表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

コメディ風味

 夏休み、久しぶりに田舎の爺さんとばあさんを訪ねる事にした。

 爺さんは会社を退職した後、田舎で農村生活を楽しんでいる。都会の喧騒から離れてすごしたいとか言いだしたのだ。気持ちは分からなくもないし、こうやってたまに訪ねる程度でいい関係というのは俺にも都合がいい。田舎生活ってほんの数日ならいいけど、毎日だと不便だからな。


 今回は嫁と二歳の娘を連れて爺さん達の所に行った。

 嫁と娘はこれが初めての田舎で、少しテンションがおかしい。緑の匂いが濃いし、そこらじゅうに虫がいるなんて、向こうじゃ考えられないからな。驚くのも当然だろう。


 はしゃぐ二人を、爺さん達は笑顔で受け入れてくれた。

 普段は飼っている猫で寂しさを紛らわせているんだろうけど、ひ孫の可愛さにノックアウトされたらしい。飼い猫よりも娘を連れ回して幸せそうにしている。


 夜になってしまえばみんな疲れて深い眠りについている。爺さん達や娘ははしゃぎ過ぎて、嫁は慣れない田舎での家事に戸惑って、普段よりも疲れたみたいだ。

 俺はというと、そこまで疲れた訳でもないし、目を閉じてはいるけど眠気とはまだ縁が無い。



 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 ん?

 どこかから、何かをなめるような音が聞こえる。


 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 意外と近いな。


 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 っていうか、すぐ隣じゃないのか?


 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 そっちにいるのは娘のはず……


 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 お漏らしってわけでもないよな?


 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 目を開けて、横を見る。


 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 え?


 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ


 猫が、娘の腹を(・・)舐めていた。

 俺に気が付いたのか、舐めるのを止めてこっちを見た。


 その顔は、


 その猫の顔は、


(=@ω@=)(こんなかお)だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ