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俺と私と”魔法の世界”  作者: ながも~
セアルクニーグ皇国編
31/52

Dive_F 俺と私と反転現象

PV40,000、ユニーク6,500を超えてましたー

ありがとうございます!


今回はマグナによって吹っ飛ばされたフィリアさんのお話です。

轟々と身体に当る風……いや正しくは私が風になっていると言った方が正しいでしょうか。

新幹線の窓から外を眺めている時のように、景色が流れて……いや、新幹線より早いですねコレ。

この勢いのまま地面に叩きつけられたら、いくらダメージ無効化の防具を持っていようと身体が壊れそうですし。


……いくら身体能力高くても空中じゃ何も出来ません。どうすれば良いんですかこの状況……無事戻れたらまずマグナにお説教ですね。


やはり複雑骨折くらいは覚悟してなんとか着地するしか無いですか?

……手持ちで使えそうなモノはダメージ無効化の鎧と盾のみ―――流石に頭(帽子)から着地は首が折れそうなので却下。


あぁ、せめて魔法が使えれば良いのですが……無いもの強請りしても仕方ありませんし、そもそも魔法を得る為の旅ですから。



(―――聞…え……か?…返事…て……さい)


「ん?この声は………白埜さん?」



この声、どこから聞こえてるんでしょうか。頭に直接響くような……テレパシー?

掠れているというか、ノイズというか……凄く聞き取り辛いんですけども。


というか返事って……どうすれば良いんですか。



(心の………意識をむけ……)



もしかして漫画で良くある『自分の内面に意識を向ける』ような事をしろと言っているのですか。

えっと、確か目を閉じて……あとは気合で、こんな感じですかね――――?



(そうです、それであってますよ……あ、目は閉じたままにしておいて下さいね)


「ん……分かりました。それで突然どうしたんですか白埜さん」


(……あぁ、そう言えば名乗ってませんでしたね。私はフィリアレーギスと申します―――宜しくお願いしますね、フィリア)



……白埜さんだと思ったのですが……まあ確かに、若干違いますね。

あぁ、フィリアレーギスの身体は白埜さんのコピーだから声も似てるという事ですか。



「これはどうもご丁寧に……私もフィリアレーギスと申します―――もしかしてオリジナルの方ですか?」


(えぇ、貴方が来るまで身体を動かしていたフィリアです)



オリジナルのフィリアさん……カッコ良く『フィリア・オリジン』や『アーキタイプ』といったように呼んだ方が良いのでしょうか。

……いえむしろ私が後から来たので、自分を『イミテイト』『セカンド』と呼ぶ方が――(ストップです)――?



(良いですか、私達は2人とも『フィリアレーギス』です……それ以上でも無く、それ以下でも無く。今の私達は2人で1人です)



……なるほど。というか心読まれて(精神同調効果です)―――まぁ良いでしょう。

という事は口に出す必要が無いですね。

そういえば、何用だったのでしょう。早く対処しないと地面か木に叩きつけられて大怪我しそうなのですが。



(その心配はありません。今の私達は精神直結による超高速思考状態に移行しているので)



専門用語が多くて良く解らないのですが……

つまり心配無用という事ですか?



(はい。簡単に言うと目を閉じている間は時間が止まっているモノと考えて下さい)



あぁ、それなら解かりやすいです。

それで、要件は何でしょうか?



(そうですね、2件あるのですが……まずは良い方から話しましょう。落下中という貴方が対処不能に陥っている現状を、打開する手段があります)



本当ですか?!

でしたら、早速お願いしたいのですが。



(その前にもう1件、悪い方です。先の打開案とも関係しているのですが――――)



そんなタメとか要らないですから!不安になるじゃないですか!



(―――現在、貴方の意識率が極端に低下、具体的には現在50%まで低下しています)



……何時の間に?!

あれから一度も死んで無いし、ダメージも足捻ったり擦り傷くらいしか受けて無いのですが?!

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