3話 次のクエストは、運び屋?
久しぶりに物語を紡ぎます。
初クエストで門が閉まるギリギリに帰ってきた事で凄く叱られた次の日、冒険者ギルドに来て、Fランクランクで受けられる依頼の中で一番高い報酬の依頼を見つけた。『収納魔法修得者限定 運び屋』とあり、とりあえず依頼のメモを取り受付に持っていく。
「あら、ハリード君、今日も依頼を受けに来たの?それで何を受けるのかな~?」
「これなんですけど、大丈夫な感じでしょうか?」
小声で自分が収納魔法が使える事を伝えながら依頼のメモを渡すと、前回の薬草収集の依頼の際、ものすごい束数を収集してきた事を思い出してくれて無言で頷く。
「一つ一つの荷物は小物なんだけどね。総量としては大型の馬車二台分なんだけど、今回の依頼の報酬は必要になる人数によって分配されるから、もしも1人で済むんだったら報酬は独り占めっていう事になるわね。ちなみにテストをしてみてもいいかしら?人によっては収納できる量に限界があったりするから、もしも今回の荷物を全て収納出来たらハリード君1人で運搬が出来るんだけどテスト受けてくれる?」
「もちろん大丈夫です。何を収納することになるんです?」
「外にあるギッシリと詰まった小型の山があるんだけど、それを全て収納してみてくれる?私も一緒に行くからついてきて。」
受付のお姉さんと一緒にギルドの建物の外に積まれている本当に山のように見える土が詰まっている小型の袋を見て、無言で無限収納に一つずつ収納していく。ある程度収納し終えた時に「無理しなくていいのよ?あくまでテストだからね、テスト…無理して身体や精神に支障が出たら大変だし…。」と無理するなと言われたが全然余裕に全てを収納してしまい驚くお姉さんだったがここに再び土嚢の山を築くのは無駄なので本来持っていくべき場所に行ってから出してもらおうって事になり受付のお姉さんの案内で指定の場所で土嚢を必要数おろして、また別の場所にっていう感じで収納した土嚢を出していった。因みにテストと称して荷物運びとして使ってしまった事は報酬賃金の上乗せで自分からは何も言わなかったが色々な人からギルドマスターに伝わって、受付のお姉さんはギルドマスターに叱られた。
そして運び屋としての人員は1人で済むっていう事で依頼人と叱られて気分が落ち込んでいる受付のお姉さんの2人と共に荷物が置かれている倉庫に来て、運ぶ全ての荷物を収納していく。受付のお姉さんは、さっきの土嚢のテストで知っている為に驚いていないが依頼人の人は凄い量を収納していく現状に驚いて開いた口が塞がらないような顔をしていた。依頼人が落ち着いてから依頼人と共に町中の荷物を、届け先運んでいって全ての荷物が届けられたのが夕方近くになってから。そして依頼人だった人に任務完了のサインを貰ってギルドに戻り、受付のお姉さんに任務完了のサインが書かれた書類を見せ、任務完了という事で、土嚢運びの報酬も含まれた報酬を受け取った。因みに今回の依頼は金貨20枚、それに複数人の人員予定していたが1人で完了してしまった為、Fランクの依頼を5回受けたと同等という事になった。
少しずつ少しずつ続けていきます。