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俺と私と”魔法の世界”  作者: ながも~
セアルクニーグ皇国編
37/52

Dive_15 俺と私と私+私のオーク洞窟

 PV_80,000 / UA_12,000 突破!

 さらにお気に入り登録が100超えてました!

 ありがたや、ありがたや!

 これからもよろしくお願いします。



 これまでのあらすじ。

 我らが万能剣姫フィリアレーギス隊長と、その護衛アルマート、そして最強の魔術師マグナスの3人は村人からの依頼で山岳ゴブリン(オーク)討伐へと向かった。


 しかし事前情報で渡された地図に記載されていたオークが住み着いているとされる洞窟、つまり巣窟へと向かう途中で遭遇したオークの集団は通常群れには1~2匹しか居ないオークロードだけで構成された異常な集団であった!

 戦闘中にフィリア隊長が敵の攻撃により戦域から吹き飛ばされてしまうといったアクシデントも発生しあったものの、マグナの圧倒的な魔法で敵を殲滅する。フィリア隊長もなんとか復帰した事で先へと進み……ついにオークの巣窟である洞窟に到達した!


 その洞窟の中を覗いた一行は驚愕する。なんと洞窟の奥が掘り進められていたのだ!!

 オークは洞窟を利用こそするが、知能や力が足りず自ら掘るといった事をする事は無い……まぁオークロードの集団が居たのだからそれもあり得なくは無いか。

 むしろデカいモグラでも居たのかもしれない。そう結論付けて一行はとりあえず先へと進むのだった。


 だが想定を余裕で超える事態が発生した!!

 なんと洞窟の奥に、本来この大陸に存在しないハズのラーヴァスライムという魔物が居たのだ!

 突如襲い掛かる、鋼鉄すら溶かすラーヴァスライムの炎の嵐!!

 奇襲により驚き腰が抜けてしまったフィリア隊長を救ったのは……なんと最近影が薄いという悩みを持つアルマだった。彼は赤魔鉱石を使った盾を用いて炎をなんとか防ぐが魔力切れ寸前、一行は再びピンチ。

 そこでフィリア隊長が黒剣に純度の高い赤魔鉱石が使われている事を思い出し、マグナが魔力を叩きこむ事で危機を脱する!


 しかしまだ敵は目の前にいる。

 こちらのメンバーは魔力切れで戦力外のアルマ、剣が無いので殆ど攻撃手段の無いフィリア隊長、そして攻撃すると洞窟が崩れるマグナ。どうやって奴を倒すのか……!!!」

  

「現状の確認とは、マグナにしては殊勝だな?」


「えぇ、正直私も驚いています。突然どうしたんですか?」


「やだ……この2人ったらボケ殺し……ッ!!」


「あぁ、1つ訂正してもらおうか……フィリア様を吹き飛ばしたのは敵じゃない、お前だ」


「いや、正確には俺が吹き飛ばしたオークのロケットな頭突きだな」


「貴様……!」


「アルマ、ここで言い争っても仕方ないですし……何より済んだ事ですから」


「むぅ……フィリア様がそう仰るなら……」


「私は何も言ってませんが」


「マグナの声真似凄いなぁフィリアそっくりだよ……ん?って事は白姉ぇにもそっくりだし、私にもそっくり?」


「空間圧縮のちょっとした応用だぜ」


「何という魔法の無駄使い」


「ククククク」「あはははは」「ぐぎぎぎぎ」


「……さて、そろそろ目前のアレをどうにかしましょうか」



 台詞だけ聞くと実に平和なのだが、実は絶好調ピンチである。そう、今もラーヴァスライムは炎を噴出している。

 ただ、流石に熱量の浪費を防ぐ為か当初の様に火炎放射では無く、様子を窺うかのように散発的噴き出すという状態になっていた。

 万物を溶かす熱量を吐いているというのに、簡単に防がれている様は哀愁すら漂う。表情など無いので解らないが。


 ちなみに黒菜は剣から出てきて会話に参加していた。

 マグナが思いっきり魔力を流すので起きた……というか1日で3回も起されれば寝る気が失せる。実際は1日どころか数十分の出来事なので尚更。

 

 

「しっかしどうすっかね?アレは核を潰せば良かったハズだが」


「マグナは防御フィールド展開中、アルマは魔力切れ、フィリアは剣が無いし……見事に攻撃手段が無いね」



 マグナと黒菜が言う通りラーヴァスライムはその中心付近に存在する核を破壊する事で倒せるのだが、残念な事に攻撃手段が無かった。

 マグナが攻撃(爆破)すると天井が崩れて生き埋めルートなので除外である。

 

 

「……見事に打つ手なしですね」


「私の物理リソースも結構ギリギリだから新しく剣も作ってあげられないし」



 特に策が思いつかないフィリアも黒菜は困り果てた。

 何せ目前の敵を倒さないと調査は進まないし、何よりもココを動く為にはマグナが展開している防護フィールドを解除する必要がある為……火炎放射で消毒されてしまうのだ。

 アルマは限界まで魔力を使ったのでぐったりしている。使えない。



「むー。ホント八方塞がりだねぇ……さっきからマグナは黙ったままだけど何か案無いかい?」


「クククク………その言葉を待っていた!!」


「何か良い案でもあるのですか?」



 黒菜がマグナに尋ねると待ってましたと言わんばかりに―――いや、実際に言いながら笑顔で振り返った。

 基本的にテキトーなマグナだがここぞという時にはやる……気がするし、何よりも常人には思いつかないようなブッ飛んだ発想をする事があるので結構参考になる(主に別方向の視点から見るという意味で)……ということを長年の体験で理解しているフィリアはその笑顔に勝利への可能性を見た。そんな気がした。



「俺にいい考えがある。ちょっと黒神サマこっち来てくれ」


「何々?……へ?」



 言われるままに近付く黒菜、マグナはその腰に手をまわして突然抱きかかえた。

 流石にこの展開は超展開、神様扱いされたり実はGM代行だったりする黒菜も一瞬焦った……が、そこは超絶思考速度で復帰して理性を取り戻した。



「……やだっ、まさか私の身体が目的?」


「実はその通りだ!!」


「「!?」」



 しかしマグナの一言により再び混乱に陥った。今度はフィリアも混乱していた。

 というか面と向かって普通に「身体が目的です」と言われたのである。マグナは男性、黒菜は女性なので頭がフットーした。

 横で見ているフィリアの耳が赤くみえるのは吹きつける炎だけの所為では無いだろう。


 相変わらずの超展開に慌てる黒菜を今度は片手で持ち上げ、小脇に抱えていた。

 小柄な少女とは云え、ヒト一人を片手で持ち上げるとは実にマッチョマンである。実際は魔法で身体強化しているだけなのでそんな事は無いが。

 

 どんどん進行する状況にイロイロ経験が無い2人は良い反応をする。そんな2人を見てニヤつくマグナ、相変わらずぐったりなアルマ。

 理解不能すぎて思考用リソースが足りなくなったのか凍ったように固まり動かなる黒菜、そして両手で顔を覆い「はうはう」言っているフィリア。指の隙間からしっかり見ているのはお約束である。

 

 

「さて、んじゃやるか」


「ちょっ」



 そして黒菜を投げ飛ばした。

 見事なアンダースローで投擲された黒菜はギリギリ天井に当たらないような放物線を描き、洞窟の奥へ向かっていく。そして着地地点には炎を吹くアイツ。

 

 


「―――熱ぅぅぅぅううう?!」


「 作 戦 通 り ! 」


「ちょっ……大丈夫ですか?!」


「な、なんとか……」


 

 これぞ上位存在保護機能を利用した情報質量攻撃である。

 いくらラーヴァスライムが強い魔物だとしても、サーバ管理者である黒菜よりも下位の存在である事は明らかであり(以下略)


 まぁ要するに、無敵でスライムを踏みつぶしのである。


~本日の謎解説~


●ラーヴァスライム(フレイムウーズ)

 スライム科ウーズ属火炎種の最上位の魔物。

 全身から灼熱の炎を噴き出しているウーズ。あまり相手にしたくない敵。

 不定形生物の倒し方は種類によって変わるが、ウーズ属の場合は身体中心付近に存在するウーズ核と呼ばれる器官を破壊する事で倒す事が可能。ただし炎を噴き出したり、本体も高温で核に届く前に武器が溶けたりするので倒すのは相当困難。



●赤魔鉱石光

 赤魔鉱石に膨大な魔力を注ぎ込む事で発生する防御フィールド。「レッド・オーバーレイ」とか「絶対防御領域」とか「無敵オーラ」と呼ばれる防御系最強奥義。

 その鉱石の許容量限界近くまで魔力が注がれている際に発生し、大抵の物理干渉を防ぐ事が可能。

 外部からの物理干渉が無効化される為、発動中は動かす事が出来なくなる。ただし発動前に動かしていればそのまま動き続ける。



●上位存在保護機能

 EW運営上の都合で居なくなると困る存在に対し、デフォルトで付与される機能。ありとあらゆるダメージを受け付けなくなる。要するに無敵。

 

 ただしサーバ管理人格の中でも大きな余剰リソースを持つ黒菜や、一部のヒトに交流する存在は、その人間社会の中である程度『普通』の反応をする必要がある為に、高温に触れると「熱い」、低温に触れると「冷たい」、といった反応を返す。

 それでも身体にダメージが入らない為、単に温度が高ければ「熱い」と思うだけ、つまり仮に太陽に突っ込もうが「熱い」で済む。当然火傷無い。

 低温による凍結も基本的に無効。ただし表面は凍るので固める事は出来るかもしれない……内側から破砕されるので無駄だが。

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