永遠を願った日。
貴方を好きになって3ヶ月。
世にいう『倦怠期』というやつだろうか。
口を開けばどこか空気は悪くなり
喧嘩口調になる。
何を言っても
何を話しても
必ず喧嘩になった。
だから距離を置いた。
本当は寂しかった
本当は貴方に触れたかった
本当は話したい事が沢山あった
本当は側で笑顔が見たかった
でもまた近づけば喧嘩になって
もしかしたら今日明日にでも愛想つかされて
「別れよう」
そんな言葉を言われてしまう気がしたから
暫く連絡も会っても会話すらしないようにした。
私は逃げたのだ。
貴方から
この先の未来を見据えてしまったから
すれ違っては目で追ってしまうくせに
1人の時自然と貴方を探そうと足が動くくせに
本当は気になって仕方無いくせに
私は彼と距離を置いた。
連絡も会話もしなくなって1週間がたった。
唐突に2人になった教室で
沈黙が流れた。
貴方は気まずいのか教室から出ようとした。
私はその行動に
寂しさと
焦りを感じ
『行かせては駄目だ』
そう直感して
「ま、まって…!」
そう服の裾をつかんで呼び止めた。
ふわりと貴方の匂い
私の大好きな安心する匂い
1週間ぶりだ
匂いだけでもやっぱり安心してしまう。
貴方は少し驚いた顔をして
「なに?」
と私の顔をみて言う。
罪悪感と安心感で私は泣きそうになるのを一生懸命に我慢して
「あの、ちょっと話せる?」
少し声が震えていた気がするけれどバレてないかななんて思いが過る。
貴方は「話って何?」
少し声が不機嫌だった。
私は怖くなった。
距離を置いた事は裏目に出て
貴方はこの1週間で私を嫌いになって
もう好きも言われなくなって
もしかしたらもう友達にも戻れないかもしれない
笑いあうこともなくなるのかもしれない
そんな嫌なことばかり考える
その回想は止まることは知らなくて
段々手が震えていった。
「言いたいことがあるなら言えよ」
ピリピリとした声。
なにか、なにか言わなくちゃと口を開いた私が言った言葉は
「おね、がい…手繋いでくれ…る?震え、止まらなくて」
素直に出た言葉に
私も勿論貴方も目を見開いた。
貴方は少しの沈黙のあと
私の手をとって握った。
「はっ…なんでこんな震えてんの、相変わらず手冷たいし」
そう言って少し貴方が笑った。
貴方の優しい温もり
懐かしくて嬉しくて私は塞き止めていた涙が零れ口から飛び出した言葉は止まることを知らなかった。
「ごめんなさい…っ、喧嘩になるのが嫌われるのが怖くて勝手に距離とって、でも本当は一緒に居たかったの寂しかった…」
繋いだ手はいつの間にか震えは止まったのに
涙は止まることを知らずにいた。
貴方は鞄からタオルを取り出して
「ふけよ」と渡してきた。
受け取った瞬間
貴方は私を抱き寄せた。
全身から貴方の温もりが匂いがして余計心が苦しくなる。
「甘えんなってキツいこと言ったから離れたんだろ?言い過ぎた。俺も本当は一緒にいたかったし話したかったし寂しかった。」
その言葉を聞いて私は安堵してただ抱き締め返した。
貴方は離さないよというようにでも更にきつく私を抱き締めた。
「ごめんね、好きー…。」
そう小声で伝えて
私は少し背伸びをして貴方に軽いキスをした。
永遠なんてないってわかってる。
それでも今から続く幸せが永遠に続けばいいと
柄にもなく思ってしまったのです。




