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俺と私と”魔法の世界”  作者: ながも~
セアルクニーグ皇国編
42/52

Dive_16_BGP04 村人フェスティバル

テンションに任せて書いたら、謎の話が出来てました。

ついでに名前付きモブキャラが沢山出来ました。


まぁ、つまり。

あとがき(解説)が長い。



 村長達が出撃した、ほぼ同時刻。

 北口ではオーク達を相手に、第二北警備隊の3人が奮闘していた。

 


「―――ッラァァァ!! クソ、多すぎて各個撃破もできねぇぞオイ!」


「五月蠅い、無駄口を叩く余裕があるのなら敵を倒せ!」


「いやー、リグの斧が数少ないダメージソースなんだけどねー。抑えるので精一杯だね!」


「狭くて斧が振り辛ェェェェ!!」



 …………訂正、苦戦していた。

 

 元々、彼らの戦法は見張り役であるクーがオークの群れの進攻を察知し、初っ端からリグが力任せに斧で纏めて薙ぎ払う。といったモノだ。

 しかし、今回は相手が普段通りのオークでは無くその強化型、ハイオークであった為に最初の一撃で倒す事が出来なかった。リグの戦闘法は「敵の進む先に斧を振っておく」という、目前で罠を設置するような方法だ。その為、振り被る時間が無い接戦ではうまく力が発揮できない。

 他の2人はリグの補佐に回る事が多く、多数の敵の進攻を抑える事には慣れているものの、残念ながら火力不足。ただ只管に敵の攻撃を逸らし、その合間に眼球などの急所を狙って攻撃をする――フリをして、その場で進行を留める事しかできなかった。

 

 未だに攻撃を受けずに持ちこたえているのだから褒めても良いだろう。流石と言わざるを得ない。


 ……が、その健闘も長くは続かない。

 蓄積する疲労感、長時間の魔法行使(身体強化)による虚脱感の影響により、徐々に押され始めてしまう。

 現に、彼らは戦闘開始時にいた『北口を出た先』では無く北口に少し入った辺り、つまり通路まで下がって防衛している。馬車2台が擦れ違える程度しか無い15メートル程の長さの通路。普段ならココまで引く事も無く撃退できるオークの群れだが、今回来ているハイオークの群れという強敵は狭い通路まで引く事でやっと抑えられる程だった。



「いつまで続くんだよコレは! クーはまだ戻って来ねぇのか?!」



 器用に戦斧を動かしてハイオークの攻撃を防いでいるリグも、勿論疲労していた。むしろ普段は殆ど防御などせず、『やられる前にやる』をモットーに敵を殲滅していたのだから、現在の慣れない状況は肉体的にも、精神的にも辛かった。


 しかし、残念ながら未だ増援は到着していなかった。

 ガリガリと削られていく体力と精神の限界は近い。リグに比べ、普段から主に補佐を行っている他の2人はそれ程疲労が無いようだが、あくまでもリグに比べればであって、十分に疲労している。



「うーん、さっき行ったばかりだしね……もうすぐ来るとは思うんだけど」


「だから無駄口を叩く余裕があるのなら―――む、来たか!」



 背後から聞こえる金属の擦れる音を耳にし、思わずソラは声をあげた。

 次の瞬間、3人の目の前にいたハイオークの頭に次々と槍が降り注ぐ。黒魔鉱石など使われていない、唯の鉄製の槍である為にダメージは殆ど無いものの、チクチクと肌を刺される事は非常に鬱陶しい。

 降り注ぐ槍を払い除ける為に意識が逸れ、隙が生まれる。



「助かったよ、僕の剣も刃がボロボロになってね。もうちょっとで折れる所だった」


「貴方が刃毀れさせるというのも珍しいですね……まぁそれ程の事態と言う事ですか。とりあえず、私達が抑えている間に後方へ離脱、回復を」


「うん、じゃあ任せたよ、アイネ」

 

 

 最初に到着した第四北警備隊、そこに所属する『浮遊剣』の使い手の女性、アイネだった。彼女はトゥーリの幼馴染だったりもするのだが、そもそも村人全員幼馴染である。そして本編に関係無いので、この2人の間にはコレといって物語は存在しない。

 最も近くにいたトゥーリを離脱させたアイネは、自慢の浮遊剣で多量の『槍』を操作し、時には頭上へ落とし、時にはハイオークの背後でガシャガシャとぶつける事で注意を逸らす。そうして出来た隙を利用し、第二北警備隊の面々は礼をしつつ素早く離脱した。


 その穴を埋めるように飛び出してきたのは第五北警備隊―――本職が兵士だったり魔法研究者だったりする、駐屯中とも休暇中とも呼べる者達である。

 指揮するつもりが無いのか、4人全員が前線へと出て来ていた。そもそも村人ですら無い、臨時戦闘員なので特に決まりごと等無いのだが。



「ハイオークなぞ、王国兵である俺達にしてみりゃ大したモノでは無い!」



 そう言って、右手の盾をハイオークに叩きつけ、バランスを崩したところで左の槍を突き出す……しかし皮膚が硬いのか、ハイオークにダメージは見当たらない。魔物はランクが上がると常時身体強化魔法が掛かるので攻撃力や防御力だけでなく、魔力干渉が発生する為に低純度の黒魔鉱石ではダメージが殆ど入らないのである。勿論、純度が低くとも魔力を上手く込める事が出来れば大ダメージを与えられるが、兵士Aとも言うべき存在にそれを期待するのは酷であった。

 その為、両手の武具を突き出す姿勢になる事で大きな隙が出来てしまい、横から別のハイオークが攻撃を仕掛けてくる。

 


「俺達って王国兵だけど騎士じゃないから、最前線には出ないんだけどな!」



 そう言ってフォローに回ったのは剣を持つ兵士だった。槍の兵士へと襲い掛かるハイオークの目前へと飛び出し、盾を叩きつける事で抑え込む。


 しかし抑え込まれたハイオークもすぐさま体制を立て直し、また横からも襲い掛かってくる。

 先程までの第二北警備隊と同じく、防戦一方に追い込まれた兵士2人だが、彼らは元から魔物の進攻を止めることを重視した兵士であった。

 そして、本命である攻撃が両側からハイオークへと叩き込まれる。



「―――スタン・インパクト!!」


「―――圧風衝砲!!」



 第五北自警団の残り2人、それぞれ雷と風の魔法を得意とする魔術士がハイオークへと棒状の物体を突き出し、魔法を叩きこむ。

 至近距離で魔法を受けたハイオークは身体を貫く電撃により力が緩み、同時に突き刺す様に吹きつける突風によって転がっていった。


 その様子を確認した魔術士2人はぼそぼそと呟き始める。



「………ふむ、やはり魔物相手には間接的魔法が効果的だったか、書物に書かれていた通りだな。電気を通しやすい金属棒を魔物に押し当て、電流を流すか……この技法を考案したモノは偉大だな」


「あぁそうだな、圧縮空気を任意のタイミングで放つ事が出来るお陰で、理論値通りの効果が発揮された。こちらの魔力力場が干渉される事が無い状況に持ち込む事で、計算上と同等の結果を残す……実に興味深い。やはり実際に確認して見る事が大切だ、紙面からは読みとれない事も数多くある。……ふむ、すると次の課題は魔物の魔法力場の範囲外から間接的魔法を行使する場合、どの属性が最も適しているかの考察をするか……やはり持続性の高い火炎系だろうか?」


「……火炎放射か? あれは持続的運用が簡易なだけで、魔力消費も持続的だから燃費が悪いだろう。……そうだな、そこの彼女の様に槍を飛ばすのが良いのでは?」


「彼女の『槍の雨』か……しかし、アレは気を反らす事には向いている様だが、ダメージは皆無だったぞ? 我らが目指すのは小さな魔力で魔力力場を越えて攻撃する手段だろう」


「アレはただの鉄槍だったからだ。高純度の黒魔鉱石を用いた武器ならばダメージが入るのではないかな」


「………それは魔力力場の範囲内で魔力を使っているではないか。遠距離から攻撃するという点では優秀かもしれんが、本末転倒だぞ」


「む、それもそうか……振り出しに戻ったな。一度アイデアを纏める必要があるか……」



 彼らは大陸の北側に存在する魔術都市の研究者だった。

 より良い生活の為に日々魔法について研究する者達ではあるが、若干性格に難があった。

 ……実践後、詳細を覚えている内に素早く考察や反省、レポート作成を行うのである。本来なら褒められる事だが、残念ながらココは戦場だった。



「いいから戦闘に参加しろ、この研究馬鹿共がァ!」


「正規兵とは云え、俺達の盾は騎士の程丈夫じゃねぇんだよ! 喋って無ぇで手伝え!」



 一度持ち直したものの、再び向かってきたハイオークの攻撃を受け止めていた兵士2人がキレた。

 目前には棍棒を振りまわすハイオークの群れ、背後にはぼそぼそと喋りつづける魔術士2人。イライラするのも仕方ない。


 そんな彼らが使っている盾は量産品であり、王国騎士が使っている盾よりも赤魔鉱石の使用量が少ない。その為に防御効果もそれなりであるし、持ち手に伝わる衝撃で腕がしびれる。何より、彼らは凡人であるので魔力量もそれ程多く無い。そろそろ魔力切れである。



 話は変わるが、北の魔術都市からプリムラ村へと来る者は3通りいる。

 1つ目は貿易商。王都で仕入れた品を北で売り、北で仕入れた品を王都で売る為に通る者達。彼らは安く仕入れた品を高く売る事で旅費(主に食費)を稼ぐ。ほぼ常に旅行している様なモノなので人気の職業だ。

 

 2つ目は休暇目的。プリムラ村は時々魔物がやってくる事はあるが、周囲に作られた防壁にのお陰で基本的に平和であり、自然も豊かで平和だ。その上、先程例に出した貿易商が通る際に様々な品も買う事が出来る為、のんびり過ごすにはとても良い村なのである。

 

 3つ目は大陸北部では行えない魔法実験を行う者達。北部にはかつて魔術士達が広域魔法の実験を行った所為で生まれた、広大な平原――ただし草一本すら生えていない――があるので場所には困らないのだが、気軽に魔法を試せるような比較的弱い魔物が存在しないのである。北部に住む魔物は、基本的に魔術士達の魔法実験の余波を受けても生き延びる様な、強い魔物……あるいは危険に敏感でスグに逃げるような魔物しか居ないのである。



 そして現在、この第五北警備隊として参加していた魔術士2人は3番目だった。

 近隣の森へと出かけては弱めの魔物を捕獲し、魔法の実験を行っていたのだ。


 まあつまり、どういう事かと言うと――ー



「「魔力切れだ、魔法はもう撃てん」」


「「……使えねぇぇぇぇ!!!」」



 ―――MP切れだった。


 思わずブチ切れ、魔術士2人が居る背後へと振り返ってしまった兵士2人を責める事は出来ない。色々と限界だったのだ……盾の強度然り、叩き付けられる攻撃然り。


 しかし、その兵士2人の行動で迷惑を被る存在が居る事も事実。

 槍の雨を降らせ、地面に転がった槍を回収し、再び槍の雨を降らせるといったリサイクル活動に精を出すアイネである。

 

 アイネ以外の第四北警備隊は火力馬鹿だ。その為、振り回す武器が防衛の邪魔になる可能性を考慮して後方支援に回っている。彼らも隙さえあれば攻撃を叩きこみに来るだろうが、村で最も火力が高いとされている伐採野郎の斧が通用しなかったと聞き、自分達が出ても足手まといになるだけだと判断した。最初こそ弓矢を手に取り火力支援を行っていたのだが、黒魔鉱石を使った斧を叩き付けて倒れない敵に、残念ながらただの矢が当たった程度では効果が無かった。

 

 つまり、前線に居るのは兵士2名とアイネの計3名であり。

 兵士2名がツッコミに回った場合、残ったアイネがオチ担当になってしまうのである。



 ここで解説だが、アイネは第四北警備隊のリーダー格だ。普段の警備では浮遊剣で3~4本の剣を操り、たった1人でオークの足止め、他2人が攻撃するスタイルを取っている。

 しかし現在は敵を抑えるのでは無く、注意をそらす事を前提に質より量を重視した装備、さらに魔力の消耗を抑える為に普段より大雑把な操作だった。

 そもそもオークよりも遥かに硬いハイオーク相手では、ただの鉄槍で足止めする事など不可能に近い。



「ちょっ、貴方達が抜けたら負担がッ!? ッ予備隊、援護ちょうだい!!」


「呼ばれて飛び出てェ~? 我が開発品、ナンバー………何だっけ、まあ良いや。アイネ、一端下がって……うん、僕より後ろまで。よし、旋風機、起動ッ!!」



 そんな中、アイネに呼ばれて(?)出てきたのは第一北警備隊に所属する変人、村人達からマキナと呼ばれる技術者であった。名前は女性っぽい響きだが、れっきとした男である。

 彼が誰も見ていないキメポーズとほぼ同時に取り出した謎の装置『旋風機』――どう見てもパラポラアンテナ――を起動すると、ハイオークと彼の間の空気が急激に圧縮され、旋風機のアンテナ(?)部分へと集まる。

 空気が圧縮された事でハイオーク達の目の前は真空近くなり、身体が引っ張られ……それに対抗しようと体重を後方に向けた瞬間、圧縮された空気が開放され、暴風と言って良い程の風がハイオーク達へと殺到、次々とハイオークを村の外へ、通路の奥へと吹き飛ばし(転がし)ていった。



「相変わらず、貴方の魔法具は見た目も効果もおかしいですね」


「そうかい? もっと褒めてくれても良いよ~」



 マキナが制作する魔法具は、アイネの言う通りいつも見た目や効果がどこかおかしいものばかりだった。

 それでも、彼が取り出す道具は毎回要求した内容を満たしており、結果だけを見れば実に優秀なのである。外見から道具の効果がさっぱり解らない為、それをどのように運用し、どのような動作をするのかを確りと理解している人しか使えないという欠点付きだが。

 ちなみに、クーは仕入れに行く際に1~2点程彼の作品を持っていき売るのだが、極一部の人から人気だ、とだけ言っておこう。ちなみに商品に取扱説明書など付属していない。術式を読みとり、効果を判断するしかない。初心者にはお勧めできない代物だ。



「………まぁ、その魔法具を正しく使えるのは開発者である貴方だけなのでしょうね」


「また褒められた! いやぁ嬉しいねぇ……ところで、喋ってる間にアイツら起き上がって来たけど……どうする?」



 別に褒めて無い。

 そう思いつつも言われるままに通路へと目を向けると、確かにハイオーク達は次々と起き上がりこちらを見ていた。

 残念ながら仲間になりたそうでは無い。



「……さっきの旋風機とやらで吹き飛ばし続けたり出来ない?」


「ゴメンねぇ~? そうしてあげたいのは山々なんだけど~……コレ使い捨てなんだよね、圧縮空気発射時の衝撃を使用者に伝わらない様に頑張って作ったら、衝撃でコレそのものが壊れるようになっちゃって」


「……他に何か使えるモノは?」


「うーん……あとはエネルギー切れのエネルギーナイフしか無いよ」



 そもそも、彼が所属する第一北警備隊は鍛冶師のジジイが炎剣を振り回して敵を駆逐し、それを他面子が補佐するというスタイルである。

 割と第二北警備隊と似た戦法を取る彼らは、その弱点も似ていた………つまり、メインアタッカー以外の火力不足である。勿論オーク相手なら相手出来るが、ハイオーク相手では無理だった。それは先程までの第二北警備隊が証明している。



「手詰まりですね……仕方ない、下がりましょう。取り合えず村長に現状を方向しなくては」


「そうだね~。ってワケで――じーちゃん、お願いね!」



 そう言って振り向いた先に居たのは、自身より巨大な剣を担いだ小柄な老人。そして、魔法杖を持つ屈強な男と、コートを羽織った老人の3名……マキナ以外の第一北警備隊のメンバーだった。

 アイネとマキナは、言うだけ言って逃げるように村の方へと走り出す。今は何とか抑えている気がするが、いつこの防衛が決壊するか解らないからだ。何度か押し戻しては居るが、それでも倒せなければ意味が無い。



「フン、頼まれたからには仕方ないのう……第一北警備隊行くぞ、ワシに続けェ!」


「「応ッ!」」



 合図と共に第一北警備隊はハイオークへと駆ける。

 出来る限り通路の奥、村の外側で接敵する為だ。

 

 

「―――あ、じーちゃん本気出しちゃだめだよ! 壁焼いたらダメだからね~!」


「解っとるわ! さっさと行け!」



 遠く背後から掛けられた声に返事をしつつ、じーちゃん……もといスミスは懐から松脂の入った瓶を取り出すと、大剣の刀身全体を覆うように塗りたくる。

 松脂に塗れて鈍く光を反射する大剣を天へと掲げると、後方に控えていた金属製の杖を持っていた男が杖から炎を放ち、着火する。

 

 この燃え盛る巨大な剣こそ、彼ら第一北警備隊の最強武器『灼熱バスターソード』だ。ちなみにネーミングはスミス本人である。

 先程禁止された本気とは、風を操る事で追い風を作り、その中でこの炎の剣を振りつつ多量の酸素を供給するという、前方広範囲が火の海になってしまう超必殺技である。この一直線の通路で使えば、風が真直ぐ進むであろう事から確かに高い威力が出るだろう。だが、両脇の防壁までもが溶けてしまう事が容易に想像できた。そのような事態になると鍛冶師であるスミスも、モノ作りが趣味であるマキナも修理に駆り出されて数カ月はタダ働き決定だ。それはスミスも望むところでは無い。


 後々面倒な事になる事は解っているのだ。

 しかし、脳筋であるスミスは強敵を前にテンションが上がったのか、酸素供給こそしていないが、追い風を発生させて戦っていた。勿論、剣に着火した男はスミスの弟子なので当然テンションが高い。

 

 お陰様で、溶けるとまでは行かないが、焦げてしまった壁を直す為に2人は駆り出されてしまったのだが……まぁ、今は関係無いだろう。

 

 

「やる気出し過ぎじゃろ、さっきの返事は何処に行ったんじゃ。アレか、歳か、ボケたのか? ………吾は知らんぞ」



 そんな2人の背後で、コートの裏側から次々とナイフを取り出して投げる老人が居たのだが……幸か不幸か、誰も聞いていなかった。



 ●例によっていつもの解説コーナー●


 ~まほう~


『浮遊剣』

 念動魔法によって武器を浮遊させ、その剣を自在に操る技能。掌握魔法のちょっとした応用。

 所謂ソードビットなのだが魔法仕様上の都合で、他の魔法が近くにあると干渉して落下する。強力な魔物に向けた場合、周囲に展開される魔力力場にの影響で近づけただけで落下する可能性すらある。

 今回の場合、アイネは自由自在に操るのでは無く、物量に任せて浮かせた槍を敵の頭上に落下させた。


『スタン・インパクト』

 魔力力場の外から金属棒で対象に触れ、電気を流し込む事で痺れさせる事を目的とした魔法技術……らしい。

 出力を高めれば焼く事も可能だが、その場合は絶縁装備が必須となる上、金属棒が高温になる為に火傷する。

 本来の形は近接格闘用魔法『スタン・ナックル』と呼ばれる魔法らしい。


『圧風衝砲』

 片側が塞がっている筒状の道具を対象に押し当て、内部に生成した高圧空気使って敵に衝撃を叩きこむ魔法技術。

 出力を高めれば何もかもを吹き飛ばせるだろうが、筒が耐えきれなかったり、後方へ向けて筒が飛んでいく可能性がある。

 本来の形は近接格闘用魔法『圧風衝破』と呼ばれる魔法らしい。



 ~どうぐ~


『エネルギーナイフ』

 グリップ部だけのナイフ。本来刃がある部分には魔法刃出力用の緑魔鉱石を、柄頭にはエネルギー源として紫魔鉱石を入れるスペースがある。

 セットする緑魔鉱石によって様々な属性のエネルギーブレードを展開可能。



 ~とうじょうじんぶつ~


●第一北警備隊

 鍛冶師の老人『スミス』とその弟子、そして細工師の老人『アリーフ』と変態技術者『マキナ』のチーム。

 モノ作り職人達で構成されるチームで、主にスミスの大剣で薙ぎ払い、小刀や炎魔法で残りを殲滅する戦法を好む。マキナは好き勝手にやる。

 

●第二北警備隊

 前話まで頑張っていたチーム。

 木こりと芋農家と小麦農家と商人の4人組。

 

●第三北警備隊

 氷屋と他医療関係者3名のチーム。

 凍結魔法で足止めして、薬品を撒き散らす戦法を取る。


●第四北警備隊

 服飾デザイナー『アイネ』と衣服職人2名、それと大工を合わせた4人チーム。

 多量の浮遊剣や各人の武器でひたすら足止め、大工が力任せにトドメを指していく戦法を好む。


●第五北警備隊

 北街と王都から来ている駐屯部隊。あるいは休暇中の奴等の集まりで、良く面子が変わるチーム。

 主に兵士が足止めを行い、魔法使いが殲滅するという典型的な戦闘方法。

 今回はどうやら剣と槍の兵士と雷と風の魔法研究者だったらしい。


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