシンというものだ。この学園を作ったものでもある。」

フェクタとフレクはすぐに普通の人間ではないことを感じていた。そして続く言葉を待っていた。


 シン「唐突だけど二人にはこれからあることをやってもらおうと思う。」

 フェクタ・フレク「なんだ」

 シン「異世界へ行ってその世界を作り変えてもらいたいんだ」

 フェクタ「なぜそれを僕たちが」

 フレク「なぜ異世界なんだ」

 シン「これも学園生活の一環だよ」

 フェクタ「それはおかしいよ。僕はこれまでの歴史をすべて覚えているが学園生活中に異世界へなんて話はない。それにあんたが異世界へ送る力があるとすれば自力で改変すればよい。」

 フレク「俺は行くのは良いけど俺たちにどう作り変えろというのか。そして学園生活ということは3年以内に終わることなのか。」

 シン「。。。」

 シン「そうだな。さすがに君たち二人には隠し切れないか。私は第3世界の神だ。君たちには第92世界へ行ってもらう。」

シンは説明できる範囲で何が起きているのかを二人に話した。


 フレク「この世界よりは楽しそうだな。ただあんたの言いなりになるのはつまらない。」

 フェクタ「そうだな。行ってもいいが3つの質問に答えてくれたらな。」

 シン「答えられるものなら答えよう。まず先に転移後の世界での能力値は今の能力値をもとにその世界に合わせて置き換えられる。会話などのコミュニケーションはできるようにしておこう。こちらの世界の記憶や知識、経験はなくならない。おおむねそのまま転移できると思ってくれてよい。」

 フレク「分かった。俺は楽しそうだからなんでもよい。あとはフェクタに任せるよ。」

 フェクタ「一つ目。僕たちの好きなように世界を作って良いんだな。この世界の仕組みはつまらないと思っていたところだ。」

 シン「その通りだ。神である私にも思惑はあるが転移後の君たちを縛るルールなどない。ただ世界の改変を行ってほしい。」

 フェクタ「二つ目。こっちの世界に帰るタイミングを俺たちに決めさせてほしい。もちろん途中で投げ出す気もないし自由に行き来したいわけでもない。」

 シン「それはできない。これも文字通り私の権限では難しいということだ。最初の転移権限は既に与えられているが戻ってくる際の転移権限を現状持っていないからだ。再び転移権限を得るのは君たちがこれから行く第92世界の現存種が億を超えたときだ。それ以降であればタイミングを選ぶことはできるだろう。」

 フェクタ「了解した。」

 フェクタ「最後に。僕たちが神になるための条件を教えてほしい。」

 シン「その世界で一番の能力を手にし、神に匹敵する個になることだ。そのための学園生活だったはずだ。すべてにおいて限界を超えるくらいの能力を手に入れてみせよ。」

 フェクタ「それが答えなんだね。」

 フレク「いいこと思いついた。フェクタ競争しようぜ。どっちが神になるのか。」

シンは内心喜んでいた。この二人はこっちの世界に戻るよりも神になりそのまま第92世界の担当になれば良いと考えていたからだ。キンゴはああいってたけどおそらく新たな神の出現は遅いだろう。それならば自力で作ったほうが速いと。


 シン「それでは転移させるが問題ないか。転移後は自由にやってもらって構わない。」

 フェクタ・フレク「転移先に持っていけるものはあるのか。」

 シン「その身と身に着けている衣服程度だ。他のものはすべて持っていけないだろう。」

 フェクタ・フレク「それなら装飾品を外すのと部屋の整理をしたいから30分後にしてほしい」

 シン「良いだろう。30分後に自動転移するのでそのつもりでいてほしい。あとは楽しんでほしい。それでは失礼する。」


 フェクタとフレクは部屋の掃除をしていなかった。二人で温泉に入り、食事を取っていたのだ。二人が最初に考えたのは転移先がどんな場所なのか。持っていけるものがないならせめて万全の健康状態でより良い衣服をまとい転移しようと考えたのだった。


 シンは二人が世界を変えると確信していた。そしてこれからの第92世界の動向を楽しみにしていたのだ。もちろん第3世界も負けずに成長させるつもりはある。一つ懸念なのはキンゴが話していた時の第5の神ビルの思惑だった。あの二人なら大丈夫だと思うが。そしてオウフが消えたにも関わらず残っている第92世界の謎も調べなくてはならないなと思っていた。


 フェクタ・フレク「よし。準備はできたな。」

 フェクタ「あと3分くらいか。」

 フレク「楽しみだね。」

そして二人は第92世界へ転移したのだった。



一気に書きました。最後まで基本的なストーリーは出来上がっているのであとは書くだけ。ただそれが大変なんだと実際に書き分かりました。


完全に趣味作品ですが一人でも多くの人に楽しんでもらえると嬉しいです。


2章はいよいよ異世界編です。

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