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七姫の行方  作者: ペン介
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光の国編 Ⅲ

 ーー僕はまだ今自分がどういう状況に立たされているのか知る由もなかった。


「じゃあシークも眠ってしまったようだし、僕は仕事に戻るよ。」


「ええ。」


「なぁ、ファーラ。別に君が自らシークを世話しなくてもいいんじゃないか。」


「なにを言ってるんですか!」


「いいや、そういうわけじゃなくてね。君は騎士団の団長だろ。こんな時期に団員の面倒を見なくていいのかい?シークに関しては、使用人を雇えばいいじゃないか。」


「そのことについては何度も言ったでしょう。騎士団に関してはもうカピスに一任しています。私も合間をぬってできるだけ騎士団に行くようにするつもりだし、それに何より自分で産んだ子を自分で育てないのは私の主義に反します。」


「そうか...。じゃあ頼んだよ。」



 ーーそしてあっという間に1日が過ぎ、僕が目を覚ましたのはまだ日が出たばかりの肌寒い朝だった。僕は同じみのベットで寝転がりがてら周りを見渡した。


 ーーベットで母親と父親を発見した。がまだ二人は寝ているようだ。


 仲睦まじいことはいいことだ。じゃあ、早速昨日の調べ物の続きをしよう。そういえば、昨日の鑑定スキルそのままだったなぁ。今度からはしっかりきおつけないと。


(えっと、じゃあまず...、入力「能力数値平均値」)


 {確認しました。「能力数値平均値」に該当する答えが見つかりました。閲覧しますか?yes/no.}


(yes)


 {認証しました。能力数値の平均値は人族はそれぞれ600程度、竜人は1200、精霊は900、エルフも900、獣人は800、ドワーフも800、忍者は700程度となっています。}

 

(分かってはいたけどやっぱり人族は最弱かぁ。これから気が思いやられるなぁ。次は、入力「所持スキル」。)


 {確認しました。「所持スキル」に該当する答えが見つかりました。閲覧しますか?yes/no.}


(yes)


 {認証しました。


 まずアイテムボックスについてです。アイテムボックスは空間から物を出し入れすることができるスキルです。このスキルもレベルによってものの容量が変わってきます。


 現段階の容量は地球で言う所の巾着袋程度です。このスキルの注意点としては、このスキルは無生物しか空間内に入れることができないことです。ただし、生物に関しても細胞が機能していなければ入れることが可能です。


 剣術の恩恵は剣の扱いに補正がかかるスキルです。もちろんこれもレベルによって補正される大きさが変わります。

 ノーマルスキルに関しては、努力次第でいくらでも習得が可能になります。


 オリジナルスキルについても閲覧しますか?yes/no.}


(いやむしろそこが大切だろyes)


 {確認しました。

 まず、七姫の行方からです。七姫の行方とはあなたが全部で7 人いるお姫様を攻略するごとにつき英雄武装を手に入れることができる邪神に対抗するために必要なスキルです。


 英雄武装を手に入れるために必要なのは粘膜接触ですが互いに合意の上でなければ効果がありませんので気おつけてください。


次に直感です。このスキルにもスキルレベルが存在していましたがあなたが前世からこのスキルを所持していたため、スキルカンストとなったのでしょう。そのため常にあなたが危険な状況になるときを察知してくれます。


 次は成長です。このスキルはいわば補助スキルです。そのため、レベルは存在しません。一般的にスキルは十段階レベルが存在していて、レベル10まで到達したら、そのスキルはカンストスキルとなりそのスキルにはレベルが存在しなくなります。例えばあなたの直感スキルのように。


 そして、この成長というスキルは、ノーマルスキルのみですが、スキルレベルがカンストした時にそのスキルの上位互換のスキルにまたレベル1から変えることができるスキルです。


 次は居合スキルです。居合スキルは、この世界では存在しないため居合についての知識のあるあなたは、オリジナルスキルとして所得しました。このスキルは単純にレベルが上がるごとに、居合のスピードに補正がかかるというスキルです。


 最後に魔眼スキルです。このスキルは様々な種類が存在していますが、獲得できるのはごく一部に限られています。そしてあなたが所得した魔眼<時>は時間を止めることができます。


 ただし、時間に限りがあり1レベル上がるごとに0.25秒、時を止められる時間が伸ばされます。さらに、レベルごとに時間を止められる範囲が広くなり、レベル1では半径10cm、レベル2では半径1mの円形の範囲で止められるようになります。

 

 オリジナルスキルは先天的に取得できるものなので数の変動はありません。 以上。 }


(確かにレベルが上がれば強いな...このスキルたちは。頑張らなきゃいけないな。よし、とりあえずステータスについては調べ尽くしたし、今できることをしようか。)


(入力 「魔力操作方法」)


{確認しました。「魔力操作方法」に該当する答えが見つかりました。閲覧しますか?yes/no.}


(yes.)


{認証しました。魔力操作の方法はいたって簡単シンプルでただ、魔力の存在を明確にすればいいだけです。詳しくいえば、自分の体内にある魔力の存在をイメージ化し、それを感じるということです。}


(要は、魔力っていうのは血液みたいなもんっていうことか。自分の中にある魔力をイメージする...おっ、なんかつかめてきた。だけど、弱々しいな。ちょっと放出してみるか。)


 ーー僕はこの時前世には存在しなかった概念に興奮して、周りを気にすることを忘れていた。


「はぁぁ〜〜。よく寝たぁ。....ん?ちょっと!カイくん起きてよ。」


「ん〜?珍しいな。ファーラ、お前がその呼び方で呼ん」


「そんなことどうでもいいから。ほら、シークを見て。あの子魔力放出してるわよ!」


「なに?そんなバカな話があるわけ...まじか。」


 やばい、見つかってしまった。これってやっちゃいけなかったのかなぁ。


「生後間も無く、魔力を扱った人族なんでいないわよ。」


「あぁ、いくら僕らの子供だっていってもできすぎている。」


(やばい、近づいてきた。怒られるのか....。っえ?)


 ーー父は僕を抱きあげると同時に僕の頭を撫でてくれた。


「すごいな。シーク。僕は誇らしいよ。」


 どうやら、喜ばれたようだ。やってよかった。


「さぁ、シーク王宮へ行こう。たとえ、お前がどう言われようとお父さんはお前の味方だからな。」


 うん。.....何を言っているのかわからないが、とにかくよかった。


 ーーそうして、僕は王宮へ行くこととなった。あんなことを約束されるとは知らずに。




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